君が『君』でいられるために【主話】

静かで、狩りや採取をして皆で支えあいながら暮らしてきたある村。

今までもそうであったし、これからもそうだと思われていた。
ある日、変わった服装の『外』の人2人組が現れる。
母親らしき人と、明らかに衰弱している少女の2人。

『外』の人への警戒、興味などでいつも以上に長く感じる一日。

しかし、それも長く続かなかった。
少女の回復と同時に、
母親が亡くなったのだ。

この物語は、その葬儀の翌日から始まる。