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プロローグ

異世界。

それは、自分が存在する世界と異なる世界。

ここではない別の世界。

物語などでよく登場するが、果たして本当にそんな世界があるのか?




「あるんだよなぁ…」

目を開いたら異世界だった。








「【スキルレベルアップ!】」

「よーし農業系も上げ終わった!これで全部スキルMAXだ!」

その日、俺は夜通し【ファンタジールーン】というゲームをしてた。

上京して東京の大学を卒業するも、やりたいことが見つからず実家に帰って来て朝から晩まで趣味の世界にのめり込む毎日。

職に就かなければならないという気持ちは多少あるから職安に通いはするも、目ぼしいと思う職が見つからずゲームに漫画にアニメ三昧。

それが俺、近衛ナナ(このえ なな)の日常だった。








「それじゃ出発するよー」


「あいよー」


この日はいつもと違い予定があった。

なんでも急に神社に行きたいと言い出した母親が、遠方にある由緒正しい神社に行くからついて来いという話になったのだ。

牧場で物語なゲームにファンタジー要素をぶっ込んだゲーム、【ファンタジールーン】通称FRをプレイしてた俺は特に予定もなかったので二つ返事で了承し、母親が運転する車に乗り家を後にした。


「なんで急に神社なの?」


向かってる最中聞いてみたら


「なんでも今から行こうとしてる神社は、何かを始める事を応援してくれる神様がいるんだって」


とのこと、手広いなその神様。

せっかくだし着いたらなんか御祈りしとくか


そして何事もなく到着し、何も考えずお賽銭を入れ二礼二拍手をして目を閉じたが御祈りする事を考えてなかった事に気づく。


「(そういやなんも考えてなかったな…)」


目を閉じたまま暫く考えた俺は軽い気持ちである事をお願いした。

これが全ての始まりだった。


「(そうだ異世界!毎日毎日刺激がなくて退屈なので異世界に連れてってください!)


そう願った。すると



「(オッケー、異世界で新生活を始めたいんだね、イイよーいってらっしゃーい)」


「えっ?」







そして目を開けると見た事もない場所に俺はいた。







「えらいフランクな神様だったな…ていうか本当にあったんだ異世界…」

異世界転生。それ自体はよくネット小説で題材にしたモノを読んでたから割とスーッ…とこの状況を受け入れる事が出来た。


周囲には背が高い木々が多数生えており、合間から陽の光が差し込んでいる。どうやら此処は森のようだ。


「不思議なもんでめっちゃ落ち着いてる自分がいる…いや落ち着いてる場合じゃないだろ異世界だぞ異世界。ネットでも上から下までピンキリだったじゃないか」


ナナのネット知識では異世界というのは主人公が凄い能力を有しバンバン無双するタイプとごく普通の一般人として途轍もなく苦労するタイプがあった。


「俺はどっちのタイプなんだろう、てか転生する時って神様辺りがスキルくれたり武器くれたりするもんじゃないのか…なんだよあのオッケー、イイよーってお馬鹿タレントみたいなノリの軽い神さまは」


おそらく俺をここに連れて来てくれたであろう神様を思い出すがめっちゃフランクだった。なんかもう登下校時に横断歩道で旗振ってるおばちゃんを連想する程だった。


「おーい神様ー、この世界について説明してくれませんかー?」


…空に向かって叫んでみるも返答は無し。


「自分でなんとかしろってか…まいっか、旗振りおばちゃんに多くを求めてはいけない。ボチボチなんとかなるだろ気楽にいこーぜ気楽に」


なんといっても異世界に来たのだ。未知の世界への恐怖よりも、ナナの胸はワクワクとドキドキでいっぱいだった。


「とりあえず付近の探索でもするか、町とか村とかあるといいんだけどな…んっ?」


ここでナナはある事に気づく。

ナナは今上下セットの白いウィンドブレイカーを着てるのだがそのポケットに何か入ってる。

取り出してみるとそれは四角に折った紙切れだった。


「なんだこの紙切れ」


ナナが紙切れを開いてみるとそこにはある言葉が書かれていた




【ファンタジールーン】




「えっ、ファンタジールーン?……なんでFRが、まさか!?このゲームの世界に来たって事か!?だとしたら!」


そう思い、俺はいつもゲームでステータスを確認する時押してたボタンを押すイメージをしてみた。すると


「おっ、お〜!?」


頭の中に自分のステータスが表示された。

それも今朝方ナナが全てのスキルをMAXにしたばかりの、無職が持てる時間の全てを費やし完成させた最高のデータのが反映されてた。


「マジかよ神様!ただの旗振りおばちゃんじゃなかったんだな…あっ!異世界に来たのに妙に落ち着いていられたと感じたのはFRで見た事あった場所だからだったのか!」


最高のステータス。

ゲームで飽きるほど駆け回った場所。


「どう見ても最強系主人公です本当にありがとうございました」



こうして異世界【ファンタジールーン】での俺の第二の人生が始まった。

テスト投稿です、小説家になろうの仕組みをまだ完全には理解出来てないので次話投稿に暫くかかります。

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