表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【プロットタイプ】刃

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

序盤がきなり、何でも許せる方向け。

一度は感じた事がある様な悪夢です。

――面白くない。全然面白くない。こんなに人に媚び売る様な話書いて楽しい? 型番なぞって楽しい? オリジナリティが全くない。誰かの完コピ。多少の差異といえば、主人公が弟になっただけ。

――何、アンタ、声優やら女優やらと結婚したくて物書いてんの? そうやって悪魔に魂売ってでも何処か見所があれば良いけどさぁ、全く面白くない。

――そうやって本に集る虫ケラの様に、読者に寄生して生きれば良いよ。こんにちは、紙虫君。

五月雨の如く浴びせられる、暴言の嵐。眼前に立って言い放つ女の表情は、春の日差しの様に穏やかで、暗さの一つの感じさせないものだった。

――なんでそんな情けない顔すんの? どうせ私が言わなくても、他の誰かが言ってるよ。早いか遅いかの違いでしょ?

俺が手に持っていたのは、俺らしくもない小説だった。俺らしくもないイラストが描かれていた。その俺でもない俺がこれを手掛けた事に物凄い恐怖心を感じた。


突如、目が覚める。纏っている寝巻きはしっとりと汗ばみ、顔にも汗が焦れったく伝っていく。

時刻を見ると午前一時だった。部屋は暗く、置かれた家具が薄ぼんやりと輪郭を齎す。

嫌な夢を見た。物凄く嫌な夢を。何時もならば平然と返せる言葉も、その時ばかりは返せなかった。ただ唇を引き締めて、耐えるしかなかった。

こんな事をしても何も変わらないと思っている。けれども行動に移さずには居られなかった。

俺は着替えをすること無く、その黒い部屋の中からから抜け出すと、隣の部屋のドアを開ける。そこには同居人が布団に包まっていた。顔半分を羽毛布団に埋めて、微かな吐息を漏らす。幸せな夢を見ている様で、上がった口角から涎を垂らしている。

夢とは真反対の今。同じ穏やか顔でも、こうも違うのかと実感する。

「恥を知れ……」

夢の中では、精神が脆くなっていけない。


目が覚めると、そこは自分の部屋の天井では無かった。男性特有の、何処か営利で、寒色の空気が肌を撫でる。其れに反比例して、私の体は非常に暖かった。

その理由は至って単純。瑠衣が私の体を抱き締めて、そのまま眠りに着いていたから。離さない様に、しっかりと腕を巻き付けていた。

瑠衣の目が開く。何処か寝起きの悪そうな、不機嫌そうな顔とかち合う。其れから瞼をこじ開ける様にして開かれた。

「どうしたの〜? 瑠衣たぁん? 寂しんでちゅか〜」

ここぞとばかりに巫山戯る私を他所に、瑠衣はただ溜息を吐いた。

「俺の小説、どう思う?」

突如投げ掛けられた言葉に思わず息を飲む。けれども思った事を伝える事にした。

「プロにはなれないと思う。けども私な好きだよ」

すると安心した様に、瞼を閉ざし、また眠り始めた。

瑠衣が心を折れたのは、暴言を吐かれたからではありません。

単純に自分が書かない話を書いたから。

自分の信念を曲げて、ただ売れる為の物を書いたから。

自我の喪失です。ある意味一番怖いこと。


自分の心を完膚なきまでに叩きのめす様な暴言が吐きたくて。

でも胃にズンっと来るような感じはないので、まだ練り直す必要があると思います。


私も何時かこんな暴言を吐かれる時が来るんだろうなと思います。夢でも現でも、どちらでも。

そしたらきっとまたボッキリ行くでしょう。


だからその前に、自分で折っとこうかなと。


後に折れるよりも前に折れた方が良いんですよ。

立ち直れなくなっちゃうから。


何時もイージーモードな人生じゃなかったから、ちょこっとしんどい事があったから、今がある訳で。

現実でも、なろう様でも。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