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第2話 「桃の出生」

家に着いたおじいさんとおばあさんはとても興奮していた。

なぜなら、大好きな桃があるからである。

おじいさんは急いで包丁を取り出しました。

「ばあさん、いくよ」

おばあさんはこくりと一度うなずいた。

おじいさんの額からは汗が流れている。

・・・二人は息を呑んだ。


おじいさんは包丁を入れた。

「おりゃあああああ、ああ、あれ?」

おじいさんはびっくりした。

「どうしたのですか。」

「な、なかに空洞があるのじゃ。」

「空洞・・ですか?」

おじいさんは慎重に桃を切っていった。

すると中から子どもの足のようなものが見えてきました。

二人はビックリしてしりもちをついてしまいました。

その振動のあと桃の中から泣き声が聞こえてきました。

「おぎゃあ、おぎゃあ。」

「ばあさん、生きとるぞ。」

おばあさんは桃の中の赤ちゃんを抱き上げました。

「あらあら、よーしよし。」

「おぎゃあ、おぎゃあ。」

おじいさんが桃の中を見ると一通の手紙と桃の印の鉢巻きがおいてありました。

おじいさんは両方を拾い上げ、手紙を開きました。


”突然で申し訳ございません。私達はもう生きることができません。

 どうかこの子だけでも助けてください。お願いします。     ”


おじいさんはこの手紙をおばあさんに見せました。

二人はこの赤ちゃんの両親のことが気になりました。

「じいさん、まだご両親は遠くに行っていないのでは?」

そして、おじいさんは両親を探しに川上へと行きました。


日が沈んだ頃、おじいさんが帰って来ました。

おばあさんが近寄ってきて言いました。

「どうでした?」

おじいさんは首を横に振って家の中に入っていきました。



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