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45 希望と災厄3 ハロルダ王子視点

皆様のお陰で今日も日間ランキング、踏みとどまることができました。ありがとうございます!


至らない部分が多々ありますが、これからもよろしくお願いします。

 『シーオフェリア』という名前は、力の女神サレーシャと同格に強い女神として語り継がれている。


 正義の女神シーオフェリアは、魔法込みの戦闘能力ではサレーシャに劣るものの、実は魔法抜きの物理的な戦いをサレーシャとすれば僅かに勝っている。そんな女神がシーオフェリア。


 彼女はコレット共和国の守り神として、語り継がれている。


 特に何かをしたという訳ではないのだが、昔から、彼女の加護が共和国に充満しているという言い伝えだ。それは有名であり、サシャと同じくらいに信仰している人が多い。


 その女神の名である『シーオフェリア』、サシャの居場所の情報を教えたのは、『オフェリア』という女性。

 王子が名前に聞き覚えがあるのも無理はなかった。

 

 文献にも名前が載っているので、王子も一度は目にしていた。


サシャの事が書かれている本の横に置いてあった本であったから。







~~~~~~~~~~~~~~~~~

『王国近衛騎士団訓練所』


 彼らの下に一つの召集を掛けた。


 サシャ捜索の再開を告げて、正直行きたいという人間は少なかったように見えたが、それでもやはりこれは国民の人命を脅かす忌忌しい事態。それは彼らも例外でない。


 早々に集まってくれた騎士はおよそ二十名程であろうか、しかし、たじろいだりする姿はなく、見るからに歴戦の猛者という雰囲気が漂ってくる。騎士団の中でもトップクラスの者達がゴロゴロ居ると一目で理解が出来た。


「ハロルダ王子、人員の召集が完了しました。食料品に関しても既に馬車に積み込み、騎馬の用意も整っております」


 横から歩いてきた男、使用人であるニラスは名簿片手に報告をしてきた。正直仕事が早くて助かっている。

 号令もさっさと済ませて、準備が整った馬車の方へと移動する。


 歩みを進めれば、自然と後ろから足音が聴こえてくる。後ろを振り向いて確認するまでもなく、彼らが付き従ってくれているのが理解できた。


 皆必死なのだ。

 彼女が帰ってくるのを期待して、血眼になって女神を探したが、それでも上手くいっていなかった。


 だからこそ、今回は彼女に出会えると期待している。

 彼女を見つけて戻ってきて貰えれば、王国は助かるかもしれない。なにもしなければ、ただ朽ちていくだけ、その思いから、騎士団の心は纏まっており、それは俺にとっても好都合だ。


「よし、これから森を抜けて、隣国のコレット共和国まで行く!」


 振り返って騎士達に呼び掛けるとその眼差しの鋭さに少し後退りしそうになるがグッと堪える。

 俺がただ一人鼓舞する声に返事はない。

 それは別に悪いことではない。皆耳を傾けて、聞き入っている。


 彼らの考えていること。

 俺の考えていること。

 きっと失った者を考えている部分は同じであろう。


 瞑目して、あのときのことを思い返す──。


 これだけは、彼らの考えでない。俺だけの考え……そして、俺が犯した罪、それから多大な後悔……『お前との婚約を破棄する!』

そう告げたとき、彼女がどうして狼狽えることなく余裕が残っていたのか、今ではよく分かる。

 

 神と人とでは、色々な価値観が違うのだと思い知らされた。


 神は人間に転生しても、死んだら再び女神として天界に戻る。それも記憶を保ったまま。それはつまり、人間としての失敗を恐れない、危険も恐れない、怪我も病気も恐れない……『死を恐れない』──。


 俺は彼女に対して優位に立ったつもりで、結局僕に対して彼女には何も思われていなかった。


 人として、見捨てられたのかもしれない。

 あのときのあの行動で、彼女は私に失望したのかもしれない。

 彼女が勘当されて、王国から姿を消して、そこから始まった負の連鎖。


 結局彼女の力がこの土地を民を守っていた。

 だから──。


「……王子?」


 ニラスの心配そうな声にその考えの続きを無意識に止めた。

 目を見開いて辺りを見ると、先程までの視線ではなく、心なしかざわついていた。


 これはどういうことなのか?

 いつの間にか斜め前からこちらを見ているニラスにどういうこと? と目配せすると、「何十分間も目を閉じたままでしたから……少し心配しました」と耳打ちをしてきた。


 なるほど、あー……どうやら目を瞑っている間にかなりの時間が経っていたようだ。

 気を取り直して騎士達の方へと目を向けると、背筋をピシリと一斉に正していた。


「すまない、少し思い耽っていた……。サシャが居なくなって、この国は危機に陥っている。彼女を見つけて、国を救ってもらう。そのために君たちの協力が必要だ」


 この騎士達が居てくれれば、安心できる。

 彼らの態度がそれを感じさせる。

 うっすらと浮かんだ笑みを隠すようにして、最後の号令を彼らに向かって投げた。


「誇り高き騎士団の者達よ! 今こそ国に尽くし、そしてこの国最大の危機を救うのだ!!」


 次の瞬間、騎士達の大きな歓声が起こった。

 その後は馬車に乗り込む騎士、馬に股がる騎士、それぞれが出発準備を完了させて、森へと進みだした。



クリスマスプレゼント、もし欲しいものが手に入るなら?

サシャ、ルイス、ミーナが今一番欲しいもの。




サシャ

安定した収入(これ以外に特にほしいものが見当たらないわ)


ルイス

馬と馬車(移動が楽になるから)


ミーナ

可愛いペット(可愛くてモフモフした子と遊びたい!)


皆さんは何か欲しいものはあったりしますか?



面白い、続きが気になるって思って頂けたら、ブクマ、評価、感想などの応援をよろしくお願いします。

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