13. 夜
執務室に行くと、やはり空はそこにいた
「おかえり。その格好は本当に今帰ってきたばっかりだね。悪いけど緊急の事態かもしれないんだ。」
そして、空は今日1日の出来事を事細かに話し始めた
…
「そしたら、聖剣の蛇がいなかったんだ。」
「は?あれは外せるような物では無いだろ?それでお父様は何て?」
「ああ、そうだよ。最後まで聞いて欲しい。」
…
「それで、天を連れて明日出直すように言われたんだけど、予定調整できるかな?」
「夜でもいいか?できれば明日は軍部に顔を出したくてな」
「いやー、それがね、明るいうちに来なさいって。それで今日は返されたんだよ。」
空が苦笑いで答えた
「そりゃあご丁寧なこって。俺たちももう子供じゃないんだけどねぇ」
と、天もぎこちなく笑って言った
天は絶対の予定では無いからと、2人の予定を調整して明日の朝一で再度向かう事になった
「それにしても、何故俺が呼ばれなきゃいけなかったんだ?お父様に聞いた所で何か知ってるとは思わないが、俺も何も知らないぞ。」
「そうだよね。考えてみても分からなくて。きっと何か意味があってだと思うけどね。」
これ以上考えても仕方ない、そう結論付き、翌朝すぐ出発すると決めて解散した
「あれは、外せる物じゃない。無い事を知ってるのか知らないのか。知ってるなら掃除を頼んだ時点で言うだろう。それとも何か理由があるのか、俺たちを試してるのか?お父様の屋敷に居たんだから聞けば良かったのにとも思わなくないが…疑う以外に何かないのか俺は…」
「昔から変わった人だとは思っていたが、いつから掃除をさぼればあれだけ汚せるのだろう。聞いても意味ない気がして止めてしまったけど、やっぱり聞いてみるべきだったろうか。
何故、天を連れて行かなければいけないのだろう。私は王としての器が足りないのだろうか。」
天と空はそれぞれ考えながら眠りについた




