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イルカの町のイルカさん  作者: へもん
鏡花さんの困ったなぁ
5/6

うひうひ

うひ


俺は知ってるんだ君が可愛いことを少し見た目は地味だけど、笑ったときのえくぼが本当にチャーミングうひうひ


君がこの店に来てから何度か糞客からクレームを受けていたね……ぁあ守ってあげたい


だけど君の落ち込んだ顔もすごくすごーく興奮するんだ


あの日だってそうだ君と俺が初めて会ったとき君の後ろ姿が色っぽくて興奮して触りたくて嗅ぎたくて思わず気持ちを押さえられなくて家まで行ってしまったよ


でもなんで開けてくれなかったんだろうあのまま開けてくれたら君とおしゃべりをして触れて嗅いで舐めて君との仲を深めたのにうふひ


ああ、そう言えばあの男は誰なんだろう叔父とか行ってたけど本当かな似てなかったな

うそなのかな嫌だなうそなんかついたら


それにしてもストーカーかぁ怖いよね

あっ叔父っていってボディガードなのかもな

だったら俺が守ってあげるのに


ああ、明日は君がお仕事お休みの日だね

会いたい、あいたいあいたいあいたい


―――――






イルカは事務所に戻り鏡花の件で情報の整理をしていた。


(結局の所、今日の情報といえば鏡花から聞いた話が8割だ)


鏡花と犯人の初動と行動そして情報の考察

・警察には相談済み、だが実害がない時点では警察は動けない。


(これに関しては正直、警察には苦情を入れたい所だな。この行動の遅さで女性が何人も被害を受けていし鏡花がうちに相談をしてこなければ手遅れだったかもしれない)


・接触事態は最初の一回のみまた結構大胆な方法


(ここが謎だな一番最初に接触をしたのならその後複数回接触があってもおかしくはない、なぜ一回のみなんだ。何か小さくない変化が犯人におきて接触ができなくなったか、衝動的に接触してきたか……)


・ストーカーと同時期に起きた鏡花の変化点はバイト先の移動だけ他は思い当たる点はなし


(ここに注目するとやはりバイト先が一番怪しいだが鏡花に聞いたところバイト先の男性店員は店長も入れて12人いるらしい、まず絞り混むのも難しいまたバイト先が怪しいがまだ断定はできない)



・接触があった後無言電話が頻繁にくる、それもバイト終了五分前に決まって5件。


(これにいたっては鏡花のせっかちの印象に当てはまるかも微妙どちらかと言うと几帳面というのが俺の印象だ、ではなぜ几帳面ではなくせっかちだと思ったのかここも深掘りして聞く必要があるな、それに今日は電話はこなかった)



以上が今日の情報とイルカの考察である。


「わからん!全くもってわからん」

「犯人を特定したいのではないが、ある程度怪しい人間は見つけておかないと守り方も変わるうーんどうするか……」


頭をガシガシと掻きはじめ大きめの独り言をイルカは呟き始める。

「とりあえず今日の情報でファミレスは怪しい、客か店員かはまだわからないが客だと範囲がでかすぎる……店員に絞るか」

「店員だと今日出会った田沼と今木この二人が怪しいと見て鏡花に張り付くか」


イルカの中での暫定的な結論が出たところで時刻は夜中の12時、事務所内にスマホの着信音が鳴り響く。



「あーもしもしなんだ?まだ寝てなかったのか」


『なんだじゃない!ご飯作ってたのに!なんで!帰ってこないしれんらくもないの!』


「あっ忘れてたすまん」

電話の相手は大分怒ってるようだがイルカはいたって平坦な声で答える。


『もうもうもう!帰ってくるの!?帰らないの!?』

その平坦な声を聞いて相手はもっと怒る


さすがにヤバイと思ったのかイルカは優しい声音に変え宥めるように言う。

「いや、帰るから。菫本当にすまん出来れば飯温めてくれるか?」


『もうもう!』

(牛かコイツは)

少し微笑ましくなりながら謝り倒す。


『とりあえず帰ってくるのね!じゃあ5分!5分で帰って来なかったら温めてあげないから!!』


ブツン!


(今回は俺が悪いな)

少し反省をし着古したジャケットを羽織り事務所を後にする。



誤字脱字見つけたら教えて下さい。

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