土地が文化と人を生む
ギリシア哲学を生んだのは、彼らの住む土地柄であるって話をします。風土が文化や特性を産むって考え方だね。
ギリシアの風土は晴れ渡っていて、湿度が低い。つまり、霧や曇りが日本に比べて極端に少ないんだ。だから、ギリシア人は真実を追究する哲学を好み、一方で日本は神秘的な要素を重視した。
日本に似ている風土なら、イギリスなんかがそうかな。島国で自然信仰を重視するドルイドを土着信仰とする。霧が神秘的に見える風土という共通点があり、物語や昔話に共通点が多いんだって。
ギリシアで哲学が流行した理由が鮮明で明快な気候にあった。さらに彼らは、頭を使わざるを得なかった。ギリシアは小麦を育てるのに向かない国なんだ。オリーブが名産なのは今も昔も同じ。
ギリシアを表現するのにこんな言い回しがある。オリーブがたくさん生えているのではない。オリーブの生えていない隙間に人間が住むのを許された土地だ。
小麦が取れない国は、どこかから調達しなくちゃいけなかった。ギリシアの場合はエジプト。だから、彼らは交易のために海に出る必要があった。物事を論理的に見て、物事の仕組みを考える必要があったんだ。