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7 名乗るほどの者でもない老婆

女性が乱暴される描写があります。

だいぶソフトに書いたつもりですが、そういった描写が苦手な方は、ページをスクロールしてください。後書きに今回のあらすじを載せておきます。

 マリナに化けた老婆(わたし)は、ストーカーと思わしき男に誘拐され、窓のない部屋に軟禁されていた。


 ふと、全身が映る姿見をみつけた。

 改めて自分の姿を鏡に映して確認する。


「くっ……! 装備がシュミーズ(ぬののふく)なのが心許ない! 最弱感半端ない!」


 このシュミーズとドロワーズは、老婆が大事に着古していたのだろう。布地が傷んで所々、薄く透けるようになっている。

 老婆なら哀れでみずぼらしいだけなのだが、今はマリナの姿なので少々問題がある。同性でも眼のやり場に困る。


 部屋にある家具の引き出しを、片っ端から開けてみたが、衣服は入っていなかった。代わりに柔らかい敷布(シーツ)を発見したので、ローブがわりに羽織っておく。


 部屋の中には誰もいない。

 窓がないから外の様子もわからない。


「今、何時なんだろ? お腹すいた……」


 誘拐犯はどこに行ったのか? 分からないが、ここであの男を大人しく待っていても良いことは何一つ無さそうだ。

 簡単に逃げられないにしても、当面の飲み水と食べ物は確保したいし、状況も把握したい。

 私は、正々堂々、部屋唯一の出入り口から脱出を試みることにした。


 ガチャ! ガチャッ!


 ドアノブを回すが、開かない。

 外鍵が掛けられているようだ。


 そりゃそうか、私が誘拐犯でも鍵は掛ける。せっかく拐ったのに逃げられたら困るもんね。

 でもすまん、私は外に出たい。


「開けぇ~、ゴマ!」


 ……なんちゃって。


 中東のお伽噺に出てくる、盗賊のお宝を隠した洞窟。その岩戸を開く魔法の合言葉を、両手を広げる大げさなアクションで唱えてみた。

 もちろん冗談だ。本当に開くとは思ってなかった。

 しかし――――


 ガチャリ!


「あ、……あれ? 開いちゃった?」


 恐る恐るドアノブを回すと、扉はすんなり開く。


 異世界でも通じた!

 いや、異世界だからこそ通じた?


 そういえば、胡麻には神秘性があり魔法の力があると信じられていたと、どこかで読んだような……? 元々、魔法と親和性がある言葉なのかも知れない。

 まさしく〝呪文〟というわけか。


 かくして、私はまんまと部屋を抜け出した。



 どこまでも続く廊下を歩いて行く。

 部屋を出てからは、声を出さないように気を付ける。

 私のいた部屋は、どうやら屋敷の最奥だったようだ。なかなか他の部屋を見つけられない。


 ――ダンジョンかよッ!


 心の中で思わずツッコミを入れてしまう。

 壁紙も調度品も高級で、ここがお金持ちのお屋敷であるのは間違いない。

 どう見てもダンジョンではない。わかってる。

 だが、右右左右左左右左……何度も角を曲がりながら、窓もない、扉もない、脇道もない廊下を進んでいると、なんだかダンジョンを歩かせられているような気分になる。


 ――ダンジョン入ったことないけどね。


 所謂イメージってヤツです。

 一本道なのに、やたら曲がる箇所が多い。多分、逃げ難くする工夫だと思う。

 ろくでもない屋敷だ。



 ――やったー! 扉を発見!


 廊下の幅が急に広くなり、右側の壁に窓が等間隔に出現するようになってきたなと思ったら、突き当たりに扉があらわれた。


 大きな両開きの扉をそっと押してみるが、……うんともすんとも、全く動かない。

 鍵が掛かっていてるというよりは、単純に重くて動かないだけのような気もする。見た目だけ若い娘(マリナ)でも、老婆(わたし)の腕は非力なのだ。

 万事休す。


「……開け、ゴマ」


 駄目元で二番煎じをしてみる。

 自信がないので、今度は小声だ。

 扉に両手を当てて、囁くように唱えてみた。


 スッ……


 人ひとりが通れる分、扉が自動で開いた。


 ――ゴマの力が万能過ぎる!


