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 とりあえずカナンは目的も曖昧なので趣味の研究に走る事にした。ごろつきを成敗したり、禁薬の素材集めの為にこっそり王都から出て採取や魔物の討伐。王都の周りは弱い魔物ばかりなので、軽い辺境まで魔法でぶっ飛んで遠出している。


 最近王都がざわざわしている。井戸端会議はいつもの事だが、見慣れない格好の人が歩いていたり、薬がどうこう聞こえる。カナンの家は商家なので、両親が情報を仕入れるのが早い。それとなく聞いてみる事にした。


「なんか事件でもあったの?」


 父がリビングに居たので、気になった事を直接聞いた。


「ん?ああ、事件というか第3王女が病気に伏せったらしくてな、国中の薬師や回復魔法師が集まってるんだよ」


(第3王女?初めて聞いたな。王族が死ぬ死なないには興味無いが話のネタとして聞いてみるか)


「第3王女ってどんな奴?病気ってどんな?」

(国中っていうくらいだから重いんかなー)


「第3王女ってのは、今年6歳になる巷では妖精王女なんて言われてるくらいだぞ。知らんのか?」

(知らんよ)


「ふーん、病気って重いの?」

「国中から集めてるから重いんだろうな、噂ではエリクサーがあれば治るらしいが、エリクサーなんて伝説の薬だからな」

(エリクサー…か。よく飲んだな…)


「そういえば回復魔法師ってどこまで回復出来るの」

(今考えたら回復魔法って俺と聖女のしか知らんから基準が分からんわ)


「回復魔法は熟練なら怪我で言うと、折れた骨や内蔵の傷くらいなら回復、病気なら対象の回復力を上げるのが一般的だな」

(ハイヒールとヒーリングプラスくらいが一般的か…)


「薬師はエリクサー?作れないの?」

「伝説の薬だから作れないさ。今ある最高は、骨や内蔵の傷を癒すグレートポーションかな」

(200年前と変わらんか…)


「ふーん、じゃあ第3王女は城に居るんだね」

「そうなるな、病状は知らないがまだ回復していないらしいからな」


 情報収集をして部屋に戻る。


「さて…何個か作り方あったはず…あったあった」


 アキのレシピ集からエリクサーのレシピを見てみる。5年も経てば記憶は薄れるので、渡りに船って奴かーと思いながら読み進める。


「んー…他はあるんだけど…ベースの素材がなあ……世界樹は遠いし…ドラゴンなんて探すの時間かかりそう…精霊樹…行けないこともない…か」


(エリクサーでその病気が治るかなんだけど…)


「治るかどうか実験体になって貰おうかな、王族を治すのは気が進まないが病気を知っておけば、いざという時必要だ」


 備えあれば憂い無し。そう言い聞かせて王族を治す事を我慢してみる。


(英雄の薬も備えておいて世界が救われたしな…素材も一緒だしエリクサーも用意しとくか…)


「よし!準備するか!」

エリクサー~お伽噺に出てくる霊薬。あらゆる傷や病を治すと言われている。前世の主人公は修行で疲れた時にエナジードリンク代わりとしてガバガバ飲んでいた。


グレートポーション~骨や内蔵の傷を癒す。ポーション→ミドルポーション→ハイポーション→ココ


ハイヒール~光属性上位魔法、回復魔法、骨や内蔵の傷を治す。下位にヒール、中位にミドルヒールがある


ヒーリングプラス~光属性上位魔法、持続的に回復する魔法。下位にヒーリングがある

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