怪物になりたい
悪党、魔物がいる世界。
自身の過去のことが頭から離れないペエはどのように成長し、答えを正解を導くのか。
あるごく普通の家にペエ・ドランナイトは生まれた。両親からのそこそこの愛情を受け、ごく普通に生活していた。
ただペエは他の子供に比べ少し成長が遅かった。
特に問題なのは頭だ。
他の同年代の子供と比べ考えることは苦手、勉強もあまりできない。
ただ一つ楽しめたこと少し得意だと言えるものは運動だった。別に天才というわけじゃない。運動も中の上で秀でているわけでもない。
そんなこんなで学校に通う年にまで成長した夜矢黒一初めての環境。
「みんな入学おめでとう!みんなは将来何になりたいかな?」
「僕、剣士になりたい!」
「僕は騎士!」「英雄!」「勇者」少年たちは皆ヒーローに憧れていた。世界救うそんなやつに。
ペエもそのなかに混じりわいわいと騒いでいた。
「みんな将来立派になって国を守れるといいですね」
先生はそんな感じに誰でも言いそうなことを言っていた。
皆学校に慣れ始めて来たとき。喧嘩が起こった。
少年たちらしい些細な喧嘩だ。
ペエと、ある少年は言い合いしていた。
ペエは頭が悪い、言い合いなんて賢いことできなかった、その日初めて人を殴って泣かせた。
バカなやつはそこでバカなことを覚えてしまう。
叩いて殴って痛いことをすればみんな言うことを聞いてくれると。その日から気に入らないことがあれば喧嘩した。
でもそんなことは続くわけがない、あるとき街を歩いていると高そうな服を着ている同年代くらいのやつがいた、気に入らなかった。
手をだした、だけど負けた。逆にボコボコにされたそこで初めて気づいた、やられる側の気持ちを。
その日のその痛みや成長も重なり少しずつ学んだ。
やってはいけないことを。
ただ取り返しのつかないことも起きた高そうな服の着ているやつは貴族のやつだったらしい。
両親はどこかへ行った。
ペエはさらに成長した、この王国では成長すると大体剣士騎士の養成所に行き、訓練生となる。
俺は今まではあんまり負けてこなかった、けど現実は甘くなかった俺は負けに負けた。
お遊び程度にしか剣を扱ってこず、素手の喧嘩ばかりしていたペエには難しかったみたいだ。
このとき13歳だった。
ペエは闘争心が燃えに燃えた。強くなりたい。勝ちたい。勇者になりたい。
無我夢中に練習した強くなった、勉強も始めた。
けど頭が少し良くなったから気づいた。ペエが過去でしたことは勇者なんかじゃない。
他人に危害を加える、魔物、悪党そんな部類だ。
ペエは悔みに悔やんだ。
なぜしてしまった。なぜ分からなかった。
勇者になりたいのに、そんな考えが頭をまわり日々気持ち悪さを抱えていた。
表面的に善人を演じること、成長ともに覚えた。
けど気持ち悪い。
「気持ちわりぃ…」養成所の寮で寝るときに毎日そう思い、そう口に出しながら時が進んだ。
ここまでは過去の話。ペエ・ドランナイト、16歳は養成所の青年クラスのところへ進み今日がその初日だ。
青年たちは膨大な人数がいるため分けられる。ペエは48組に入った。
「お前たちは将来国を守る大事なやつらだ。お前たちのなかに国の防衛に大きく貢献し英雄、勇者として未来永劫語り継がれるものもいるだろう。
まぁ長く話すのも面倒くさいな、剣を持つものとして相応しくなれ以上」
いかつい教官から話が終わり少しだけ和やかな空気になる。初めて顔を合わせたのでお互い探り探り話しているみたいだ。
その姿をぼっーと眺めていた俺にも話しかけてくる人がいた。
「ねぇ君、名前は?僕はねサク・カイスって名前なんだ!よろしく」
