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 朝。

 昨日は骨を診てもらったが、僕の勘違いで一週間早めに、行っちゃって。

 まあ、少しはくっついたみたいだ。

 今日は美容院に行く。

 一年前に買ったメガネのフレームというのかな?

 それが少し緩くなって気がするので、買った店で直してもらおうか迷ってる。


 それから、ノートパソコンで外で執筆しようか、考えてる。

 喫茶店で書くのは、やっぱり人目が気になる。

 そして、書いてるのが男の娘のものだし、家で書く方がスペック的にもやりやすい。

 それに感染が爆発状態だから、外に出ていいものか、ためらう。


 作業所の思い出をまた書いてもいいでしょうか?

 僕、ネタにしちゃってるから、罪悪感があるんですけど、どうしても楽しかったから、思い出として書かせてください。

 不快に思われたら、申し訳ないのですが。


 だいぶ前に書いたダッチーさんとキャバクラの話で、僕は毎日相談していた。

 ダッチーさんは、17ライブというアプリを紹介してくれて、「これなら、無料で女の子と話せるっすよ」と笑っていた。

 そんな話をしていると、近くにいた所長が笑う。

「でも、あれだよね。ガールズバーとかおもしろくないよね」

 ダッチーさんはそれを聞いて、ニヤつく。

「ですね。楽しくないっす」

 二人とも経験者だから、互いに話が通じあってるようだった。

 僕はどうしても話に加わりたいし、どんな店なのか知りたくて、聞いて見る。


「あの、僕もいつか連れていってくれませんか! 一人だと怖いっす!」

 僕がそう言うと所長が苦笑する。

「うんうん、わかるよ。味噌村さんにはやましい気持ちが全然ないんだよね? 経験がないから、行ってみたいだけでしょ?」

「そうっす! 一度で良いからその世界を見たいっす! いわば取材っす!」

「味噌村さんはピュアだからね」

 そう言ってダッチーさんと、ケラケラ笑っていた。


 んで、所長のスイッチが入って語りだす。

「でも、あれだよ。俺は18になったら、すぐに一万円札握りしめて、中洲に行ったよ。たぶん、大半の店回ったよ」

 それを聞いたダッチーさんが、わかるわかるみたいな感じで、頷く。

 会話を聞いていた僕は、なんだか、童貞を卒業したリア充グループの間に入れないような、寂しさを感じた。

 だから、ここで僕も勝負に出ようと思い、所長にこう告げた。


「所長! 今度、作業所のみんなでキャバクラに行きましょう! もちろん、公平に女性の利用者さんやスタッフさんも連れて、みんなで取材しましょう!」


 そう言うと、さっきまでのテンションはどこへやら。

 所長もダッチーさんもチーンて感じで、黙り込む。

 視線は二人とも床にある。

 返事がないので、再度質問してみた。


「あの、行きましょうよ! 男女全員で!」

「「……」」

 あれ、なんで二人とも黙っちゃったんだろうと僕は不思議に思った。


 後にオーナーさんにもこの話を振ってみた。

「今度、中洲に連れていってくれませんか?」

「ん? 味噌村さんと? いいけど、どうして?」

「一度でいいから見てみたいんす! 男女全員で行きましょう!」

 すると、オーナーさんもチーンとテンションが下がって、視線が床に落ちる。


 なぜ、みんな黙り込むのだろうと、僕は不思議で仕方ない。

 だから、帰って妻に相談した。

「なんでみんな黙っちゃうのかな?」

 妻はあきれた声で答える。

「やましい気持ちがあるからじゃない? 味噌くんみたいな純粋な気持ちで行かれたら、女の子と遊べないでしょ」

「えぇ、そうなの? みんなで行った方が楽しいと思うんだけどな」


 僕は未だに中洲という街を知らない。

 せいぜいが映画館ぐらいだ。


 ではまた!


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