st.Ⅰ The Blood Law
GWなので二話同時up(2)
あとがきにブラッド法全文掲載(読まなくても支障はありません)
「ついてこないでください!」
「仕方ないだろう。君が半径三フィート以内には立ち入るなと言うから、エスコートができんのではないか」
ニュンペー国との懇親会、という名目の王の婚前パーティーが開かれる会場へ歩を進めていた。
それなのにそのパーティーの主役が、ずっと私の後を、まるで磁石のようについてくる。律儀に三フィートルールを守ってくれているのはありがたいけれど、とにかく目立っていた。
「王女様には事情を話されたのですか?」
重いスカートを持ち上げ、なるべく早足で廊下を進む。ただでさえ歩きづらいピンヒールが長い毛の絨毯に埋まってバランスが悪い。オマケにベールが顔に張りついてくるし。
それでも、後ろから王が付いてくるなんていう(おまけに衛兵さんたちまで)この状況を何とかしたかった。
足の長さが違うからなのか、余裕でついてくる王は私の問いに「ウッ」と声を詰まらせる。
「どうするおつもりなのです。もうパーティーは始まりますよ」
立ち止まって振り返った。ぶつかりそうなほどに距離が近かったので、一歩後ずさる。一瞬嬉しそうな顔をした王は、すぐに拗ねたように口を軽く尖らせた。
「懇親会の名目に実質が伴っただけのことだ。王女にはパーティー中に折を見て話すから、君は何も心配する必要はない」
別に心配なんてしていない。でもパーティー中に話すなんて、あんまりじゃないかしら。
「ところでソフィア」
王が嬉しそうに近づいてきた分だけ、眉間にしわを寄せて後ずさる。それに王はわざとらしく、盛大なため息をついた。
「三フィートルールはいつまで有効なんだ。もうそろそろいいだろう。ん? 嘘をついたことは謝る」
「イヤらしいことをする人にはずっと有効です」
「ははは、あの程度でイヤらしいとは可愛いことを言う」
なんならもっとスゴいことを教えてやろうか、なんて全く反省の色が見えないこと言ってのける王に、怒りを抑えるので精一杯だった。
「さ、こっちへ。つまづいて転んだら大変だ」と手を差し伸べる。
もう、誰か助けて!
「陛下」
穏やかな湖に舞い落ちる朝露のような、透明感のある静かな声が聞こえた。王はイタズラが見つかった子供のようにビクリとし、気まずそうに表情をゆがめた。
「シュ、シュレイザー」
まるで大海を統べるポセイドンのごとき威厳をまとい、シュレイザーさんは腕を組んで佇んでいた。ライラック色の瞳で王を無表情に見つめる。
王は嫌そうな顔をしていたけれど、私はホッとして笑みをこぼした。
「王女はいかがされたのです。この期に及んで別の女性の尻……失礼、背中ばかり追いかけているとは。呆れて物も言えません」
「こ、これには訳がある。なあソフィア」
「ありません」
それに王は「くっ」と声を詰まらせる。
「“無い”そうですが?」
「ソフィア! アレだけ愛し合ったというのに!」
「ご、誤解を招くようなこと言わないでください!」
何を言うのかしら、全く。
「とにかく。陛下、今すぐに王女を迎えに行ってください」
「しかし」
「しかし、何でしょう」とすごまれ、王は「分かった」と肩を落とした。
チラチラと後ろを振り返りながら、何とも元気がなさそうにその場を立ち去っていく。あわよくば“仕方ないですね、もういいですよ”なんて声を期待したのかもしれないけれど、あいにく誰もそんなことを言うつもりはない。
早く行けとばかりに、私もシュレイザーさんも視線で王の背中を押し続けた。
「全く。では参りましょう」
王の姿がやっと(本当にやっとのことで)見えなくなると、シュレイザーさんはスッと腕を差し出した。
「シュレイザー様がエスコートを?」
何だか嬉しい。
「紳士の嗜みですから」
めったに見られない彼の微笑みに、何だか照れくさいようなムズムズとした感覚が駆け巡った。会って間もないけれど、どうやら心を許してくれているらしい。
おずおずと腕に手を乗せた。
彼の申し出はなぜかすんなりと飲み込める。ほとんど話したことのない彼が、私にとっても信の置ける人だからなのか、それとも他人を操るのが上手い人だからなのかは分からない。