「俺はペエ・ドランナイトって言うよ、こちらこそよろしく」
初日で自分から話しかける勇気もない俺はまともに話せる奴がサクくらいだった。
「あ!次、訓練の時間じゃん。行こうよペエ」
「あぁそうだね」
訓練の時間は楽しい自分の成長を感じられるから。
剣を振りながらサクは話しかけてくる。
「ねぇ、ペエはさ将来何になりたいの?剣士?騎士?」
「う〜ん剣士かな?魔物とやり合ってみたいからさ
騎士だと基本的に人との戦いが多いじゃん?」違う。おそらく人間にどこか恐れている部分があるからだと思う。
「へぇ、いいじゃん。じゃあペエは敵を叩き潰す勇者になりたいってこと?」
「………」
勇者、勇者か。昔のバカな俺だったら間違えなくそう答えてたな。けどそんなこと言えねぇよ。
軽々しく、そんなこと。
親も消えた、人には恨まれた。ただの悪党、形が人間なだけの魔物。
「…?どうしたの?急に静かになって」
「あ、あぁごめんごめんちょっとぼっーとしてた。まぁそうだなぁ、そうなりたいかもね」
「ふ〜ん、なんかパッとしないなぁ」サクは少し笑っていた。
その日の夜、寮で今日のことが思い返されていた
「勇者になりたいかも…?あぁああ!気持ちわりぃ!!何が勇者だ!くそっ…」
気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い。
「気持ち悪い…!!」自分に嫌悪感を抱いていた。
そのまま力尽いて朝になっていたので食堂へ向かった。
「ふぁ〜、おはよペエ」眠そうにこっちに歩いてくるサク
「あぁおはよう」中身がほとんどないような会話をしながら朝食を取り、朝礼のため訓練場へ向かった。
「おはよう!将来の剣士、騎士もしくは勇者、英雄のやつら今日はこの国の剣士、騎士の支部に行ってもらって体験をしてもらうぞ」少しざわついた。
「体験…?」
「もし問題が起きたらその支部の剣士、騎士に混じって対処してもらう。まぁ剣士、騎士はやり手だ。基本的に死ぬことはないと思う。よほどのヘボ以外、んじゃ以上」
「なぁサク、体験の要項だけど…これ書いてあることやばくね?」目を見開きサクに語りかけた。
「あぁペエ、見ろよ。女子とも合同だってよ…!」
この国は訓練生になるくらいで女子と男子は分けて生活するようになる。
同年代の訓練生の女子と会うのは楽しみなことだ。
「はやくはやく行こうぜサク」少しウキウキしている。
「ペエ、もう着くぞ。この支部の僕らはガイターさんって人にお世話なるって。ふむふむ騎士らしいな」
要項と地図を見ながら喋るサク。ドキドキしながら支部のなかに入った。
そこに待ち構えていたのはスラッとしていて爽やかな騎士だった。
「君たちが訓練生の子かな?よろしく」優しく笑っている。正義の味方って感じだ。
「よろしくお願いします!」俺とサクは緊張しながらも挨拶を交わした。
「あともう少しで女の子の方も来るらしいんだけど…」すると支部の扉が開き俺とサクと同い年くらいの女子が来た。
「少々遅れてしまいました。すみません」何とも品行方正って感じの女子が来た。
ガイターさんは「いやいや全然時間内だよ」と微笑む。これがイケメンってやつなのか…?
「さぁ、みんな揃ったことだし自己紹介でもいこうか。要項で見たから知ってるとも思うけど騎士のガイター・ガイタ。よろしくね」イケメンだ。
「訓練生48組のサク・カイスです。お願いします」
「同じく48組のペエ・ドランナイトです。お願いします。」さてこのプライドが高そうな子は何ていうんだろうか。
「訓練生21組のシアン・ファローズです。よろしくお願い致します」真面目ちゃんか?
