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狐に包まれる

狐に包まれる~七夕~

作者: SHIN

「ただいま~」


僕は、僕は、家のドアを開けた。


「お帰りなさい!」


相変わらず、可愛らしい雪狐ゆきこが、僕に抱きついてきた。僕に触れる、大きくなった雪狐ゆきこのお腹がいとおしい。


「おや?」


僕は、リビングの隅に小さな笹を見つけた。


「今日は、七夕ですので。」


雪狐ゆきこは、すでに飾ってある短冊を手に取る。


そこには・・・


「だんなさまや、赤ちゃんといつまでも一緒にいられますように。」


と書かれていた。


「じゃあ、僕も書くか。」


僕は、短冊に願い事を書く。


「いつまでも幸せでいられますように。」


いつ、この世界は幸せであることを無言の圧力で押し潰されるようになったのだろう・・・


いつ、やさしい人々がいじめられるようになったのだろう・・・


いつ、正義を訴えた人が同じ正義の名のもとに、苦しめられるようになったのだろう・・・


僕は、短冊に願いをかけて、笹に吊るした。


「いつまでも一緒にいよう。」


「はい。

だんなさま・・・」



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― 新着の感想 ―
[良い点] 今回の話は、シリアスでしたねぇ。 詩的に表現される悲しみが私好みでした♪ [一言] 次の話に行ってきます!! (*`・ω・)ゞ
[良い点] ほっこりして良い短編ですね!! 誰かへの配慮や寛容の精神はいつの世でも必要だと思います!
[良い点] 優しい言葉で綴られているところが素敵だと思います。そして、この先も読みたいと思わせてくれる物語。 [一言] 「やさしい人々がいじめられるようになったのだろう・・・」 「正義を訴えた人が同…
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