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ストリートファイターⅡを作った人
世界的にヒットしたものに、ストリートファイターⅡがあったよ。この人、えーと、岡本さんだったかな。この人に、企画するときの考え方を聞いたことがあったんだ。
企画全般において、岡本さんが重視したのが、見て面白い、聞いて面白い、やって面白い。この三つが絶対条件なの。バイオハザードとか、ストリートファイターVSマーブルなんかも、この人の監修なんだよ。
ゲーム媒体がスーパーファミコンくらいで、文字情報が比較的重視される傾向のある時代において、この人はすでに直感と映像情報を重視していたんだね。
プレイステーションで、バイオハザードは英語のナレーションに日本語の字幕だったでしょ。これも、日本語で作ると一億ちょっとしか対照に出来ない。英語にすると、何十倍にも対象者が膨れる、っていう思考なんだ
企画において、対象者を少数に規定してしまわないこと。これが岡本さんの考えの根本にあったんじゃないかと、思うね。オタク業界とは、ある意味真逆の思考じゃないかな。