精霊達の依頼。
少し短めです
次の日は、姉が店番するというので、カナンは精霊の森へ。
「やあリーリア」
『アキー。アイー』
「リーリア」
アイも出てきて挨拶をする。リーリアはクルクルと飛び回り、アイの肩に座った。
『今日は依頼があるよー』
「依頼な。いつも思うんだが、依頼って言うけどここ精霊達のギルドみたいになってるよな」
『そうだねー。もうこれは精霊ギルドかなー。アキのお陰で精霊達からここに連絡が集まるんだよね。みんな助かってるって!』
アイの肩の上で、胸を張ってエッヘンとしている。カナンが依頼をこなしてくれるお陰で有名妖精になって鼻が高い様子。
「ウフフ、リーリア可愛い」
「助かってるならいいさ。報酬も貰えるし。雰囲気作りにカウンター作っとくな」
精霊達から報酬として、精霊石や貴重な物を貰える。貴重過ぎて中々使えない物が多数だが…
『ふふふ、嬉しいよ。今回はねー。南東の方で魔物のせいなのか地震が多くなっているって。目覚めるかもって言われたけど、交信切れちゃったから現地に行かないと何か分からないんだ』
「地震かあ、黄色系の魔物かな? なんか分かったらこれで連絡宜しくな」
リーリアに通信の魔道具を渡す。流石にリーリアの耳に合うイヤリングは作れなかったので、腕に付けれるタイプ。
『はーい。南に向かってしばらくすると、大きな山があるからそこら辺で呼んでって言ってたよー』
「山ね、分かった。行くぞーアイ」
「またね、リーリア」
『がんばってねー!』
アイが石に戻り、南東に向かう。
「南東って言うと王都の南くらいか? それか帝都の近くかなー」
『今回も活躍するからね』
「期待してるよ」
二人は南東にある山へ向かった。