ただ彼にエスコートされていると、とても凛とした心地になった。
「あれ、珍しい組み合わせだね」
会場の入り口で私を待っていてくれたらしいレオ様が、私たちの登場を笑って迎えてくれた。レオ様に手を差し出され、シュレイザーさんから離れてその手を取る。
「では私は色々としなければならないことがあるので、これで」
私たちそれぞれに会釈すると、彼はどこからか黒革の手帳を取り出して広げ、颯爽と会場の中へと消えていった。せっかくのパーティーだというのに、何だか慌しい。
「お忙しいのですね、国王の補佐官というのは」
庭に面したガラス窓の前に、トロトロと湧き出るチョコレートファウンテンを見つけた。溢れんばかりの光沢を放つ甘いそれに興味を覚え、近寄って眺める。
「それもあるけど、シュレイザーは仕事の虫だからね」とレオ様はそばにあった銀色のピックを手にとると、山のように積み上げられていたマシュマロを一つ突き刺した。
「ご結婚はなさっていないのですか?」
見た目はとっても若いけれど、なんせヴァンパイア。もう随分と長いこと生きているはず。それで何をするのかしら、とレオ様の手元を見ながらそう尋ねた。
「恋人はどうか知らないけど、シュレイザーも独身だよ。まあ、オレたちは色々事情があってね。ブラッド法がその最たるものだけど」
レオ様はそれをくるりと回しながらチョコレートをつけると、私に「どうぞ」と手渡してくれた。ああ、そういう食べ方をするのね。すごい。
お礼を言って受け取り、
「“ブラッド法”?」
「あれ、習わなかった?」
習った……っけ。どうだったかな。
いくら記憶を辿っても、その言葉は一向に顔を出す気配がない。ああ、そういえばリザに面会しに行ったときにシェイラさんが言ってたっけ。
――『お前も気ぃつけろよ? 異性間の吸血行為ってのは、同性間と違ってすげぇ快感が伴うんだ。“ブラッド法”があるとはいえ、お前もボーッとしてると、いつこの優しそうな面した公爵様にガブッてやられるか分かんねぇぜ?』
チラリと青い瞳の彼を見上げる。彼はニコリと返してくれたけど、まさか、そんな……ね。
「ブラッド法。正式名称は“人間保護目的による規定外吸血行為禁止法”なんて長ったらしいものなんだけど――」
レオ様の話によると、ブラッド法は今から二百七十三年前、魔暦一万九千六百三年に先代の王が制定したものらしい。この法律によってヴァンパイアは自由に人間の血を吸うことを禁じられ、人数も量もきっちりと定めらることになった。不正をしても検査で見つかってしまう。
血をもらう場合も必ず同意書へのサインが必要で、それを破れば処罰の対象になるらしい。配偶者の場合は同意を得る必要がないらしいけれど。
「私が言うのもなんですが、とても厳しいものですね」
とろけそうになっていた、キラキラと光るブラウンのマシュマロを一口で食べた。チョコレートの甘さがとっても上品で口の中でとろけるように広がっていく。チョコレートを食べる幸福感と恋の幸せはとてもよく似ているらしいけれど、確かに自然と嬉しさがこみ上げてきた。
「今度は自分でやってごらん」と促され、イチゴやキウイやバナナやら、宝石のように光るフルーツを品定めする。
「君の言う通り厳しいよ。けどかつてヴァンパイアにとって“獲物”という存在でしかなかった人間を自分たちの生活圏へ取り入れていくうちに、徐々に関係が変わっていったんだ。単なる“獲物”から“配偶者”へとね。ほら、君だってそのために連れてこられた」
確かにそう。王の配偶者だけは嫌だけど。
胸やお尻を触られたことが甦り、その嫌悪感を振り払うかのようにイチゴを突き刺した。
「だからこちらも、子孫繁栄の良きパートナーとして人間に敬意を払うべきだって意見が上がってね。ブラッド法はその考えの元にできた法律なんだ。あれがあるから、オレたちは理性で欲求を抑えてる」
チョコレートにイチゴを浸そうとして止めた。
“理性で欲求を抑えてる”ということは――
「本当は血が欲しい、ということですか?」
その瞬間、レオ様の眼にまるで獣のような香りが生まれた。瞳孔が小さくなっていき、蛇に睨まれた蛙のような心地になる。
あれ、もしかして私、地雷踏んだ……?
