表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
802/1549

11/13

 朝。


 眠れたと思うけど、夜中にcpapのホースが結露して使えず。

 久しぶりに素で寝たから、浅い睡眠だったし、疲れやすい。


 昨日から急にガクッと気温が下がり、一気に冬ぽくなった。

 そのせいか、分からないが。

 身体がダルくて、散歩に行きたくなかった。


 だから、家で過ごそうと思い。

 昼ごはんぐらい、作るかと茶碗を洗ってみた。

 大体、そういう面倒なことをやる時は、音楽を聴かないとやれないから、岡村ちゃんを流しながらテンションあげてる。


 そして洗い物をしながら、ふと思い出した。

 お袋が作っていた、とある郷土料理? だと思うのだけど。


 それがまあ、癖が強いもので、家族が誰も好んで食べない。

 お袋自身も食べたか、記憶にないぐらい。

 しかし、定期的に作るし、祝い事とかよく用意していた。

 小さな魚を煮込むんだけど、香りも味もなんというか。


 たぶんだけど、姑である死んだばあちゃんから、教えてもらった料理だと思う。

 新婚当時、お袋が作ったものを親父がなんでもまずいというから、お袋がばあちゃんに習いに行ったとか。

 今でも、不味いしか言わないのだけど。


 それで習ったメニューの中の一つが、その料理で。

 誰も食べないのに、何十年も作り続けるから、僕が大人になって聞いたんです、お袋に。


「誰も食べないなら、作らなくてもよくない?」

 と言ったら。

「お父さんが好きだから作ってる」

 と答えられて。


 疑問に思った僕は、ある日、晩酌している親父に聞いたのです。

 目の前にある、魚料理に手をつけてないから。


「それ好きなんでしょ?」

 そしたら、真顔で。

「好かん。誰が言ったんや?」

 と言われたので、僕は。

「いや、別に……」

 と答えた。


 必要なことでさえ、お互い話し合えない夫婦といえど。

 相手を思って、40年近く作っていたのに、嫌いだったメニューを作っていたとか。


 僕はかわいそうと思い、お袋にこの事を黙ることにしました。

 

 それを昨晩、奥さんに言うと怒られて……。

「言ってあげなよ!」

 と言われたが。

「いや、作った40年間が、あまりに不憫で言えなかったよ……」

 ていうことに。


 まあ、かなり変わった夫婦の話です。


 今日は予定なし。


 ではまた!

 体重、85キロ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