パーフェクトカンガルー・ホイスト現る!!
身長2メートル、筋肉ムキムキのカンガルー・ホイストが、手下のカンガルーを2匹引き連れて、フグの家にやって来た。
ホイスト「こんなボロい小屋に人が住んでいるのか?フグ、出て来い!!bar・ローライダーの飲み代を払いやがれ!!」
ホイストが木の扉をドカドカと叩くと、フグが奥から出て来た。
フグ「貴様に払う金などない、とっとと失せろ。」
ホイスト「なんだと!!表に出ろ、このニセ空手家野郎!!」
フグ「なんだと!!俺をニセ空手家呼ばわりするとは。上等だ!!」
フグは、表の草原に出て、ホイストと向かい合った。ホイストは、手下のカンガルー達に言った。
ホイスト「お前達、手出しは無用だ。下がってろ。」
ホイスト「来いよ、フグ。俺のカンガルーキックで、お前の空手人生に終止符をうってやる。俺は、キックボクシングのチャンプだ!!人は俺のことを"パーフェクトカンガルー"と呼ぶ。」
フグ「いいだろう。ドリャアアアア!!」
フグがローキックを放ったが、ホイストは右足でローキックをガードした。
ホイスト「まだまだだな、フグ。ローキックはこうだ!!」
ホイストの鋭いカンガルー・ローキックがフグの右足にヒットした。
フグ「クッ・・・・。まだまだ!!ドリャアアアア!!」
フグが今度はローキックを打つと見せかけて、上段回し蹴りを放ったが、ホイストはガードして、フグの右足にまたもやローキックを放った。
フグ「クッこ、こいつ、ただの田舎者のカンガルーじゃない!!」
ホイスト「今度はこっちからいくぞ!!フンフンフン!!」
ホイストは、ワンツーパンチの後、フグの右足にローキックを放った。フグは、ワンツーパンチをガードしだが、またもや、右足にローキックを受けた。
フグ「こいつ・・・・。」
フグは、華麗なステップで距離をおこうとしたが、ホイストも華麗なステップでついて来て、フグの右足にローキックをネチネチとヒットさせた。
フグ「クソッ俺の空手が完全に封じ込まれている!!」
ホイスト「フフフッお前の空手など、俺に言わせればダンスだ!!売れないストリート・ダンサー、いや、夜の街道で恥ずかしながら踊っている、学生のサークル活動だ!!フンフンフンフンフン!!」
ホイストのパンチとローキックのコンビネーションがフグのガードの上からめり込み、フグはダウンした。両膝をついて四つん這いになり、フグはゼエゼエと息を荒げていた。
フグ「こ、こんなはずじゃ・・・・この俺がダウンするなんて、これは悪い夢だ!!」
ホイスト「我ながらパーフェクトな仕上がりだ!!アイアムア・パーフェクトカンガルー!!世の中、お前なんかより強い奴は幾らでもいる。さあ、さっさと負けを認めて金を払え。」
ホイストは、息一つ乱れておらず、余裕の表情でフグを見下ろしていた。