彼は後ろから腰に手を回してそっと耳元に唇をよせ、ささやくように、
「欲しいよ……本当はすごく」
とても官能的な響きにピックを持つ手がかすかに震えた。
「特に愛する女性の血にはすっごく興味がある。どんな味がするのか、どんな香りがするのか」
鼓膜が心地よく震え、互いの髪が触れ合う感触に緊張して動けなかった。お腹に回っていた手が徐々に上がってくる。熱い吐息が耳の奥へと入り込んでいった。
「好きであればあるほど、血を飲んだ時の気持ちよさが増すからね。一生誰の血も飲まないでいられるヴァンパイアなんていない」
牙が柔らかく首筋に押し当てられるのが分かった。刺さってはいないけれど、どこか快感を掻き立てられる直前のような、奇妙な疼きに動けなくなった。そのまま突き立てられたら、一体どうなってしまうんだろう。
周囲はたくさんの人がいてとても騒がしいはずなのに、まるで闇の中で二人きりになったように感じた。
「ねぇ、君の血をくれる?」
ゾクリとした感覚が背中を走ったかと思うと、熱い舌が首筋を這い上がった。
まさか本気で?
「あの……っ」
「もう我慢できない」
ハッとしたときには、彼は口の端から赤みを帯びた液体を滴らせていた。
「焦って食べるからですよ」
チョコレートのそばにおいてあった紙ナプキンで、レオ様の唇を濡らすイチゴの汁を拭った。
彼はあっさり体を離すと、
「ありがとう。てな具合に、これに強く反発している貴族は潜在的に多くいる。そんなやつらを少しでも黙らせるために、兄上やオレや特に近しい者は自発的に長い禁欲生活を送ってるんだ。“王は妻の血すらもらっていない”ってアピールするためにね」
彼らが王女様たちのフェロモンに打ち勝つ精神力の源が分かった気がする。私にはこんなことができるだろうか。欲しくて仕方ないものを、無理矢理に押し込めるなんてこと。
「まあ今年は建国してちょうど九千年ってこともあるし、兄上もそろそろ結婚くらいは許されるかな。色々ゴタゴタはあったにせよいい機会だしね」
き、九千年! そんなに歴史があるんだとひっそり驚いた。
確かヴァンパイアは不老不死ではなく、九百年ほどをかけてゆっくり年を取って寿命を迎えるのだと習った。そのあいだ病気なんかで死ぬことはほとんどないらしい。
やっぱり人間界とはスケールが違うわ。
「そういえば、レオ様っておいくつなんですか?」
「オレ? オレは兄上の三つ下。今年で二百七十五だよ」
お、おじいちゃんのおじいちゃんより年上だわ。もはや歴史の偉人レベルかもしれない。ヴァンパイアの中ではすごく若いほうなんだろうけれど。
レオ様の三つ上ということは、私と陛下の歳の差は……。
あれ、ど、どうしてそこであの人が出てくるの。関係ないじゃない!