 ストーリーを今からでも老婆からゴマに変えよう。

 異世界に突然召喚されたゴマが、戸惑いながらも無自覚に次々と扉を開けていく、新感覚ハートフル胸キュン扉ハーレム物語に変更だ! これなら日間ランキング上位も夢ではないだろう。悪役令嬢の次はゴマだ、ゴマ! 皆、ゴマを書くんだ!

 いや待て、扉ハーレムって何だ? 落ち着け、私。


 ――見張りは、いない。


 開いた扉の隙間から、顔を覗かせる。

 周囲に人はいないが、微かにキャーとかアーとか、幼い子どもの遊び声のようなものが聞こえる。

 扉の外に出て、声の発生源を探す。


 しばらく歩くと、声がはっきり聞こえる場所まで辿り着いた。だが、そこで足を止めた。


 ガラス張りの扉の前に、見張りの騎士が二人、立っている。街にいる騎士達とは色が違うが、同じデザインの団服だ。

 腹ペコ騎士団は黒に近い紺色だったが……。


 ――白だから、近衛……かな?


 身分の高い人物が、騎士が守る扉の向こうにいる可能性が高い。

 それにしてもこの声……。


 ――コレ、嬌声じゃないですか!


 子どもの声なんかじゃなかった。大人の女性の声だった。アハンウフンの声だったよ! ひぇぇ!


 扉は透明ガラスなので、離れた位置からも部屋の様子が見える。

 広いサンルーム風の明るい部屋には、観葉植物に埋もれて若い女性が複数人、あられもない姿で転がっている。


 どうも嫌な感じがする。

 床に転がるお嬢さんたちは皆、明るい茶色の……胡桃色のロングヘアーに見える。マリナの髪も同じ色だ。


 ――似た風貌の娘を集めてるってこと?


 その中心で金髪の男が中腰で立ち、何かに腰を打ち付けている。その下に何があるかまでは角度のせいで見えないが。

 かん高い悲鳴とすすり泣きが、扉の外まで響いている。


 ――あ、……あの男!


 私を拐った男が、亡霊のように部屋の端に佇んでいた。


 あの男が、部屋にいるお嬢さんたちを拐ってきたのだろう。マリナ(わたし)にしたのと同じように、薬品を嗅がせて。


 ――マリナ一筋じゃないんかーい!


 私は思わず半目になる。

 えっ、運命とか言ってなかった? 何なの? 偉い人の貢ぎ物にするなら、あのストーカー臭い芝居要らなくない?


「殿下、そろそろお時間が……」

「……そうか。じゃあ終わりだね」


 扉の外に控えていた騎士の片方が、部屋に入り声を掛ける。振り向いた金髪がひとつ頷いて、掴んでいたものを突き放す。

 ドサリと何かが落ちる音がした。


「モーリス」

「ッ! は……はい!」


 モーリスと呼ばれた誘拐犯は、弾かれたように顔をあげた。

 金髪の近くに駆け寄ると、布巾を手に(ひざまず)いた。角度的に見えないが、何をしているのか想像はつく。

 私は金髪に言ってやりたい。


 ――自分の()()は自分で拭け!

 そしてパンツもズボンも自分で履け!



