(五)辺境基地
超々音速飛行に成功し辛くも難を逃れたノリトとイオキベは、破壊した小浮島がフラクタル鉱石の力で再結合する光景に、束の間の安らぎを得る。
夕暮れが迫る頃、彼らの航空騎兵は、スラファト空域から離れること約1千8百キロメートル、ベネトナシュ空域基地に辿り着いていた。疲れの余り、前部座席で寝息を立てるノリトを乗せて……。
操縦席から手荒く引きずり出されて、ノリトはようやく目を覚ました。
界平線にその身を半分ほど埋めた太陽の蜃気楼が、絶床世界を赤く染めている。レイリー散乱を逃れた長波長光線に照らされ、衝撃吸収繊維で覆われたベネトナシュ空域基地の広い滑走路は、さながら赤土の大地のようだった。
「亜級毒竜の群れだって?」
ノリトの首根っこを掴んでいる男が聞いた。
赤い騎士服を着用していることからして、討竜部隊所属に間違いないだろう。
「だからホントだって何回も言ってんだろ。見ろよ、右の撃槍をよ」
イオキベのうんざりした声。
二人が搭乗してきた赤茶けた航空騎兵は、飛行形態で着陸していた。その右翼では、撃槍が展開されたままになっている。
本来なら鋭い頂角から細長く、末広がりに美しい円錐形を描くはずのその槍は、先端から全長約3分の1のところまで、ぐずぐずに溶解していた。亜級毒竜に突刺した際、その体内の毒液によって腐敗したのだ。
イオキベはあの時、即座に炸裂、急旋回して、撃槍が毒竜の体内に残ることを最小限に留めていたはずだった。極短時間でも機能高分子繊維製の撃槍に付着し、時間とともにたやすく腐食する、驚異的な毒液だった。
(外装もあちこちぼこぼこだ……折角、整備したのになぁ)
まだしっかり醒めない頭で、ノリトはそんなことを思った。
「確かに毒竜類のようだが……」
先ほどの男の声。
「な? だからさ」
にやにやと笑ってイオキベが両手を下げようとする。
「動くな!」
別な男の声が飛んだ。それと呼応するように、ガチャガチャと銃器を構えなおす音が響く。
ノリトとイオキベは、自動小銃を持った討竜部隊に取り囲まれていた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「だーかーらー! こっちは民間人だと言ってんだろうが!」
手狭な取調室にイオキベの声が響く。
簡素な強化繊維製机の前に座らせられ、イオキベとノリトは取り調べを受けていた。
二人の対面には討竜部隊の騎兵服に身を包んだ下士官が腰掛け、もう何度目かになる「姓名と所属は?」という問いを投げかけていた。部屋の片隅には、書記官らしき男性が一人、その様子を書き留めている。
取調室は薄暗く、ノリトは眠気を抑えるのに必死だった。イオキベも疲れからか、口調が荒くなっている。
「パーセウス・イオキベ! 五百旗頭工房の工房長! 知らない? 『アナタのための何でも工房イオキベ・ワークス』! 航空騎兵隊にも納入してんだけどな……」
「当基地のデータベースには、イオキベ工房なる軍属ないし関連団体は登録されていない」
目前の取調官はにべもない。
「まあ、確かにうちは超下請けでやってますから」
これまた簡素な椅子の上で胡坐をかきつつ、イオキベはぶつぶつと呟く。
「でも、こうやってIDもあんだろ! いい加減信じてくれよ……」
机の上には、イオキベの身分を示す識別カードが放り出されていた。識別端子、姓名と所属に加え、満面の笑みを浮かべたイオキベの顔写真付きだ。
「しかしなぁ」
取調官は渋面を作った。
イオキベは天井を仰いだ。
ノリトはもう、舟を漕ぎそうになっていた。
二人が不審がられることには十分な訳があった。そもそも、ベネトナシュ空域基地からの緊急発進は、ノリトが打った所在公知電波に呼応したものでは無かったのだ。
超々音速飛行の直後にイオキベが破壊した小浮島は、あろうことか、ベネトナシュ空域基地の周囲に配置された監視用浮島のひとつ、広域探査網の一部だった。いきなり超々音速で接近し、監視用浮島を破壊した所属不明機に搭乗する自称民間人二名……明らかに不審者だ。
うとうとしていたノリトは、だが、取調官の次の言葉に思わず顔を上げた。
「当基地からは予備機体の発注は掛けていない。それなのに何故……」
「知らねぇよ!」
イオキベは机を叩いた。
「こちとら兵站本部からの入電を受けて、整備したての、塗装も塗り直してないのを、急いでるっつーからわざわざ現地搬送して来たんだぜ! それなのにこの扱いかよ!」
「では、兵站本部からの指示書はあるのか?」
「それは……ねぇけどさ」
