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【第一話中編】繋がった『外』【戦闘】

僕らの村はキツネやシカが群生する森に囲まれている。

たまにイノシシやクマなどの危ない動物もいるが、

出会った時は慌てず煙を出す道具で目くらまし 兼 狼煙のろしをする。


僕は狩り道具の中では割と得意な投刃を片手に、

もう片方は腰につけている革袋を確認しながら進む。

この革袋の脇に非常用の道具を入れ、中央には「獲物」を入れる。


今日の目標は昨日と同じ、夜までに革袋一杯までだ。


そのため、キツネやシカの小物狙い。

仲間の中には大物も狙う人もいるが、

その時は複数人で声掛けするのがほとんどだ。


かといってキツネやシカも楽ではない。


耳がよく、逃げ足も速いため、狩る寸前まで気づかれない工夫が必要だ。

狩り仲間からは「そこは、弓矢使えよ…。」と呆れられている訳だが…。

父の影響かもしれないけれど、投刃がいいのだ。


獣特有の臭いを嗅ぎ取り、経験から近くにいることを確かめる。


その場に木の実の群生地があるため、目星をつけ木を登る。

太い枝を伝い先へ進むと、見事に隣の茂みの奥にいるのが見えた。

あとは、距離感と時間調整だ。


相手が今に木の実を食べようとする瞬間、

一気に飛び降り、仕留める。

単純だが、それなりの視力と下りても動けるだけの筋力があるおかげだ。


可能なら複数匹抑えて獲物を増やしたいが、

今の技量では1匹ずつが限界だ。

獲物を、革袋に押し込む。


その場の土を掘り起こし、これも革袋の脇に入れる。

そして傍にある香木から木片を削りとり混ぜて血の臭いをごまかす。

こうしないと、臭いに反応して近づかなくなるため、そうしている。


幸いにも、

これでも臭いは嗅ぎ分けられ、翌日には獲物がいるから問題はない。

木に登った際にとった木の実と、獲物を手に村へと戻った。

序盤なのでまだ平和パート。


5/10更新

和製語にしてみました。

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