【第一話後編】繋がった『外』
「グラディス、どうした?元気がないな?」
帰り道、村のおじさんに声をかけられる。
「おじさん…、『外』って危ないんだよね。」
「あぁ、そうらしい。」
「女の子1人で、大丈夫かな。」
「もう忘れろ、『外』のことは考えてはいけない。」
「…そう、だね。」
グラディスと呼ばれた少年は俯いたままだった。
そして次の日、
いつまでたってもこないグラディスを起こしに、
一人暮らしのグラディスの家に村人が訪れる。
そこに、書置きが置いてあった。
「
みんな、今まで育ててくれてありがとう。
村のみんなは優しくて、ずっとここに居たいと思ってる。
でも、あの女の子が来てから、『外』が気になって仕方がないのです。
それに、僕の両親も探したいのです。
両親の手掛かりは何もないから、
もしわからなければちゃんと帰るつもりです。
念のための弓矢を無断で持っていくことを許してください。
最後に、
寝ている間に出ていくことを許してください。
では、お元気で。
」
その書置きを手に、すぐさま集会所に人が集まる。
そして、夜のうちに出たなら、
この広い森の中探し当てるのは不可能という結論に至る。
少女の時と同じように、申し訳ない顔をした村人は呟く。
「『外』への恐怖丸出しのわしらを見て、それでも行くとは強くなったな…。」
「物心つく前から村にいたから、好奇心もあるのだろう。
だが、大事なことが書かれてない。」
「あいつ、食料も持たず出やがった…。案外、昼前に帰ってきたりしてな…。」




