【プロットタイプ】絶対
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
『絶対』って言葉、あるじゃないですか。
あれを根拠もなく人に使わない事をオススメします。
最近、増えて来ましたね。想定を『絶対』と使ってしまう人が。
たまに実家に帰って、話を聞くと思うのは、両親が何かを決め付ける言葉を言うことが増えたという事だろうか?
――絶対そうに違いない。
――絶対やってるよ。
その言葉を聞く度に、思わず頭を抱えそうになった。狭いコミュニティから出られないと、こうも固定概念に支配されるものなのだろうか?
近々上映される映画が気になっている。精巧に出来た人形が登場する映画なので、興味を惹かれた事は言うまでもない。
だが映画を観る為には、相応に時間に縛られるという事でもある。だからこそ、悩んでいた。
「瑠衣たん、その映画が気になってるの?」
映画のポスターを凝視する俺に話し掛けるのは、同居人だった。何時もの様に俺に興味を持った様に、らんらんと輝く双眸を此方に向けている。
黙って見詰め返すと、仏頂面に変化した。
「え、気になってないの? 絶対好きでしょ? お人形さんが出るの」
しかしそう述べた後、思わずハッとした様に目を見開いた。其れから何処か影の差した表情で、顎を引く。
「お前の言う通り。人形は好きだ。だが映画を見るとなると、一日の行動の半分が制限される。だから少し悩んでいた」
俺がお前の問い掛けに答えなかったから。それぐらい言わなくても分かると思っていたから。あえて沈黙を貫いた。ただそれだけの事。それなのに何故こうも落ち込むのか。
「……あぁいや……返事が無かったのが嫌なんじゃないんだよ。ただその……決め付けちゃったから。『絶対好きでしょ?』って。『絶対』って言っちゃったから」
絶対。絶対。絶対。其れを断定する言葉。他の可能性を全て潰す言葉。それ故に使う際には躊躇う人間の多い言葉。だが、何故分かりきった事にさえ、使うのを戸惑ったのか。
「この間、実家に戻った時に両親の会話を聞いていたんだ。頻繁に『絶対』って使ってた。しかも自分の想定だけに縋って。それがどれだけ危険で、怖い事か、あの人達は分かって無かった。
分かって貰おうと思ったけど、多分これまでの通りに不機嫌になって終わりだから、何も言わなかった」
振り返って見れば、鏡花相手に『人形が好きだ』と伝えた事は無かった気がする。学生時代派頻繁に人形を持ち歩いていたし、家に持ち帰る事も少なくない。見れば分かると思っていた。
ここまで晒していても、お前はまだ探り続けるのか。
「想定ではないだろ。現に根拠は沢山出ている」
「うん。でも何時しかその『絶対』を根拠もなく使う時が来るんだろうと思っただけ。
私の両親の様に深く確認もせず決めつけて、誰かの負担になってしまうのが怖いだけ」
相変わらず、極端過ぎるまでに人に優しい此奴は、今もまだ悩み続けている様だった。
以下何でも許せる方向け。
個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。
今まで制限を掛け続けたから出来なくて当たり前。分からなくて当たり前。
それなのにいざ自分が出来なくなると、頼るのは何故なのか。
貴方達にも原因があるという事を伝えても、きっと生涯分かりはしないんだろうな。
まぁそんな『絶対』の話なんですが。
ネットでも現実でも決め付ける人が増えて来たというのが私の感想。
『あの人が全て悪いに決まってる』
『あの人が絶対、諸悪の根源なんだ』
こういうの。
まず第一に、根拠がない思い込みは『絶対』ではありません。想定は貴方の想定でしかありません。
其れを根拠も調べず『絶対』なんて使わない方が良い。
かなり危険な事だし、貴方の首だけじゃなく、周りの首までも締め付ける言葉だから。
でも『こうに違いない』って思ってる人にそう伝えても、『煩い。自分は正しいんだ』って言って聞いてはくれないんですよ。
それが難しいところ。
この世界にはどれだけの『絶対』があるのか、私には分かりません。
でも私の中ではそんなに無いと思うんですよ。
今が『絶対』だとしても、未来はそうじゃないかも知れない。変わってるかも知れない。
だから人に向かって『貴方ってこれ絶対好き』とか『これ絶対嫌がる』とか決め付けないで欲しい。
でも決め付けて来る人って、否定してああだこうだ言うし、自分の意見押し通す。
自分の頭の檻から逃れられない。
本当はそうじゃないかも知れないのに?
私の口癖は『大体』と『いつも』と『思う』だと自負してます。
例外が多いのがこの世界の面白いところ。
『今回は違うかも知れないよ?』
あぁ休日が終わる。映画見たいけど、ホラーなんだよな。映画館は叫んではいけない場所だと思ってるので、そこだけが悩み。