「どうかした?」と首をかしげるレオ様になんでもありませんとぎこちなく首を振った。
「それで結婚したら、やっぱり皆さん奥さんの血を?」
「まあ、そうだね。サルタイアー・サイクルもあるから」
「“サルタイアー・サイクル”?」
「ん? ああ、ほら、数字の十ってⅩって書くだろう?」とレオ様は空でそれを書く。Ⅹを“斜め十字”と見て“サルタイアー”と呼んでいるらしい。
「十年、つまりヴァンパイアが血を飲まなくても正常でいられる期間のことだよ。その間に一度も血を飲まなければ、血への強い枯渇感を覚え、ヴァンパイアとしての本能に全てを支配されてしまう。そうなれば本人も制御不能の大変な状態になるからね。その前には、絶対誰かに血をもらわなきゃ。結婚しているなら妻のをもらうし、オレみたいな独身だと人間界に行って少し分けてもらう。その場合は一回に限って同意がいらないんだ」
「そうなんですか」
人間界にも……行くんだ。
って私、何にも知らないじゃない! このために学校があるっていうのに、今まで何してたんだろう、情けない。
「でもまあオレが最後に飲んだのは五年ぐらい前だし、兄上も三年くらいは大丈夫だからしばらくは安心してて」
安心、していいのかな。
ヴァンパイアにとって血への欲望は、禁煙中のヘビースモーカーの心情に似ているのかも知れないと思った。普段は我慢できても、目の前にちらつかされるとどうなるか。
当たり前といえばそうよね。吸血鬼なんだから、人間とは違う。
「あ、それと一つ言っておいてあげるね」と私の肩に手を置いて耳に唇をよせる。
「血の話ってね、オレたちヴァンパイアにとっては性欲を駆り立てられる話題だから、他の男の前でしない方がいいよ」と少しイジワルそうに笑った。
う、うそ! 私、思い切り普通に受け答えを。しかもそれを男性に指摘されるなんて……!
「はあ……」と穴があったら入りたい心地で俯いた。
「おやおや、公爵殿。お久しぶりです」
まるでバリトン歌手のような聞き心地のよい声に顔を上げた瞬間、おそろしさに鳥肌が立った。
グラスを手にレオ様に声をかけたのは、髪を後ろへきっちりと整えた紳士的なおじ様だった。その瞳はどこか他人を探るような鋭さを湛えていたけれど、その人ではなく、その後ろに控える若い男性にゾッと戦慄を覚えた。
彫刻のような美しい顔、燃えるように赤い髪は短く切りそろえられ、狼のような金色の鋭い瞳におぞましい光を宿し、ベールの向こうの私をジッと捉えている。形のよい唇から見える牙が、今にも首筋に突き立てられそうな感覚に足が震えた。
「グレイドー、お前も挨拶を」
スッと視線が外された途端、腰が抜けそうなほどに力が抜けた。何とか足に力を入れなおして踏みとどまる。何、あの人。何なの?
二、三会話を交わすと、おじ様が私を上から下まで品定めするかのように眺めた。挨拶をしなきゃと思うのに、体が凍ってしまったかのように動かない。
「そちらはよもや公爵様の?」
「彼女? 彼女はね……」
レオ様の手が背中に回り、後ずさろうとする私の意図に反し、ぐいと彼らの前に押し出された。
……どうして?
予想外の行動に驚いて、助けを乞うように彼を見上げた。
けれど彼はただいつものように柔らかく笑っているだけ。いいえ、目が笑ってない。
この人は誰? いつものレオ様じゃない。明るくて、優しい彼じゃない。
まるでサーカスへ売られたさらし者の気分だった。三人の好奇と嘲笑の入り混じった冷たい視線がやりのように降り注がれる。
やめて。レオ様――
「彼女はソ――」
「私の遠縁にあたる女性だ」
突然、目の前に大きな壁が立ちふさがった。
「陛、下」
王はレオ様の手を振り払って私を庇うように肩を抱く。話しかけてきた二人は胸に手を当てて頭を下げた。
抱きしめられながら、彼の温かさに凍っていた体が溶け出すような心地がした。思わずその身に体をすりよせる。それに応えるように腕の力を強めてくれた。
「床に伏せ気味の病弱な方でな。お疲れのようだから、これで」
王に連れられながらそっと見たレオ様は、とても鋭い表情で王を睨み据えていた。
どうして?
