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第1章 職業、ぐうたら王

さっきまで学校の屋上で寝ていたのだが起きてみたら。


「勇者様!世界の危機のため召喚に応じて下さいましてありがとうございます!」


金髪ドリルの女性が感極まっているのか俺の手を力強く握り締めてくる。正直、痛い!やめて!離して!この金髪ドリルゴリラ。


そんな痛みから逃れるため、他に召喚された人の方うに指を指してこう告げる。


「俺は勇者じゃない。勇者はあれだ、あれ」


そう言うと掌を返すように俺の手を話してそちらに走ってもう1度同じセリフを喋っていた。


うわぁー、節操ないな。


取り敢えず、あれだな、異世界召喚に巻き込まれた感じだな……冷静に分析したわけだが、こんなに突拍子もないことに巻き込まれてるのに何も感じない俺の精神はどうなっているのだろうか?


そんなことを思っていると、ゲーム音のような音が鳴ると何かが頭に語り掛けてくる。


『ぐうたらの女神から加護を受けました。詳細を閲覧しますか?』


急なアナウンスだったが加護とやらの詳細が気になったので頭の中で見たいと思ってみた。


名称:ぐうたらの加護。


効果:精神力の大幅UP。

(ぐうたらで図太く生きろ!)

睡眠欲UP

(ぐうたらだもん。)










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