第七話 大成功
「えへへ」
...理解が追い付かない
「ど、どういう...」
「そのまんま」
「君やイスカを殺す気なんてさらさらない」
その言葉を聞けて安堵した
が、ドッキリで済むのか?
右腕が飛んでるんだが?
「あの、右腕飛んでるんですけど」
「ああ、それについては私が詳しく話すね」
「新人が入ったけど、中級を倒せる程度なら今後危なくなっちゃう」
「だから、圧倒的強者と戦って一皮剥けてもらおうと思ったわけ」
なるほど、それならこのドッキリにも意味がある
「でも右腕まで取る必要あります?」
「これも君の強化のためなんだ」
...ああ、限界まで追い詰めるためには腕取った方がいいか
「義手つけてもらおうと思って」
...え?そっち?
「私の能力糸くずの海は、裁縫ができる能力っていうのはある程度察してたと思うけど、それで義手作るとすごい強くなるんだよ」
「さて、実はもう用意してます!」
そうしてイスカさんが腕を止血して、義手を取り付けた
「おお...」
不思議な感覚だ
さっきまで自分の意思で動かせなかったものが今動かせる
「それ灯くんの成長と共に強くなるよ」
本当にとんでもない義手だ
「さらにそれエーテルを流しやすい素材で内側作ってるから、右腕にエーテルを流して、攻撃力を上げやすいよ」
「なんてこったい」
「ね、強化でしょ?」
とんでもない強化だ
「いやあ、にしても大変だった」
「?何がですか?」
「私エーテル過剰症だから、重症負うと衰弱して死んじゃうんだよね」
エーテル過剰症聞いたことないな
「まあ、エーテル過剰症は今まで五例しか確認されてないからね」
「普段はエーテルが多いだけなんだけど、重症を負うと衰弱して治らないんだ」
...イスカさんも大変なようだ
「あれ?あの二人は?」
「もう帰りましたね」
しれっとさっき帰っていた
「じゃあ、灯くんには私と一緒にポンペイのバックアップに行ってもらおうかな」
「私たちガーディアンは各地にあるエーテルの濃い地域を守ってるじゃん?」
「初耳なんですけど」
「あれ」
「まあいいや」
「エーテルの濃い所に宇宙人が行って、人間を捕食すると超能力を得てしまう」
「それを阻止するのが、私たちガーディアンだよ」
...もうちょっと早く言ってほしかった
暗い空間で一人呟く
「そろそろ一人ぐらい殺っちゃうか」




