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冷血女王様は踏まれたい  作者: りりぃこ
第六章 モデル編
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65 不吉



 それから2日程、私は赤坂さんや爽香、奈美穂と共に試行錯誤してみた。


 マイカちゃんと話によると、ポージングだけじゃないらしいので、思い切ってベイビーベイビーの服を着てダンスしてみたらいいんじゃないかと思い、レッスンに持ち込んだりしてみた。



「悪くは無いと思うけど……」


「正解は分からない……」


 爽香と奈美穂も撮った、写真を見ながら、頭を傾げる。



「いや、いい写真だよ。でもこれなのかなあ?子供服カタログって感じじゃないよね?」


 爽香は、私のダンス中の写真と、着ているスカートを見比べながら言った。


「これを、私達のファンに見せたら多分絶賛してくれると思うけど……。これじゃあ服の写真じゃなくて好葉の写真だよねー」


「でも、そのマイカさんの意見では、ポージングの問題では無さそうですし、こういうのでもいいんじゃ無いですかね?」


 奈美穂と爽香は反対意見だ。


「提出って1枚だけ?」


「うん、一応渾身の一枚を、って」


「難しいですね。なんか好葉の魅力みたいなのアピール出来るようなの……。好葉の魅力……、最近なんか褒められたこととかないですか?」


 奈美穂に言われて私は考え込む。


「うーん、最近褒められたこと……根性が悪い、とか……我が強い、とか?」


「それは絶対に違うなぁ」


 私達は頭を抱える。



「あ、まだやってるのー。好葉の問題も大事だけど、次の配信ライブの話し合いもちゃんとやってね」


 赤坂さんがレッスン室に入ってきた。


 私達は、はぁい、と立ち上がる。



「あと明後日、急だけど仕事入ったよ。スターライトブーケ、花実雪名さんの主演の映画のプロモーションがあるらしいんだけど、急遽LIP‐ステップに、映画で撮ったライブシーン再現してもらいたいって。花実さんと久々に共演だね」


 赤坂さんの言葉に、爽香も奈美穂もわぁとはしゃぎだした。


「やだ、映画のプロモーションとか初めてです!」


「売れっ子みたい!」



 そんなふうにはしゃぐ二人を後目に、私は少し重い気持ちになった。



 まだ雪名さんと話ができていない。



 メッセージも返ってこない。



 こんな状態で会うのは気まずすぎる。



 いや、逆に直接会って話が出来るいいチャンスかも。


 しかし、無視されたら?



「どうしたの?好葉元気ないね」


 赤坂さんが心配そうに聞いてくる。私は慌てて笑顔を見せた。


「全然!元気元気!」


「再テストが気になっちゃうのはわかるけど、気持ち切り替えて仕事していくよ」


「はい、ごめんなさい」


 私は急いで謝ると、すぐに写真をカバンにしまい、ベイビーベイビーの服を脱いでレッスン用のTシャツに着替えた。



 とりあえず今は今の仕事に集中しなくては。



 着替えを終えて気合を入れて歩き出した途端、履いていたダークグリーンのパンプスのヒールがグキッと曲がった。



 雪名さんから貰ったパンプス。かなり丈夫なはずなのに、折れにくそうなデザインなのに、ヒールが根本からポッキリ取れてしまっていたのだ。



「なんか、不吉……」


 私は靴を脱ぎながら呟いた。






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