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不壊の勇者2

 

(アスターはルビアの格上の序列一位…だからどの転移者よりも強い可能性がある、か)


 一位と五位…どのくらいの差があるか解らないが、油断をしたらやられる事は間違い無い。

 それでも秋に出来る攻撃方法は魔法…物理攻撃は打ち負けた以上、魔法でなんとかするしかなかった。


「どうすっかなー。ブレイジング・サン」

 蒼く燃える小太陽が出現。

 ジリジリと砂漠の温度を急激に上げていく。


「無駄だよ。…青龍雷光斬」

 刀が青い雷を纏い、振るうと青い雷龍がうねりをあげて小太陽に衝突。

 小太陽が飛び散る寸前、秋は直ぐ様次の魔法を発動。


「お次ー、ハイ・プレッシャー」

 小太陽ごと空気を圧縮。高熱を帯びた空気がタケルを締め付ける。


「くっ…玄武硬水錬! 黄竜剛岩壁!」

 水の衣と岩の壁が出現し、圧縮から身を守る。

 強固な守りに空気の圧縮だけではビクともしない。


「よっしゃー、ブリザード・ストライク!」

 凍てつく吹雪がタケルを襲う。

 高熱からの急低温により、水の衣が凍り始め、岩にヒビが発生していく。


「はははっ、凄いね。朱雀翔天駆!」

 激しい炎の巨鳥と共にタケルが空中へ。

 災害から逃れたが…


「残念。空中にはこれが来るぜ。ガトリング・メテオ!」

 空中という回避の難しい場所での、隕石群。

 集中的にタケルを狙い次々と衝突。

 炎の巨鳥を押し潰し、タケルと共に隕石が墜落していく。


 舞い上がる砂塵。

 これで終わったなどとは一ミリも思わない。


「赤、緑、青、黄…エレメンタル・ローテーション!」

 属性が循環。

 炎に風が巻き起こり、炎の竜巻が発生。

 そして水分を含み爆発しながらドロドロに熔けた熔岩が混ざり合う。

 更に砂漠の砂を巻き込み、摩擦で雷が発生。バチバチと音を立て、爆発する熔岩の竜巻が辺り一面を破壊していった。


「死んだら、生き返してやろう……と、思ったが…まじかよ…あの中で立ってやがる」


 エレメンタル・ローテーションの中心部。

 普通なら一瞬にして灰になっている環境…

 だが、秋には感じ取れた。

 どんどん上昇していくタケルの力を…

 ――ゴォォォオオオ!

 そして、赤、青、緑、黄の柱が上がりエレメンタル・ローテーションが弾け飛んだ。


「ほんと、強いね。力を解放するのは、久し振りだよ」


「あー、そうか…アスターには、それがあったか」


 タケルが纏う、神の鎧。

 朱雀を模した深紅の兜、玄武を模した茶色い籠手、白虎を模した白い足具、青龍を模した青い鎧。

 そして、手に持つ刀には、翼の生えた龍…応龍を模した神刀。


「武神装・天之四霊長」

 圧倒的な力。

 これは後先考えずに本気を出さねば一瞬にして死ぬ。


 だが…秋にはどうしても言いたい事があった。

「だ…だせぇ…」

 強い。強いのだが、配色が微妙だった。


「それは…自覚しているよ。これを作って貰った時に言われたからね」

「噂の武神装シリーズか…こりゃ…やべぇ…な。仕方ない…エターナル・リヴァイブ」


 もう…これは殺し合いに近い。

 意地になっているのか、お互いに譲れない戦いへと発展していく。


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