イオキベと取調官は睨み合った。
取調室を沈黙が支配し、すっかり少年の居場所がなくなった頃――どかどかと床を踏み鳴らす音と、当り散らすような大声が聞こえた。
「こんな時間になんだね? 夕食が台無しじゃないか! 現場で片付けられないのかね?」
ノックもせずに取調室の扉を開いたのは、下腹の出たその身を佐官服で包んだ、赤毛の男性だった。取調官と同じ騎兵服を身に着けた、黒髪、細面の女性を連れている。
「司令官、誠に恐れ入ります」
取調官と書記官が同時に立ち上がり、敬礼する。司令官と呼ばれた男性の年の頃は、イオキベと同じぐらいだろうか。
「何だと言うのだ!」
「その、この二人の扱いに関してご相談しようかと」
佐官服の男性は大袈裟に渋面を作ると、取調中の二人を見る。
ノリトを見て、イオキベを見て、ノリトを見て、もう一度イオキベを見た。――そして、嫌いな物を思わず口にしてしまったような表情を作る。
「イオキベ……」
両手を広げてイオキベは立ち上がった。
「おーほっほっほっほ! これはこれは! ガイツハルス中尉じゃないか!」
喜色満面の笑みを浮かべている。この笑みは、悪いことを考えてる時の笑みだ――少年は思った。
「中尉じゃない! 少佐だ! 少佐と呼べ!」
顔を真っ赤にしてガイツハルスが咆えた。佐官服には少佐を示す階級章と司令官章がこれ見よがしに付けられている。イオキベはそれに気づいていながら、わざと昔の階級で呼んでいた。
「お知り合いでしたか」
戸惑いながら取調官が言う。
「誰が知り合いなものか! この害虫! 疫病神! こいつと来たらいつも私を面倒事に巻き込んで……」
「おーいおい、そういうなよセーリオくーん。僕と君の仲じゃないか。空軍士官学校の同期だろう?」
「えっ」
ノリトと監察官たちが意表を衝かれた時に、戸口で控えていた黒髪の女性が入ってきた。
年の頃はノリトより少し上ぐらいだろうか。騎兵服の肩口に大尉を示す階級章を付けているところから見て、もう少し年上かも知れない。
「この二人の身元は我々が保証します。五百旗頭工房、パーセウス・イオキベ工房長、ようこそベネトナシュ空域基地へ。そちらの少年は?」
鈴の鳴るような声に、思わず少年は立ち上がって答えた。
「の、ノリト・オロスコフです! イオキベ工房で作業者をやっています!」
「そう。私はスズ・オラシオン、よろしくね」
「は、はい!」
身長はノリトと同じか、若干低いぐらいだろうか。それでも、凛とした声と涼しげな水色の瞳が、彼女をずっと大人に見せていた。
背筋の通った姿勢と、赤い騎兵服を流れる黒髪に、少年はどきどきしていた。
「司令、彼らはしばらくオラシオン小隊で預かろうと思いますが、いかがですか?」
小太りの少佐に向き直って、オラシオン大尉が言った。
「馬鹿を言うな! こんな奴らはとっとと追い出してしまえ!」
「聞くところによれば、亜級毒竜の群れに追われてまで、機体を当基地へ搬送してくれたと言うではないですか」
「そんなことは真実かどうかは分からん! イオキベは嘘つきだぞ!」
「彼らが搭乗してきた航空騎兵の撃槍ならびに外装には、明らかに毒竜類のものと思われる攻撃を受けた痕跡があります」
「だが、我が基地は予備機体の発注なぞしとらんぞ!」
「兵站本部に関わる混乱は彼らの関与するところではありません。むしろ、隊長機を大破させてしまった私としては、偶然とはいえ予備機体の到着をありがたく思うほどです」
「大破させたのは貴様だろうが!」
「はい、ですから、私の小隊で責任を取り、彼らの面倒を見るべきかと」
「オラシオン小隊にそんな暇は無かろう!」
「オラシオン小隊には司令自ら30日間の訓練を指示されました。撤回なされますか?」
「ぐぬぬ……」
ガイツハルス少佐はまさしく、ぐぬぬ、と唸った。取調中は強面を維持していた取調官と書記官だが、今は笑いを堪えるのに必死だ。
「と、とにかく! こいつらを基地に置くことはゆるさん! 上官命令だぞ! 絶床空間にでも放り出してしまえ!」
赤い前髪を振り乱して、少佐は声を張り上げた。
スズ・オラシオン大尉は、水色の瞳を少しも揺らすことなく、大きく息を吸った。
「航空騎兵憲章第一条第三項に、我々航空騎兵は民間人の安全を守る存在であることが規定されています。また、同じく第四項には、危機にある民間人に手を差し伸べないことは、いかなる理由があろうとも騎士道に反するものであると謳われています。さらに第四十四条第六項には、航空騎兵活動に協力する軍属ないし民間人に対しては、適切な報酬と十分な敬意を以って接するべしとあります。然るに、『絶床空間に放り出せ』という先ほどの司令のお言葉は明らかに騎兵憲章にそぐわないものであり、憲章に准ずる討竜部隊隊員としては然る可き経緯報告書を以って本隊に報告を……」
