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かませ犬の作り方

かませ犬側があんまり痛みを感じていないことが条件かもしれませんね。苦悩とか苦痛とか無縁であること


童話における禁則事項を調べた学者がいたと思う。童話は結構残酷な描写が多い。幸せの王子とか、オズのカカシに、オズのきこり。体が寸断されて、溶かされたりするんだ。人としての個性を持ったものに対して、なかなかものすごい振る舞いだね。


童話において擬人化は明確に行われるものなんだ。一年生の国語の時間に、「おおきなカブ」を習ったと思う。その問いかけに、合計何人でカブを引っ張りましたか、っていうのが公式の教科書のトイにあるんだ。猫もねずみも、人間扱いしているってことさ。


ごんぎつねは完全に擬人化だね。当たり前のように兵十と話をしている。だけど、だいぞうじいさんとガンは、あくまでガンとして描かれているんだ。ファンタジーとリアルの切れ目が教科書というのは、結構明快なんだよ


結論を言うとね、童話の禁忌となっているのは、一つは血液、次に苦痛や叫び声などの表現がダメなんだ。速やかな死、苦痛なき死が演出として許されているわけね。


幸せの王子は苦痛なく溶けるし、オズのカカシもキコリも痛覚とは無縁なんだ。ごんぎつねの場合は、速やかな死があった。速やか過ぎて、兵十に何も伝えられなかったのが物語りのテーマの一つだしね。


オズの魔法使いは、全部で15巻くらいあるんだよ。そのうちの一つに、オズのカカシっていう話があって、自分が過去に斧で足を切って、義足をはめて、手を切って義手つけて、としているうちにブリキのきこりになったってエピソードが出て来るんだよ。


血液の演出などのタブーに関しては、まえに語ったね。「血の色、緑~♪」を参照ってことで

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