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2/9 その2

 夕方。

 なにもできなかった。


 仁義なき戦いの3作目を見終わって、また昼寝。

 夢を見ていた。

 妻とドライブする夢だ。

 よくわからない。


 胃がキリキリする。

 だが、きっとまた今夜も飲むのだろう。


 まあ夜だけ飲んでいるから、まだギリギリアル中ではないのだろう。

 昔、リービングラスベガスというニコラスケイジが主演した映画があって、アルコールしか摂取できなくなった男を観たが、まああそこまでは酷くない。

 ネタバレになるので、このあと読みたくない人は、ブラウザ閉じてください。



 中学生の時にこの映画を見て、色んな死にかたを試してもダメだったから、ああ、これなら楽に死ねるかもと、食事を取らずに死のうとした。

 ただ、違うのは作中の主人公のように、アルコールだけで死んでいくの違い。

 ラストは腹上死。

 なんとも切ないシーンだった。

 でも、試したけど、無駄だった。

 3ヶ月ぐらい意地で、絶食を試したが、なかなか死ねるものではないと思い知った。


 ただ、やはり色々と身体の能力が低下していき、生命維持に力を全振りしている感覚があった。

 性欲が落ち、意識がもうろうとし、肌がカサカサになっていき、排泄の回数もほとんど無くなっていく。


 その時、小児科の医師に入院させられたが、ケンカして、

「もういい。君には絶望した。どこの病院にでも好きに行けばいい。死んでもしらない」

 と捨て台詞を吐かれた。


 僕もその医師には、不信感を持っていたから、縁を切るには良い機会だった。

 この時、今のメンクリの先生に出会っていたら人生は違っていたと思う。

「大人は卑怯だ。義務教育が終われば、みんな子供扱いを辞めて、急に見捨てる」

 そんなことを考えて16歳を迎えた。


 あの時は、本当にこの日まで生きようとか、来月まで生きようと考えていた。

 唯一、養護学校の先生が、卒業しても僕を心配してくれて、お見舞いや家に来てくれたり、文通したり、遊びに連れていってくれた。


 あの人が僕を見捨ててしまったら、きっと僕は死んでいたかもしれない。


 なんか書いていて急にフラバった。


 ではまた!

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