【第二話】有栖救出?
更新は不定期です。
ーラボ
朝日が射し込む。
蒼井「以上で会議は終了だ。」
魁「活動開始時刻は19時45分であってるか?」
蒼井「ええそうよ。そこで眠りこけてる三咲に会議の内容を伝えておいて。」
魁「分かった。」
三咲「……スーピー……蒼っち~……」
魁「俺もそろそろ寝るか。」
ー19時45分
三咲「行動開始だわっしょい!!」
魁「静かにしろ。」
蒼井「……ザザッ……目標は敵の術者。ラボに居るものと思われる。プツッ……」
左のイヤホンから蒼井の声が流れる。
魁「了解。」
蒼井はラボで相手の能力を解析、指示出し要員。魁と三咲が突撃要員となる。
蒼井「ザッ……敵対反応確認。数は7。」
三咲「蒼っち了解だぜー!」
蒼井「三咲。Go……プツッ」
三咲は魁に視線を送り、行動を開始する。
……ッダッダッダッダッ‼敵の方へ全力疾走をする。通路の先は小部屋だ。
???「何だ?」
???「誰か来るぞ!敵襲!!」
???はラボ内に情報伝達しようとする。
魁「殺す」
言葉を殺して伝達を阻止する。
蒼井「ザザッ……相手の能力は言葉を「伝える」能力だと思われる。手動の警報器を破壊しろ。」
三咲/魁「了解」
三咲「解放だぜ!」
三咲は事前に「言葉を質量化する」言葉を蒼井にかけてもらっていた。
「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
室内全体に「言葉」をぶつける。
蒼井「5人の無力化、警報器の破壊を確認。……プツッ」
???「にぃちゃんいくよ!!」
???「おっす!」
???「解放!にぃちゃん!」
魁「殺す!」
???「殺す」
三咲「んな!?オール解放!!」
質量化された「言葉」同士がぶつかり合う。
???「殺す」
魁「殺す!」
蒼井「……ザッ……能力は「共有」と「コピー」だと思われる。」
兄が魁の偽りの「殺す」能力を。弟がコピーする能力を共有し、三咲の「保存」する能力をコピーしているようだ。
魁が言葉を殺そうとしても、それを殺されるため、完全無力化された。しかし、それは相手も同じだ。
三咲「魁!私の言葉を殺せ!」
魁「了解だ。殺す。殺す殺す殺す殺す!」
三咲「保存!おっけ!」
???「解放!」
???「殺す」
三咲「ハーフ解放!オール解放!」
兄弟に半分ずつ「言葉」が襲いかかる。魁の、能力も付与されているため。1度では殺せない。尚且つ、相手の質量化した言葉も殺される。
そのまま、言葉は相手にぶつかった。
蒼井「……ザザッ2人の無力化を確認。さらに奥に生命反応を確認。敵対反応は無し。……プツッ」
魁「了解だ。」
三咲「有栖ねぇかもしれないね!!」
蒼井「……有栖の生命反応は依然として確認できない。……ザザッ」
魁「とにかく奥へ進むぞ。」
狭い通路を奥に進むと牢屋があった。
魁「これは……」
三咲「おんにゃのこだね。生きてるよ!」
牢屋の中には、首に枷をつけた、幼い女の子がいた。
魁「蒼井、保護するか?」
蒼井「プツッ……敵対反応は無いから保護しましょうか。もしかしたら、その子が術者かも知れないし。」
三咲「他には誰も居なかったのぜ……」
魁「一旦帰るか。」
三咲「有栖ねぇ……」
三咲(`・∀・´) おんにゃのこ!!はっけん!!
蒼井(ФωФ) 有栖が居ねぇ
魁(´・ω・) 俺。出番。無かった。