あとがき
このたびは、三十五万字を越える長編にお付き合いいただき、まことにありがとうございました。
始まりが2011年1月、その間にちょいちょいと(迷惑にも)休止を挟みまして、やっと本日、「The Vampire Castle」終えることができました。これもひとえに、読者の皆さんがいてこそのことだと、心から感謝しております。
最初は陛下の好感度も最悪で、まあどこに他の女に騙されてヒロインを殺そうとする愚か者がいるのかと言われれば、奴しかいないのですが、しかしそんな陛下にも、徐々に愛着というか、情のようなものを感じて下さる方が増えてきたように思えて、作者の私としては嬉しい限りです。
陛下のしうる精一杯の贖罪(1.98%)と努力(0.02%)とヘタレさ(98%)が功を奏したのでしょう、きっと。
まあ、最後の最後まで彼は格好良くキメられなかったんですが(笑)
このお話はこれで完結ですが、どこかの吸血鬼の城であったこの物語のことを、これからも皆様の心のほんの片隅にでも置いていていただければ幸いです。
……いや、忘れちゃうか!(笑)
ここまで本当にありがとうございました!
――言い尽くせぬ感謝を込めて 二上 ヨシ