「今回はあんまり似てないな」

「……左様ですか?」

「マリナはもっと愛らしい目元をしていた」


「えっ、キモッ!」


 何となくマリナと似たような髪色ばかり集められているなと思ったら、まさかのマリナ狙いだった。

 ごめん、正直言って気持ち悪い。

 だから、心の声がつい口をついて出ても、しょうがないと思う。


「?!」

「誰だ!」


 目を剥いた金髪が、首だけ、ぐりん!と回してこちらを向く。扉のガラス越しに目が合った。怖い。

 部屋の中にいる騎士が怒鳴る。

 扉の外に控えていた騎士がこちらに気づき、私はあっさり捕まった。


「……君は、誰かな?」


 殿下と呼ばれていた金髪が訊いた。

 私に質問しているようでいて、視線は誘拐犯モーリスに向けている。

 要するに、この女は誰か? 隠していたのか? とモーリスに対して尋ねている。


「…………」

「君は、僕の探している女性(ひと)にそっくりなんだけど。名前を教えてくれないかな? どうして此処にいるの?」


 モーリスは答えない。

 体が細かく震えて、額から尋常じゃない汗が吹き出している。

 金髪の不機嫌そうな声から察するに、モーリスはマリナを誘拐したことを報告せず、隠していたのだろう。殿下に渡す気がなかったのか、後出しする気だったのか。


「名乗るほどの者ではありません」


 (しわが)れた声で答える。

 マリナの名前は名乗らない方がいい。実際マリナじゃないし。

 かといって他に名乗れる名などない。今の名前は知らないし、前の名前も覚えていない。

 ここは笑顔で、知らぬ存ぜぬだ。


 ギョロリと、金髪の隙間から青い瞳がこちらを向く。


 ――あっ、もしかして不敬罪に問われる?


「どうしたの、その声? モーリスに何をされた?」


 名乗らないことではなく、嗄れた声の方を咎められた。


 いえいえ、この声は初期設定(デフォルト)です! 貴方がお嬢さん方にしていたような不埒なことは、されてませんよ! 怖い顔で近づいて来ないで!


 後退りたくて足を動かしたが、私の背中が真後ろにいる騎士の胸板にぶつかっただけだった。

 こんなに真後ろにいるとは思わなかった。

 ぶつかった拍子に私がヨタヨタとバランスを崩したので、騎士は両腕を掴んで支えてくれた。

 体幹がなくて申し訳ない。こう見えて中身はおばあちゃんなのだ。どうか敬老精神で許してほしい。


「君は……」


 金髪の手が顔に向かって伸びてくる。


 ――うへぇ、触られる!


 思わず身構える。


「殿下、お時間が」


 幸い、私にその手が届くことはなかった。

 騎士の諌める声が掛かったからだ。

 若干強めの口調だ。金髪の隣にいる騎士からは『だーかーら、時間が無ぇって、さっきから言ってんだろうが!』という副音声が聴こえる。

 この金髪殿下のお守りは相当大変なのだろう。


「この後の会議ですが、陛下と財務大臣がご出席予定です」

「……ガバニージェス公か」

「遅れるわけにはまいりません」


 ガバニージェスって聞いたことあるな? はて、……どこで聞いたんだっけな? と思っていると、真後ろの騎士が「見張りの騎士より報告が入りました」と言う。


 どうやら魔導具で無線通信のようなことが出来るようだ。

 振り返って騎士不思議そうに見ると、彼は左耳をトントンと指し示した。耳の中に宝石の付いたイヤフォンのようなものが入っている。

 話すときはどうするのかと聞くと、左手の甲を口に近付けて「了解」と言った。彼が話すとき手袋の模様が光ったので、手袋がマイク機能になっているのだろう。


「殿下、此方に複数の騎士が向かってきております」

「騎士が? ……なぜ此処に?」

「私には解りかねます。団服は闇青のようですが」

「なッ! 闇青だと?!」


 金髪が顔色を変えた。

 闇青という色名は、日本にはなかった気がする。

 私は、街の騎士達の団服を思い浮かべる。確か彼らの団服は、黒に近い紺色だった。ミッドナイトブルーのような……。あれをこの国では闇青と表現するのだろうか。

 だとすれば、街の騎士達が助けに来る!


