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闘技大会へ行こう

「カナン、ドラゴンって居たか?」

「近くに居たけど精霊と共存してるドラゴンだから無理だって、またの機会だねー」

「そうか、良い情報があったら頼むわ」

「ああ、週末に帝都で闘技大会やるんだけど行く?各国から強者が集まって闘うんだと、賞品良かったら俺も出場するよ?」

「面白そうだなー!行くか!」

「じゃあ決まりねー」


 オードとの予定合わせが終わり、週末までは毎朝、朝食と弁当を作り家族には喜ばれた。

 特にカタリナが幸せそうにしている姿を、父が気になり声をかけるが無視される。カナンと同じ学校に行けなかった事を根に持っていたが、カナンが秋と知りさらに溝が深まった様だ。


 そして週末になり。


「荷物はストレージに入れるから頂戴」

「おう、助かる」

「そんなに多くなくて良いよ。大会は今日と明日が予選で来週末が本戦ね」


 オードとカナンは帝都へ行く。泊まりではない、昔から泊まろうとするとカタリナが駄々をこねるのでカナンは日帰りが基本だ。他の皆は友人宅に泊まっている。


 家を出て一度近くの森へ。


「兄さん、紹介するね。アイ、紅羽呼んで」

「おはよう、お義兄さん。紅羽ー」

「紅羽だ、よろしく。お義兄さん」

「オードだ。よろしく!」


 石からアイと紅羽が出てきてオードと挨拶を交わす。オードのやっぱり彼女じゃないかとの問いに生返事を返すカナン。挨拶が終わりオードと二人で帝都に向かう。


「紅羽ちゃんもアイちゃん並みに強いのか?」

「そうだよ。今度戦って貰いなよ。まともに戦ったら瞬殺だよ」

「うへえ、世界は広いな…」

『褒めてくれた!』

『紅羽良かったわね。アキ、私は?』

「…アイも強いから戦ってみたら?一番魔装が上手いし勉強になるよ?」

「勉強させて貰うよ。アイちゃん、紅羽ちゃん」

『りょーかい』『ちゃん付けされるの恥ずかしいな』

「了解だってさ」


 そういえば紅羽って何歳なんだろうと思うカナンだが、聞いたら焼かれそうだと心の奥にしまう事にした。雑談しながら帝都に到着。やはり闘技大会があるのか人の賑わいが凄かった。


「人凄いなー受付はっと、中央広場か」

「王都より賑やかだなー流石帝国。身分証とか要るのか?」

「いらないよ、簡易的に魔力登録したシートが渡されるから。身分を隠したい人も多いからねー。さ、並ぶよ」


 ずらりと並んだ人の列、最後尾に並びする事も無いので雑談をする。


「予選って何やるんだ?」

「最初は年齢別でバトルロイヤルかな。その後はブロックで戦ってから本戦。おそらく俺と兄さんは違う組だね。ちなみに本戦までは支給の刃引きの剣とかだから」

「そうか、カナンと別の組なら良かった」


 闘うなら本戦が良いからなと、きっと全力で闘いたいのだろう。カナンは賞品しょぼかったら途中でリタイアする予定だったがオードの純粋な笑顔の前では言い出せず。順番が来たので受付へ。オードは美人なお姉さん。カナンはおっさんの所へ。


「こんにちは。こちらに魔力を流してください…はい、ありがとうございます。番号は4444番です。14歳以下なので午後1の時刻に第二闘技場までお越しください」

「ありがとうございます(ちょっと数字はアレだけどゾロ目だと嬉しいな)」


 番号を受け取りオードを待つ。美人なお姉さんはオードに唾をつけようと話し掛けているので時間が掛かっていた。


「まだかなー。ん?あれは…転移者かな?」


 ぼーっと人の並びを見ていると少し質の違う魔力の人物が居た。13歳くらいの黒髪の少年で割と綺麗な顔立ち、自信に満ち溢れた表情。周りに女子を募らせている。


「チートハーレムって奴かな?転移してそんなに経って無い感じかな。もしかしてあいつと闘うのかな?」

「カナン、お待たせ。悪いな、中々行かせて貰えなくて」

「ん?あー良いんだよ。兄さんモテるし。兄さん何時から?」

「俺は午後の3の時刻に第二闘技場だ」

「俺は1の時刻、俺の後だね」


 午後までは時間が有ったので、闘技場の近くの公園に行きベンチに座る。雑談しながら昼御飯を食べた。そして午後開始の鐘が響き。


「さて時間だねー。年齢層的に人数少ないから直ぐ終わりそう。後で通信するね」

「そうだな、俺もサクッと終わらすよ」


 拳を合わせ、それぞれの控え室に進んだ。




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