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【とある賢者】
運命の歯車が回り出した。
やっと役者が揃ったようだ。
ああ、君達の計画は知っているよ。
ぼく? 別に止めはしないさ。
どちらかと言えば君達の計画には賛成なんだ。
それがこの星の「総意」だからね。
ぼくはその代弁者に過ぎない。
だけどね?
ぼく個人の意見を言わせてもらうとしたら…
ぼくは彼らの方を応援している、かな。
彼らにならこの星の希望を託してもいいんじゃないかと思うんだ。
楽観的?
そうかもね。
だからこそ、ぼくはどっちに協力もしないし、どっちの邪魔もしない。
ただ大人しく、そのうち訪れるであろう「結末」を見届けさせてもらうよ。
一人の傍観者として。