始め
俺はアル、ただのアルだ。十歳で親をなくし町の街道に住み着いた。手には機関銃、森のお掃除をしている伐採作業も一人でやった、仲間はいない。狩った猪を捌いて行く。血抜きは済ませた、旨そうだ、包丁は手作りだ。鉄の鍋のゴミから作った。俺は魔法が使える。肉を薫製にする。旅人に売るのだ、旨い、酒がほしい。ベーコンが旨い、塩は岩塩を土魔法で抽出した。そして時間があるときにブドウジュースを作り出して発酵させておいた。肉は沢山取れる。なので豚骨ラーメンを再現した。
旅人が訪れた。
「いい匂いだ、なに作ってるんだ?」
「ラーメンですよ一杯どうです?」
「らーめん?なんだか腹がへって来る匂いだ、一杯いくらだ?」
「銅貨五枚です」
「おお!旨そうだ!一杯くれ!」
「まいど」
屋台に屋根のついた荷車だ。椅子もある。
「おお!麺か!ズルズル、ぷはー、旨い豚の香りがする!麺が細いな!旨い!こんな料理食べたことないぜ!」
「まいど、朝から元気ですね!」
「旨いものに目がなくてね!味が洗練されてるね!」
「まあ良かったですね、またのお越しをお待ちしております」
「昼も食いたいぞ!」
「町に入らなくていいのですか?」
「飯が大事だ!こんな旨いものに出会ったのは初めてだ!」
「ははは、そいつは良かったですね」
「なんだその反応は?まさかもっと旨いものがあるのか?」
「これは試作品なんですよ」
「まじか!」
「マジですよ」
「本当か!?」
「本当です」
「まじかよ・・・・・」
「完成するまでベーコンでも食べててください」
「ベーコン?」
「ええ、ベーコンです」
「肉か!」
「美味しいですよ」
「モグモグ、うめぇ!なんだこれ?!」
「ベーコンです」
「ベーコンなのはわかったけども!」
「薫製肉です」
「薫製か!」
「旨いでしょう?」
「ああ、最高だ!」
「それにしてもこんな所でなにしてんだ?」
「ちょっと商売しようと思いまして」
「お前さんまだ子供だろう?親はどうした?」
「他界しました俺一人でやってますよ」
「まじかよ」
「ガイジュウは俺の腹のなかですよ」
「どうやってだ!?」
「秘密です」
「安全ならいいげどよ」
「はい、ここら辺は獣は居ませんよ」
「まじかよ!」
「ええ、マジですよ」
「スゲーなお前さん」
「ふふふ、まあ、ありがとうございます」
「年齢偽ってるんじゃねーか?」
「まあ、それは秘密ですね」
「秘密って時点で怪しいじゃねーか!」
「あはは」
「まじか、飯は旨いがなんかこえーな」
「危害は加えませんよ」
「ならいいが」
「街はすぐですが泊まっていきますか?」
「ああ、飯が旨いからな」
「部屋は空いてますから」
「家は見当たらねーが?」
「屋台の裏に地下がありますよ」
「本当だ」
「雨は屋根があるので大丈夫ですよ」
「そうだな」
「なかは明るいですよ」
「まじだ、なんの明かりだ?」
「魔法ですよ」
「ずっとついてるのか?」
「ええ、ずっとですよ」
「スゲーな!賢者かよ!」
「ただの子供ですよ」
「なわけねーだろ!」
「まあまあ、落ち着いて」
「落ち着いてられるかよ!」
「まあまあ干し肉でも食べて落ち着いて下さい」
「おう、旨い!なんだこれ?!」
「ソフトビーフジャーキーです」
「うめぇな!」
「まあ、力作ですから」
「うめぇ・・・・」
「ふふふ、」
「笑い事じゃねーがな!」
「旨いならいいじゃないですか」
「まあそうだけどよ」
「それはいいとしてもうすぐ昼ですよ何か食べましょうか?」
「旅してると大体2食になっちまうんだがな・・・・」
「いいじゃないですか、旅も終わりでしょう?」
「いやまあ終わりにしてもいいかなとは思ったけどもよ」
「じゃあここで暮らしますか?」
「え!?まじか?!旅の終着点にしてもいいかとは思ったけどもよ、いいのか?」
「村人募集中ですよ?」
「まじかよ、なる!村人!」
「ようこそ、街道の村へ」
「ああ、宜しく!」
「ええ、宜しくお願いします。まずは料理の手解きをしましょうか」
「おう、まじか、これらも作れるようになるのか?」
「ええ、なりますとも」
「よっしゃ、やる気出てきた!」
「それは良かった」
「何からやればいいんだ?」
「まずは骨を煮ましょう」
「わかった、しかし骨か・・・」
「いい出汁が取れるんです」
「まじか・・・」
「マジですよ」
「ほんとなんだな・・・・」
「ええ、宜しくお願いしますね」
「ああ、ヨロシク」
「豚骨スープって言います、ネギやタマネギと一緒に煮ます、その間にチャーシューを煮ます、」
「おう」
「チャーシューは醤油味です、ネギと一緒にあまじょっぱく煮ます」
「へぇー、旨かったぜチャーシュー」
「でしょう?」
「ああメチャクチャ旨かった」
「良かった、良かった」
「これでにればそうなるのか・・・」
「ええ」
「脂が甘くて肉の味が凄かったぜ」
「はい、知ってます、これが真骨頂です、後ちょっとで完成です」
「麺も旨かった、いい味で深みがあってかなり旨かった」
「そんな褒めても昼御飯しか出ませんよ?」
「昼飯出んのか!」
「ええ、お代はもらいますけど」
「いいぜいいぜなんぼでもはらう!」
「銅貨五枚ですよ」
「思ったが安すぎねーか?」
「まあちょっと安いかなとは思いますけどもとはとれてますので」
「まじか!」
「ええ」
「こんなに旨いのに!?」
「ええ」
「スゲーな!」
「まあまあカルボナーラでも食べて落ち着いて下さい」
「カルボナーラ!?」
「どうぞ」
「旨い!まじか!ヤバイヤバイ!これめっちゃ好き!」
「ははは、俺も好きですよ」
「両思いか!」
「はいはいそうです」
「適当かよ!」
「はい」
この力作を食べて歓喜に喜ぶサイクスという男だった。
「なあなあ、俺は何かする事ないか?」
「宿屋を任せます、お願いしますね」
「おう、わかった」
「ふふふ、掃除から何からお願いします」
「ああ!任せろ!俺こういうの嫌いじゃないぜ!」
「ではでは狩りに行ってきますので」
「おういってらっしゃい!」
「行ってきます」
89式小銃を構える俺、サイレンサーを着けている。今日は鹿狩りだ。上手く狩れた。身体強化で運んだ、最初にノミとりを忘れない。鹿は干し肉が旨い。サイクスのお気に入りだ。




