第八話 またね
「じゃあ、二人でポンペイに顔合わせも兼ねていこっか」
上官が走ってくる
「ん?どしたの上官」
「例の場所に今すぐ向かって欲しいと電話だ」
例の場所?
「ごめん、ちょっと呼ばれてるから一人で...」
「いや、あいつが帰ってくるそうだ」
例の場所に続き、あいつとは何だろうか
謎が増えるばかりだ
「俺もポンペイに行こうと思う」
「アイツだけだと迷ってしまってたどり着けなくなりそうだ」
「と言うわけで、灯くんまたねー」
行ってしまった
「イスカは見ての通りありえない程強い」
「だからいろんなところに遠征させられるんだ」
イスカさんってやっぱりすごい人なんだなあ
以下 イスカ視点
呼ばれた場所に五英雄ている
灯くんは本当に将来有望だ
いつかは私と同じぐらい
いや、それ以上に強くなれると思う
「何時まで私が強い先輩のままでいられるかなあ」
そうしているうちに、目的地に到着した
「あれ?場所が違う気が...地図の通りに来たはず...」
「あってるよ、イスカさん」
聞き覚えのない声が聞こえる
「あなたは?」
「マジシャン、と言えば伝わるかな?」
マジシャン...
「原初の五英雄...」
「大正解」
この人が本物の五英雄?
いや、このありえないエーテル量...多分本物だ
私より多い人は初めて見た
「端的に言おう」
「君を殺す」
「...なぜ」
「君、僕たちのゲームに邪魔なの」
...原初の五英雄
二万年前に世界を救った五人
そんなのがゲームとか言って私を殺しにくる...
「訳が分からない」
「関係ないよ」
...話は通じなさそう
「開闢」
エーテルの結晶を粉末上にしてばらまく
「そんなの使えるんだ」
「最近だけどね、使えるようになったの」
その粉末を通して糸を放つ
「あたらないんだよねえ」
躱されるが、続けて糸を放つ
「反射」
糸が反射される
「仕方ない」
「結晶化」
糸に結晶化したエーテルを纏わせる
「やるじゃん」
だが、かすりもしない
「人体切断マジック」
とっさに布でガードする
「なんだ、当たんないのか」
あ、危なかった
当たっていたら死んでいたかもしれない
「布切狭」
巨大な鋏を分解し、両手に持つ
「二刀流...かっこいいねえ」
鋏で切りかかる
躱されるが、躱した先に糸を張っておいた
「くっ...」
「一発当たったけど?」
「...本気でやっちゃおうかな」
...その言葉に身構える
「鳩」
高速で飛来する物体に腹部が貫かれてしまう
...私はエーテル過剰症だ
この傷だと、多分死ぬ
「うーん、次は上官かエピタピオスか、悩むね」
「は?」
私の次はあの二人を殺す?
そんなこと絶対にさせない
「絶対あなたをここで殺す」
それに灯くんに...
「またねって言ったんだ!」