「ところで、礼儀をあまり理解していなさそうなこの2人は私と同じ体験を受ける方ってことでしょうか?はっきり言ってイヤですね」は…?はぁ?なんだこの生意気なやつ。
「あはは、厳しいなぁ…」サクは苦笑いしていた。
「はぁ?」俺はちょっとピキッしまった。
「まあまあ…」ガイターさんはなだめていた。そんなこんなで体験が始まった。
けど体験で事件とかが起きることはあまりないらしい。起きても担当させてもらえるかも分からない。
基本的には事務やら支部の説明やらをしてくれた。
それを手伝うという形である。
「なぁサク、意外と何もないものなんだな」俺は少しがっかりと言ったら失礼だがそんな感じだった。
「ね〜、もう少しないかあってもいいんじゃねって思っちゃうわ」サクも眠そうに事務の手伝いをやりながら答える。
「はぁ…あなたたち本当にしょうもないのね。平和がどれほどいいのか分かっていないみたいね」鋭く睨みながら言ってくるシアン…さん。
「は、はぁすんません…」とりあえず謝っておいた。
しばらくするとガイターさんが走って部屋に来た。
「みんなぁ事件担当任されたよ!準備して!!」平和が一番そう思っているにはいるが少し心躍った。
準備を整え支部から出動した、盗賊たちの退治らしい。だが盗みが起きた場所は今日は特別な日かなにかで人が多いらしい。確かに人が多い。これじゃあ見つかるかどうか。走って探し回っているときに人込みになかに入ったとき俺ははぐれてしまった。
「あ、やばい。ばくれちゃった」気づいた時には路地裏の目の前に来ていて、ガイターさんはもちろんほかの二人も見えなかった。
どうしようかそう途方に暮れていたとき、路地裏の奥から声が聞こえた。
「うまく盗めたな」その声を聞き奥をのぞいた、フードをかぶったやつが3人。明らかに盗賊だった。
俺は迷った。こんなときいけばいいのだろうか。騎士がいないときや単身のときは挑むなと忠告されていた。けど…将来。何者かになるとしてこれでいいのか…?いやだめだ。俺は不意打ちを仕掛けて一人の頭を思いっきり剣の硬い部分で思いっきり殴った。
正直斬っていいかどうか分からなかったからだ。
「あぁ?なんだこのガキ」残り2人は暗いフードから目を光らせてこっちを睨む。
俺は剣を構えた。だがそいつらは半笑いで喋りかけてくる。
「おいガキ。お前がやっていることは正義の味方のつもりか?」
「…!」俺は正義の味方?善人…?違う。俺は答えられなかった。
「無言かよ。まぁいいわ。お前も時期に分かるんじゃないか?この世に完全な正義はねぇんだよ。
人は何かしら悪事をしてるんだよお前の身近にいる人もなぁ!」言葉でフリーズしていた俺は頭を思いっきり回し蹴りで蹴られ壁に打ち付けれられていた。
なんかあったかいものが流れている。おそらく血だ。
「こいつ殺しときましょうか?」2人は何か喋っている。
「まぁそうだな。騎士の奴らにはこのガキを見せしめにでもしてやるか…」フードの男はニヤリと笑っている。取り出したものは刃物だ。けど今の俺には関係ない、今の俺はさっきの言葉がぐるぐるまわっていた。
「正義の味方か?」ぐるぐるとまわる。俺は正義?今やっていることは正義かもしれない。けど俺は違う。自分のせいで親を失った。人に恨まれることをたくさんした。
俺が正義気取り。そんなことできるわけ、あぁまたこの気持ち悪さだ。気持ちわりぃ…。鬱陶しい…。なんだかもうどうでもいい。あぁ何も考えずに強くなりたい。強くなったその先にあるのは勇者という光?英雄という光?そんなもの俺にはない。なにか俺にあるものでなれるもの。悪党…?違うそれじゃこいつらと同じだ、ただの犯罪者。魔物…?それも違う世界を脅かすものじゃない。
「…………!」これだ、これになる。
俺は飛び上がり刃物を間一髪で避けた。
「俺は正義の味方なんかじゃねぇ…!俺は怪物になる」俺はおそらく笑っていた。高揚感。恐ろしいほどに自分に惚れていた。
「おおぉぉお!!」死ね…、死ね。俺はお前らとは違う。俺は悪党じゃねぇ。正義の味方か?俺を悪党にしてぇのか?違う俺は怪物に…。
「怪物になりたい!!」俺は一人の胸を剣で貫いていた。そしてもう一人も…。あんまり記憶にないがただ斬ったのは覚えている。目の前にはズタズタな盗賊。
凄まじい胸の高鳴り。そして興奮している答えを…おそらく自分の正解となるものを見つけ出したことに。
そのとき路地裏に入ってくる3人くらいの足音がした…。
小説初心者です。
はっきり言って小説のことまったく分かりません。
ただ自分の書きたいことを書いています。
間違い、表現の悪さは大目に見てください。




