表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蹴王(けりおう)と呼ばれた男  作者: 明日こそはシンデレラ
47/54

ジャスティス 再び!!

フグと空手教室の動物達は、なんとかゾウ亀夫婦を起こしたが、相変わらず、フグ1人が起こしたようなものだった。


フグ「ハアッハアッハアッハアッだいぶ薄暗くなってきたなあ。よし、じゃあ、最後の1試合、ハリゾウとニャンゴロウ。」


針鼠のハリゾウと、野良猫のニャンゴロウが向かい合った。


フグ「始め!!」


フグの掛け声でハリゾウは丸くなって針をむき出しにし、ニャンゴロウは、丸くなって草原に座った。1分ぐらいたったが、どちらも動かず、ニャンゴロウは眠くなったのか、目をつぶったり開けたりし始めた。


フグ「お前ら!!いい加減にしろ!!いつまで見合ってるんだ!!ここは、お見合いパーティーじゃないんだぞ!!」


ニャンゴロウ「だってフグさん、ハリゾウは針で覆われていて、あれじゃあ、攻めれないよ。」


ハリゾウ「ニャンゴロウは、すぐ引っ掻くから。」


フグ「空手はスポーツでもある。ハリゾウは針を引っ込めろ。ニャンゴロウは、爪で引っ掻くの禁止。では、始め!!」


ハリゾウは針を引っ込め、ニャンゴロウは、爪を出さずに猫パンチをしようと近づいたが、猫パンチが当たる瞬間、ハリゾウは、ついつい全身の針を出してしまった。ニャンゴロウはビックリして、慌てて手を引っ込めて逃げ出した。


フグ「やめ!!ハリゾウ反則で減点1、ニャンゴロウ場外で減点1

。引き分け!!」


ニャンゴロウ「え?なんで?場外なんてあったの?」


フグ「ある。場外ばかり出てると、印象が悪く見られるぞ。」


フグが動物達に空手のルールを説明していると、草原の入口から男の声が聞こえて来た。


男「フフフフッまさか、こんな所に住んでいて、しかも動物相手に空手を教えているとはな。久しぶりだな、フグ!!この前のお礼参りに来たぞ!!」


フグ「あ!!お前はヒロシ!!」


ヒロシ「違う!!俺はヒロシじゃない!!ジャスティスだ!!」


ジャスティスは、相変わらず黒のニット帽にネックウォーマーをしていたが、今日はサングラスをしていなかった。赤のシームレスダウンに白のダンパンを履き、かなり暖かそうな格好をしていた。


ジャスティス「この前は、よくも火ダルマにしてくれたな!!今日は前回のようにはいかないそ!!デア!!」


フグ「アイタ!!」


ジャスティスは、フグに向かって何かを投げ、それがフグの額に当たった。


フグは10ポイントのダメージを受けた。


フグ「な、なんだ?」


ジャスティス「フフフフッお前は俺に、何をされたか分からず死んでいくのだ!!デア!!」


フグ「アイタ!!な、なんだ!!この攻撃は一体なんなんだ!!」


またもやフグの額に何かが当たり、フグは100ポイントのダメージを受けた。


ジャスティス「次でサヨナラだ、フグ。この世界最強の勇者でも、次の攻撃には耐えられない!!デア!!」


フグ「アイタ!!」


今度はフグの右頬辺りに何かが当たり、フグは1000ポイントのダメージを受けた。


ジャスティス「なんだ、こいつは!!なんで平然と立ってられるんだ?すでに1000ポイント以上のダメージを、俺はこいつに与えたはずだ!!」


ジャスティスは、ダウンのポケットからルーペを取り出して、フグを見た。フグのステータスが見えた。


名前 フグさん


職業 主にフリーター。たまに世界最強の空手家


体力 100000001


攻撃力 今は500ぐらい?


防御力 今は200ぐらい?


素早さ 今は300ぐらい?


魔力  0


魔法  なし


ジャスティス「は?体力が1億1だと?そんな数値があるわけないだろ!!しかもお前、職業がフリーターだったんだな!!」


フグ「何を言ってるんた!!俺の職業は空手家だ!!」


ジャスティス「たまに空手家になってるぞ。」


フグ「そういうお前はどうなんだ!!ちょっとお前のステータスを見せてみろ!!」


ジャスティス「いいだろう、俺のステータスを見て腰を抜かすなよ。」


ジャスティスはフグ近づいてにルーペを手渡し、フグはそれでジャスティスを見た。


名前 ヒロシ


職業 無職


体力 50


攻撃力 30


防御力 30


素早さ 100


魔力  999


魔法  銭投げ(1円玉 10円玉 100円玉 500円玉)


その硬貨の10倍のダメージを相手に与える。100円玉以上の硬貨に当たると、人間はほぼ即死する。


フグ「お前、職業が無職になってるぞ。賽銭泥棒じゃなかったんだな。」


ジャスティス「そんな馬鹿な!!俺は世界一の賽銭泥棒だ!!この世界の端から端まである寺の賽銭を盗みまくったんだ!!無職なわけがない!!もう一度、よく見てみろ!!」


フグは、もう一度ジャスティスをルーペで見た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