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敵・よそ者を見分ける手段として
よそ者への極端な警戒が起こるのは、閉鎖的な空間でよく起こる。比較的、出入りの多い町でもよそ者への警戒は起こる。江戸時代なんかは、江戸の町でさえ、よそ者への警戒心は強かったみたいだから。
江戸時代の場合、宿場町への流れ者に関してはよそ者に対しても開けていた。だけど、住み着くとなるとまた別の話。定住するよそものに対して、冷たいのは宿場町でも同様なんだ。
定住していたとしても、髪の色や肌の色で仲間はずれにしたのは確かな様子。オランダ人を紅毛人としていたこと。鬼の容貌を「紅毛」としていたこととか。日本の場合は、特に容姿によって区別をつけていたんだな
西洋でも街道から外れた村だったりしたら、同じことが起こりそうだね。歩いて半日以内の距離が自分の世界。それなら、他所から来る人間や出来事がすべて興味や警戒の種になるのも同然。
よそ者と、そうでないものを見分ける一番の方法は容姿。髪の色とか、肌の色とか。これは、都市も村も同じなんだな、きっと。面接で、スーツでない人とそうでない人との差があるのも・・・。