表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蹴王(けりおう)と呼ばれた男  作者: 明日こそはシンデレラ
11/54

パーフェクトカンガルー・ホイスト現る!!

身長2メートル、筋肉ムキムキのカンガルー・ホイストが、手下のカンガルーを2匹引き連れて、フグの家にやって来た。


ホイスト「こんなボロい小屋に人が住んでいるのか?フグ、出て来い!!bar・ローライダーの飲み代を払いやがれ!!」


ホイストが木の扉をドカドカと叩くと、フグが奥から出て来た。


フグ「貴様に払う金などない、とっとと失せろ。」


ホイスト「なんだと!!表に出ろ、このニセ空手家野郎!!」


フグ「なんだと!!俺をニセ空手家呼ばわりするとは。上等だ!!」


フグは、表の草原に出て、ホイストと向かい合った。ホイストは、手下のカンガルー達に言った。


ホイスト「お前達、手出しは無用だ。下がってろ。」


ホイスト「来いよ、フグ。俺のカンガルーキックで、お前の空手人生に終止符をうってやる。俺は、キックボクシングのチャンプだ!!人は俺のことを"パーフェクトカンガルー"と呼ぶ。」


フグ「いいだろう。ドリャアアアア!!」


フグがローキックを放ったが、ホイストは右足でローキックをガードした。


ホイスト「まだまだだな、フグ。ローキックはこうだ!!」


ホイストの鋭いカンガルー・ローキックがフグの右足にヒットした。


フグ「クッ・・・・。まだまだ!!ドリャアアアア!!」


フグが今度はローキックを打つと見せかけて、上段回し蹴りを放ったが、ホイストはガードして、フグの右足にまたもやローキックを放った。


フグ「クッこ、こいつ、ただの田舎者のカンガルーじゃない!!」


ホイスト「今度はこっちからいくぞ!!フンフンフン!!」


ホイストは、ワンツーパンチの後、フグの右足にローキックを放った。フグは、ワンツーパンチをガードしだが、またもや、右足にローキックを受けた。


フグ「こいつ・・・・。」


フグは、華麗なステップで距離をおこうとしたが、ホイストも華麗なステップでついて来て、フグの右足にローキックをネチネチとヒットさせた。


フグ「クソッ俺の空手が完全に封じ込まれている!!」


ホイスト「フフフッお前の空手など、俺に言わせればダンスだ!!売れないストリート・ダンサー、いや、夜の街道で恥ずかしながら踊っている、学生のサークル活動だ!!フンフンフンフンフン!!」


ホイストのパンチとローキックのコンビネーションがフグのガードの上からめり込み、フグはダウンした。両膝をついて四つん這いになり、フグはゼエゼエと息を荒げていた。


フグ「こ、こんなはずじゃ・・・・この俺がダウンするなんて、これは悪い夢だ!!」


ホイスト「我ながらパーフェクトな仕上がりだ!!アイアムア・パーフェクトカンガルー!!世の中、お前なんかより強い奴は幾らでもいる。さあ、さっさと負けを認めて金を払え。」


ホイストは、息一つ乱れておらず、余裕の表情でフグを見下ろしていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