「モーリス」

「……はい」

「私は何も知らない」

「…………」

「私は此処には来ていない。……いいな?」


 金髪が何か言い出した。

 いいわけあるか! 貴様、まだ床に転がっているお嬢さん達をどうするつもりだ。


「彼女は王宮へ連れて……」

「殿下、時間がありません。お早く」

「闇青の団長自ら指揮を取っているようです。彼に見られると後々厄介かと」

「殿下、お早く!」


 危うく王宮に連れて行かれそうになったが、騎士二人が阻止してくれた。

 特に金髪の隣にいる騎士は、苛立ちを隠すのを止めたようだ。金髪の脇に手を入れてグイッと持ち上げた。猫の子のように持ち上げられ、金髪の足がぷら~んと浮く。そこに殿下の威厳はない。


 白い団服の騎士達は、金髪殿下を回収して去って行った。






 そして現在、私は死にかけている。


「ぐぇ……、……ひゅ……」

「マリナが、マリナがいけないんだ!」


 馬乗りになったモーリスに、私は首を絞められている。

 どうしてこうなった。


 殿下ご一行が去った後、モーリスは錯乱した。『うぁぁぁぁぁ!』と奇声を発し、地団駄を踏み、観葉植物や調度品を凪ぎ払い、グルグルと回りだした。


 そしてピタッと、唐突に動きを止めたと思ったら、今度はこちらを向いて『マリナが悪い』『僕のせいじゃない』とかブツブツ言い出した。


 ――誘拐犯の情緒が不安定すぎる。


 あまりの混沌(カオス)っぷりに唖然としていたら、床に押し倒された。


 もちろん必死に抵抗はした。したけど無駄だった。男の腕力からすれば、私など赤子の手を捻るようなものだろう。

 実際は赤子ではなく老婆だが。


 巻き付けていた敷布(シーツ)は剥ぎ取られ、下着は力任せにビリビリに破り捨てられた。

 縦にひと裂きすれば気が済みそうなものだが、ビリッビリだ。どうした、シュミーズに親を殺された怨みでもあるのか?


 さらにそこで普通の犯罪者なら、あらわになったマリナの乳房(ボイン)を揉むところだが、モーリスは違う。おっぱいなんか揉まなかった。


 号泣しながら首を絞めてきたのだ。

 あれ? シュミーズ破く必要なくね?


「どうしてッ! どうして出てきたんだ! せっかく隠していたのにッ! 殿下に見つかるなんてッ! もう、もうおしまいだ! 殿下に君を差し出すくらいなら、いっそ……」

「……ぐ、……ぁ……」

「君を殺して僕も死ぬ……。生まれ変わって、……今度こそ……今度こそ、一緒になろう? マリナ……」


 ――この男と心中? やなこった!


 喉を圧迫されて、痛みと苦しさの出口がない。口が勝手に開いて閉まらない。生理的に涙が浮かんでくる。


 金的、……こういう時は金的だ。いや駄目だ、股の上に座られてて蹴り上げるどころか足が動かない。

 目潰し、……金的が出来ないときは目潰しが有効。これも駄目だ、手が男に届かない。苦しくて視点もうまく定まらない。


 ――し、死にたくない!


 だんだん視界が狭くなってきた。

 息を吸いたいのに吸えない。苦しい。

 この男の顔を見ながら死ぬのが悔しい。どうせなら、……もっと、……なにか、もっと愛しいものを見ながら死にたい! 例えば、……例えば?


