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短編

調理

作者: RK

 最高のスパイスは愛だ。


 そう言っていたのは誰だっただろうか?


 高名な料理人ではなかった気がする。


 地方で小さな店を開いていたはずだ。


 地元では人気の店だったような記憶がある。


 誰のために料理するのか。


 誰の事を考えて調理するか。


 好みや嗜好を考えて味をつける。


 同じ料理といえど千差万別。


 そこに素材の味が加えられれば同じ料理は世界には存在しないだろう。


 なるほど、と感心したことを覚えている。


 それ以来、私は素材にも愛を注ぐことにした。


 そうすることで食すことだけでなく、調理中も快感を味わうことが出来るようになった。


 怯えた目。


 震える体。


 失禁。


 懇願する声。


 流れ出る血液。


 その全てが愛おしくなり、一つ一つの作業が丁寧になった。


 ああ、本当に料理の道は奥が深い。

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― 新着の感想 ―
[一言] 文章からサイコな雰囲気が醸し出されていてゾクゾクしました。とても良かったです。
[一言] 料理って奥が深いですよね。作るのは苦手ですがそう思います(^-^)
[良い点] シンプルでわかりやすく、面白かったです。 単調だからこそ、わかる短編という気がします。余計な形容詞がないというところが、長所だと思いました。 怖いというよりも、良き素材に合えてよかったで…
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