サブカルチャーの土台
日本くらい、子供のために製品や番組やらを含めた文化を作っている国はないらしいよ。
それらが、つまるところサブカルチャーを生み出した土台になると思うんだな。
海外の場合、大人が子供に見せたいものを優先する傾向があるんだ。物語の中にも教育的要素を盛り込む。
たとえば、赤頭巾ちゃんにも、約束を守ること、森へ近寄らないこと、狼に気をつけることなどが含まれている。
そのほかにも、夜に出歩けばひどい目にあうことや、大人の警告を無視することでひどい目にあうことなどが多い。
子供をベッドに追いやる方法、大人の言うことを聞かせるために必要な要件を物語の中に入れようという傾向があるわけね。
偉大な指導者が老人や大人であることが多いでしょ。ラノベじゃ、基本的に大人は役立たずで、信念があっても行動はともなわない。
研究的要素、学習要素を盛り込む話は前回に触れたとおり。日本のサブカルチャーの場合は、純粋に子供の望むものを提供しているんだ。
ラノベが社会学の側面を持つ、という話はしたけど、きわめて変化の多い子供世代の分析が必要になるというので、熟練の小説家が続けにくいのかもしれないね