 ――焼きたてのパンとか。


 死ぬ前にもう一度ベンさんの美味しいパンが食べたかったなあ……。

 パン屋のベンさん、心の広い女将さん、賑やかな娘さん達、可愛いルルちゃん、クセの強い床屋のクリス、腹ペコ騎士団、ジュース屋夫婦、……。

 優しい街の人達の顔を思い浮かべながら、私は意識を手放した。





 ◇ ◇ ◇





 此処、モーリス・フレミーが潜伏する屋敷にて、我々は改めて目の前の惨状に愕然としていた。


「はぁ、……一度本部に戻って大正解でしたね」

「……ああ。そうだな」


 副団長サティアスの呟きに、私は同意の相槌をうつ。


 高価な透明ガラスで覆われた陽当たりの良いこの優雅な客室は、散々たる様子だ。

 植物の鉢が引き倒され、調度品は床に散乱し、高価な陶器が割れている。

 それらに混じって、複数の若い女性があられもない姿で倒れている。乱暴行為が行われたであろうことは誰の目にも明らかだった。



 ジュース屋で彼女が誘拐されたと聞いたとき、準備もなく駆け出そうとした私を止めたのはサティアスだった。


『何があるか分かりません。単独で乗り込むのではなく、人員を揃えて行きましょう』

『後で難癖を付けられても困りますから、正当な捜査だという書類も手配しておきます』

『証拠確保のために魔法省から何人か回してもらいましょう』

『救護班と馬車も必要ですし、……ああ、念のため女性団員を数人連れて行きましょう!』


 あの時、サティアスの意見を聞いておいて良かった。特に救護班と女性団員は連れてきて正解だった。


 眼鏡の位置を直しながら部下達に指示を出す有能な副団長に、私は改めて感謝する。




 我々が屋敷に突入し、巧妙に隠されたこの客室をやっと発見した時、マリナの姿をした彼女は失神していた。

 モーリスに組み敷かれ、首を絞められている最中だったのだ。


 それを目にした時、頭にカッと血がのぼった。

 彼女の首に纏まわりつくモーリスの穢れた手を引き剥がし、そのまま渾身の力で投げ飛ばす。


 後ろからサティアスの『ああッ! まだ殺さないでください!』という叫びと『殺さなければ良いンッスね?!』『よっしゃ、ボコろうぜ!』『婆さんの仇!』『皆さん、まだ尋問があるんで、正気が保てて口がきける程度で~』という部下達の声が聞こえたが、私はそれどころではなかった。


 力なく横たわる彼女をそっと抱き起こす。

 顔は血の気を失い、指先は冷たい。


「……死ぬな。頼む」


「団長ッ! 治癒の途中で、対象を勝手に動かさないでほしいんですけど!」

「す、すまん」


 彼女に治癒魔法をかけていた女性団員が目尻を吊り上げて怒る。


「一応、治癒は終わりです。程無く目覚めると思います。命の危機は去りましたけど体は弱ってますからしばらくは安静に。あと服! 着せてあげてください! いつまで裸にしとくんです? 風邪をひかせるおつもりですか?」


 ジトリと睨まれ目をそらす。

 マリナの姿の彼女は、布の残骸――恐らくシュミーズだったもの――が、かろうじて腕に引っ掛かっているだけで、豊満な胸が丸出しになっている。これはいかん。

 団服の上着を脱いで、彼女に着せる。


「団長~、救護用のローブも毛布もありますよ~」

「ほっとけ、ありゃわざとだ」

「女性団員に託さぬとは、……変態か」

「自分の上着を着せるとか、……変態か」

「さすが団長! 変態上級者ッスね!」


 ――オイ、聞こえてるぞ。お前ら。


 風邪をひかせるのは本意ではない。念のため、上着の上から彼女を毛布でグルグル巻きにした。




 あの月の無い夜に、笑った老婆の言葉を思い出す。


『異世界の加護があるから、体さえあれば、この()は放っておいても生き延びるだろうけどね。イッヒッヒ』


 ――異世界の神よ、彼女をもう少し入念に護って頂けないだろうか?


 異世界の加護力に少々不満を感じながらも、腕の中から安定した呼吸が聞こえることに安堵した。





(今回のまとめ)


異世界で『開けゴマ』万能説。


誘拐犯は、モーリス。


マリナ似のお嬢さん大集合!

金髪殿下がペロリしてた(性的な意味で)。


近衛の団服は白。

腹ペコ騎士団は闇青?


老婆、死にかける。

腹ペコ騎士団、間に合う。


【速報】老婆の下着(シュミーズ)死亡のお知らせ【戦友よ安らかに】



以上です。

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