「わかった、わかった! わーかった!」
ガイツハルス少佐は両手を上げ、立て板に水を流すような大尉の発言を押しとどめた。
「……この二名の逗留を許可する」
絞り出すように、そう告げる。
赤い前髪が、額に張り付いていた。
「寛大な処置に感謝いたします」
オラシオン大尉は腰を折った。
黒髪がさらさらと肩口を流れていく。
「ただし! 責任は大尉! 貴様が取れよ! 面倒があっても私は知らんぞ!」
「はい。心得ております」
「イオキベ! 私の前をうろちょろすんなよ!」
「へーい」
「司令、彼らが搬送してきた予備機ですが」
「好きにしろ! 兵站本部には貴様が話をつけとけ!」
「予備機の整備にはイオキベ工房の力を借りたいのですが」
「好きにしろ!」
足を踏み鳴らして取調室の戸口に向かった少佐は、ふと足を止め、振り返った。
大人たちのやりとりを呆然と眺めていたノリトと目が合う。小太りの佐官は、閃いたように眉を上げると、口を開いた。
「……オロスコフ君と言ったな。君にはまだ尋問の余地がある」
「え?」
もう話は済んだものと思っていたノリト、取調官、書記官が固まった。
「私の部屋までついて来なさい」
「は?」
取調官が慌てた。
「取り調べ継続の必要があれば自分が対応いたしますが……」
「うるさい! 私が直々に尋問してやると言ってるんだ! これ以上私を怒鳴らせるな馬鹿者が!」
赤髪の少佐は、そう言い捨てると足音を立てて取調室を出ていく。
「あの……」
思わずノリトは、イオキベを窺った。
「行って来いよ。別に取って食われりゃしないさ」
両手を頭の後に回し、にやにやしながらイオキベが言う。
「あと、これ忘れんなよ」
そう言って少年に渡したのは、取調官によって検査済の、弁当の包みだった。
「はあ……」
仕方なしに、もはやうんざりした空気に包まれた取調室を、ノリトは後にした。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
辺境の基地としては不釣り合いなほど広い司令官用の私室で、ノリト・オロスコフはぼんやりと立っていた。様々な調度品は天然性の豪華な物ばかりで、少年が目にしたことのない壁掛けまである。
(この香り……これがコーヒー?)
先ほど怒鳴り散らしていた男は今やすっかり大人しくなって、珈琲沸器と思しき器具の前で、前髪を丁寧に撫でつけながら鼻歌を歌っていた。その鼻歌のメロディが、イオキベの歌っていた「竜のパンツの歌」であることに気づく。
(イオキベさんと同期……なんか納得)
少年はげっそりとした。
「掛けたまえ」
視線で促され、ノリトはおずおずと、革張りの長椅子の端っこに腰掛ける。少年の体重を受け止めて、長椅子はずっしりと沈んだ。
「呑みたまえ」
ノリトの前に、珈琲カップが置かれる。ガイツハルス少佐は、自分の珈琲カップを手にして、上座の一人掛けに座る。
自分が何故ここにいるか分からない。
小太りの少佐は、ずずっと音を立てて珈琲をすすると、快心の笑みを漏らした。
仕方なしに、ノリトも珈琲を一口すすってみるが――苦い。
「ははは、珈琲は初めてだろう?」
「は、はい」
「そうだろう、そうだろう。零細工房でお目に掛かれるものではないからな?」
「はぁ……」
すっかりリラックスした様子で、ガイツハルス少佐は珈琲を楽しんでいる。
会話の糸口が見えず、少年も珈琲を呑む。やっぱり苦い。
小一時間もそんな時が流れた。
「あの」
どうしようもなくなって、ノリトは口を開いた。
「僕、なんでここに呼ばれたんでしょうか?」
ガイツハルスの茶色い瞳が、少年の黒い瞳を受け止め――不意に逸らされる。
「あの……?」
「うん、まあ、それはだな? えーっへん! おっほん!」
珈琲カップを置きつつ、少佐は盛大に咳ばらいをした。
「まあその? 尋問というか、なんというか、個人的な興味があってな?」
「は、はあ……」
「ぴゅ……」
「ぴゅ?」
「ぴゅら……」
「ぴゅら?」
ガイツハルスの横顔が見る間に紅くなっていく。
「ピュラーちゃんはどうしてるかね!」
「……は?」
「イオキベ工房だろう? ピュラーちゃんは?」
「あ、はい、イオキベ工房にいます。元気にしてます」
「そ、そうかそうか。で? イオキベとはどんな感じなんだね?」