訳の分からないまま、ぐいぐいと王に手を引かれていった。
あとがき
新キャラ、グレイ登場。
以下ブラッド法全文↓
【人間保護目的による規定外吸血行為禁止法】(国内法全集より抜粋)
第1章 総則
第1条(目的)
この法律は、我々ヴァンパイアの配偶者となり子孫繁栄の手助けをなしてきた人間への敬意を表すものであり、そのような彼らの生命や尊厳を最大限に尊重することを目的とし、むやみな吸血行為による人間の生命の奪取およびその体へかかる負担軽減、さらにその意思にのっとらない非人間化を防ぐことを目的とするものである。
第2条(吸血行為)
この法律で吸血行為とは、首へ直接牙を立てての吸血行為のみならず、医療器具等を用いて血液採取し、それを服する行為をも指す。如何なる方法、分量によらず生きた人間の血を口にした時点をもって吸血行為をしたと見なされる。
第3条(罰則)
この法律に違反した場合、第4章にあげられる罰則が適用される。これは同時にサルタイアー・サイクル内に一度医術師の血液成分検査を受けることの義務を付与し、全てヴァンパイアは違反の有無を調査することに同意するものと見なされるものである。
第2章(許可されない吸血行為)
第1条(禁止項目)
次に掲げる吸血行為をしてはならない。
1.サルタイアー・サイクル期間内の二度以上の吸血。ただしこれは原則であり、以下の項目に当てはまらない場合は許される。
2.合意によらない吸血。配偶者以外へ行う場合は合意が必要。配偶者の場合は強制が許されるが望まない非人間化をさせた場合(全血液量の40%以上の吸血をした場合)は処罰対象となる。
3.複数の人間に対する吸血。たとえ合意の上であっても、サルタイアー・サイクル期間内につき三人以上に対する吸血行為は禁止される。二人までの許可は、一人の人間に対する過度の負担を避けるためである。
4.一度の大量吸血。一ヶ月の吸血量は人間の全血液量の内の12%、約400mlを限度としそれを超える量の吸血は禁止される。また、吸血後は血液補充のためクルーブの実を食べさせ、十分に休ませる義務を負うものとする。
第2条(例外規定)
1.サルタイアー・サイクル期間内の一度目の吸血は、配偶者以外の人間から吸血する場合でも合意は不要である。ただし大量摂取は同じく禁じられ、第1条4項に準ずるが、保護までは要求されない。
2.処刑による吸血行為。王が許可した場合、フリーエスによってのみ行われる。この際においては第1条の規定に縛られるものではない。
3.サルタイアー・サイクルのずれによる緊急事態。変異の間の吸血は第4章の罰則が免除される。
第3章(王に対する当法の規定)
1.国王もこの法律の規定に拘束される。後宮の女子に対しては配偶者の場合の条件が適用される。
2.第2章、第1条1項から4項まで適用され、違反した場合は以下の第4章の罰則が与えられる。
第4章(違反による罰則規定)
第1条(罰金)
第2章第1条に違反し、第2条の例外項目にあてはまらない行いをした場合、20万メセブ以下の罰金に処する。
第2条(没収)
違反が二度にわたった場合、私有地4分の1から2分の1の所有権を剥奪し、国有地とする。
第3条(爵位降格)
違反が三度にわたった場合、爵位が降格され、第1条、2条が併科される。爵位降格の詳細に関しては、爵位法にのっとる。
第4条(禁錮刑)
違反が四度にわたった場合、爵位剥奪および第1条、2条の併科、および30年以下の禁錮刑に処する。
第5章(受診義務違反による罰則規定)
血液成分検査受診義務違反をした場合、第2章第1条に違反し、第2条の例外項目に当てはまらない行為をしたものと見なされ、第4章第3条から適用される。