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物語

魔法は、下位→中位→上位→超位→禁術(竜魔法、時空など)→神位の順で強くなります。

 王国歴800年


 かつて古より栄華を誇った国の王


 その王は世界を手にする為


 進化の秘術に手を伸ばした


 そして王は


 悪の進化を遂げ魔王となり


 破壊の限りを尽くした


 人々は勇者に救いを求める


 立ち上がった勇者は


 聖なる力を持って


 魔王を討伐する


 その後勇者は聖女と結ばれ


 世界に平和が訪れた


 

_____



 転生した秋は、五才になった。


 ここはファー王国の王都。

藤島秋はミラという東区にある商人の家に生まれ変わった。

5人兄妹の三男、カナン・ミラ。


 カナンは物語の本を読んでいた。特に内容については何処にでもある物語。ありきたりで感情も動かず、読んでいた本を閉じる。


「ふーん、やっぱり勇者が世界を救った形になるよな、やっぱりあれから200年かー」


 手柄を取られて嫌な気持ちなど持っていない。勇者は政治の道具にも使えるし、民衆の支持も厚い。勇者は強さの象徴だ。


「まあ…俺は嫌われてたからな」


 ファー王国は前世で無理矢理召集した国だ。秋の魔法適性の一つである、時空間魔法の適性はかなり珍しい。知られれば国が直ぐに動く程である。


 それが王国に伝わり、宛もなくスラムで過ごしていた時に、世話になった孤児院の子供を人質にして秋が逃げられないようにした。


 話を改編しても不思議ではない。


「さすがに邪神の話は書けないよな、魔王倒したら邪神とかどこぞのRPGかって…デカ過ぎてみんなアホ面してたな」


 ははっと1人笑い、これくらいにして帰るかと呟き席を立つ。今は西区にある図書館に来ている。都民証があれば制限区域以外は自由に読めるので、調べものや研究が趣味だったカナンにとっては憩いの場所。


「おねーさん!またね!」

「はい、カナン君また来てね。気をつけて帰るのよ?」

「はーい!」


 東区にも図書館はある。

 何故西区に来るのか。

 それは。

 司書のおねーさんが可愛いからだ。


「精神アラサーはキツイなぁ……早く大人になりたい!」


 おねーさんともっと話したい衝動を抑えつつ、子供に似合わないため息をつきながらトボトボと家路に向かった。







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