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変異歹 -sacrificed girl-  作者: 赤座かえ
『序章』
4/34

【とある賢者】

運命の歯車が回り出した。

やっと役者が揃ったようだ。

ああ、君達の計画は知っているよ。

ぼく? 別に止めはしないさ。

どちらかと言えば君達の計画には賛成なんだ。

それがこの星の「総意」だからね。

ぼくはその代弁者に過ぎない。

だけどね?

ぼく個人の意見を言わせてもらうとしたら…

ぼくは彼らの方を応援している、かな。

彼らにならこの星の希望を託してもいいんじゃないかと思うんだ。

楽観的? 

そうかもね。

だからこそ、ぼくはどっちに協力もしないし、どっちの邪魔もしない。

ただ大人しく、そのうち訪れるであろう「結末」を見届けさせてもらうよ。

一人の傍観者として。

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