「工匠と醸造者として、うまくやってます。その、経営者と労働者としても」
「うん、いや、そうじゃなくてだな」
「はぁ」
「ふ、夫婦みたいとか、恋人みたいとか……」
「あー……」
(この人、ピュラー派だ)
ノリトは確信した。
「いえ、全然そんなんじゃないです。というか……」
「そ、そうかそうか! イオキベは悪い男だからな! 変な目に有っていなければと心配しておったんだよ!」
「というかあの子は……」
「分かっとる、分かっとるよ。身持ちのしっかりした良い子だからな。さしもの害虫と言えど歯が立たんのだろう、ははははは!」
一人で大笑いした後に、ガイツハルス少佐は急に身を乗り出した。
「その、手に持っている包みは何だね?」
「あ、ピュラーが持たせてくれた差し入れです」
「なんだと! 私に? 差し入れ?」
小太りの男は猛然とノリトに迫ると、その横に座り込んだ。重厚な長椅子が、その重量にたわむ。
ノリトが手にした包みを奪い取ると、勝手に中を開けた。
「おー……天然の白パンではないか! お、副菜は素揚げした小海老?」
ノリトが遮る間もなく、包みに手をつっこむと、白パンを頬張り、小海老をかじる。
「おお、おお、天然塩もかかってるぞ? 天然食物で無ければ口に合わん私のことをよく理解してくれている! 派手さは無いが、これこそ心尽くしというものだ! あの零細工房のやりくりでこれを用意するのはさぞ大変だっただろう。それを私のために……」
一人で解説し、一人で納得している。
(それ、僕の弁当……)
少年の腹が鳴ったが、少佐は一顧だにかいしない。
「さっきから気になっていたんだが、君の航空騎兵服はもしかして?」
「ピュラーのです。借りました」
「……脱ぎたまえ」
「は!?」
(何言ってんだこのおっさん!)
怖気をふるって後ずさりしたノリトに、極めて事務的な口調で少佐は告げた。
「その騎兵服はイオキベ工房で製作されたものだな?」
「は、はい」
「先ほどのオラシオン大尉からの上申を受け入れて、君たちが搬送してきた予備機は、君たちに整備を任せようと私は考えている」
「は、はあ」
「だがね……」
ガイツハルス少佐は大袈裟に顔をしかめて見せた。
「イオキベ工房の整備能力に、疑いを持つ者が出ないとは限らない」
「はぁ」
「通常であれば、どのような対応が正しいと思うかね?」
「えーと……」
考えを巡らせながらノリトは答えた。
「サンプルを提供するのが正しいと思います」
「そう! その通りだ! 君は賢い。イオキベの下にいるのは勿体ないなぁ!」
我が意を得たりという風に、ガイツハルスは大きく頷きながら言う。
「……という訳だ。脱ぎたまえ」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
十数分後。
ノリトは肌着とハーフパンツ姿で、司令官用私室の戸口に立っていた。見送るガイツハルスは、弁当の包みと、ピュラーの騎兵服を抱えている。
「オロスコフ君、実に有意義な時間だった。また来たまえ! そうそう、我が基地にいる間の厚遇は約束するぞ? イオキベは頭に来るやつだが、まあこれもオロスコフ君、君に免じての処置だからな?」
「あ、あの、ピュラーのことは……」
「無論、他言無用で頼むぞ? 私は面子を気にするような小物ではないが、変な噂が立ってはピュラーちゃんが困るだろうからな? こんな差し入れまでもらってしまったしな?」
わははは、と楽しそうに少佐が笑う。
「い、いえ、そういうことではなくて……」
「分かっているとも、イオキベ工房ならびに君への報酬は存分に計らおうじゃないか? 困ったことがあったらオラシオン大尉に言いたまえ? 良く言い聞かせておくからな?」
不器用に片目を瞑ると、ガイツハルス少佐は勢い良く扉を閉めた。長い廊下に、少年はぽつねんと取り残される。
(ピュラーは、男の子なんですけど……)
仕方なく歩き始めたノリトの背後から、『ひゃっほー! ピュラーちゃーぁん!』という奇声が漏れ聞こえてきた。
(ピュラー派……)
つい数時間前にノリトもそう呼ばれていたが、その言葉を通じても、ガイツハルス少佐への親近感は一切覚えなかった。
ぺたぺたと素足で歩む少年の足音が、ベネトナシュ空域基地のリノリウム製の通路に響いていた。
(つづく)
物語上のテイストとして生粋(?)のピュリストが必要でした。
表現してみたら思ったよりキモかった!
引かないでください! 引かないでください!
次回「オラシオン小隊」。
さあ貴方も、絶界でフライ・ルー!(ぴゅらーちゃーん!)