【第四話】有栖救出
ーラボ
夜も更けた頃、蒼井は優希を呼んだ。
蒼井「優希、座って」
蒼井が真剣な表情をして、優希をソファーへ促す。
蒼井「んで、本題だ」
優希「あぁ、なんとなく察したよ。私の能力に閉じ込められている人のことだろ?」
蒼井「なかなか察しが良くて助かる」
優希「なら解放してやるが、一つ条件をつけてもいいか?」
蒼井「なんだ?」
優希「今後私に何かあったとき、助けてほしい」
蒼井「お安い御用だ」
そう言うと二人は立ち上がり握手をし、
蒼井/優希「「交渉成立だな!」」
因みに魁と三咲は、明日の任務のためすでに寝ている。
優希「んじゃ解放するね!word open、解放せよ!A-7!」
優希がそう言うと空中に漆黒の本が現れ、勝手にページが捲られ始めた。
蒼井「これは……中々凄いな。どのくらい「綴じ込める」ことが出来るんだ?」
優希「そうだねー、A-1からD-9までだから36だな!」
蒼井「中々の量だな。今後は厄介事に巻き込まれないようにな」
優希「分かってる。あと、私は新しく組織を立ち上げようと思うよ」
そんな話をしていると、
有栖「ふおっ!まぶしっ!」
漆黒の本が逆さになり、有栖が床に放り出される。髪が少し乱れている。
蒼井「おっ、お帰りー」
有栖「取り合えず状況説明お願い」
蒼井と優希はこれまでの経緯を話した。
有栖「なるほどねー。つまり優希は敵じゃなかったんだね」
成る程、と言うように有栖は頷く。
優希「誤解が解けたようで何よりですよー!」
蒼井「んじゃ、明日に備えて寝ますか」
有栖「めっちゃ疲れた」
蒼井「ほいほい、おやすみー」
ー丑三つ時
魁は夜風に当たっていた。三咲のいびきがうるさくて目が覚めたのだ。
魁「……あいつらだけは守り抜かないとな。俺に温もりを教えてくれたあいつらだけは。」
初めて蒼井たちに出会った頃を思い出しながら、魁は決心するのであった。
蒼井(*‘ω‘ *) 有栖ー!
優希( ´∀` ) 交渉成立!
有栖(´・ω・) ただただ疲れた
魁( ・`д・´) 守り抜く決意