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第百三話 城中のメイド

大幅に更新が遅れてしまい申し訳ありませんm(__)m

思ったよりも執筆がはかどらなかった……

次からはもっと早めに書き上げられるように努力しようと思います。


*描写を一部修正しました(2017/4/18)

 駿の助けもあって城の中に侵入する事に成功した俺達四人は、休む暇も無く城内を移動し始める。


「次の曲がり角を直進してください!」


「分かったわ!」


 城内の構造に詳しい(ニーナ)のナビゲートに従い、薄暗い城内を駆け抜ける。

 さりげなく辺りの気配を伺ってみるものの特に何も引っかからず、誰かが強襲を掛けてくるようなことも無い。とても静かだ。城内には人の気配一つさえ感じない。

 逆にそれが不気味にも思える。まるで廃屋にでも忍び込んだ気分。

 ……いや、それだけじゃない。


「誰か……こっちを見てる?」


「……ユウ君、ほんと?」


 俺の言葉にみんなが足を止めた。


「うん。何で分かるんだって言われてもはっきりと答えは返せないけど、多分、見られてると思う」


「それはどこからかしら?」


「それがさっぱり……」


 ちょうど、ニーナと出会う直前、ダンジョンを探索していた俺をニーナがモニタリングしていた時に感じたような、『間接的な』視線。

あの時と違うのは、その視線がより『薄い』事。そして、こちらを害そうという明確な悪意が籠っているという事。それも、背中が凍り付きそうな。


 どこからだ……どこから視ている。

 足を動かしつつ、周りに視線を飛ばす。

 けれども、やっぱり誰の姿も気配も捉えることが出来ない。そもそも、どこから視られているのかさえも分からないのだから特定のしようが無かった。


「そう……感知能力が優れているユートがそう言うのならそうなんでしょうけど、このままじゃ埒が明かないわね」


「ゴメン、俺が特定出来たら良かったんだけど……」


「……ユウ君のせいじゃない。少なくとも私は見られている事に気が付かなかった。なんなら今もよく分からない」


「美弥、それはそれで問題があると思うのだけど……」


「まぁ、とにかく励ましてくれてるんだよね。ありがと。俺はもう少し周りの気配に気を配ってみる」


 それがどれだけ役に立つかは分からないけど――それでも、やらないよりはマシだ。


「……ん。そっちは全面的に任せた」


「うん。任された」


 みーちゃんの声に答え、より神経をとがらせていく。

 どこまでもどこまでも――鋭く、広く。

 例えば、感覚をそのまま大気中に溶け込ませていくかのようにして辺りの様子を探る。

 こちらに無遠慮に視線を向けている輩の位置を、僅かに感じる視線から逆算していく。


 特定できないのなら、辿ればいい。その先に、必ず視線の主はいるはずなのだから。

 そう自分に言い聞かせながら集中すると、辛うじて視線を感じる方向は理解できた。そこから感覚を遠くの方へと伸ばす。すると、その途中で何かに『ぶつかる』()()()()がした。

 何かに阻まれているような、あるいは視線がその『何か』を通してきているような、そんな感じがする。ともかく、その『何か』の奥に『感覚』を伸ばしてみる。しかし、『何か』を通過した所で感じる視線は途切れてしまっていた。『何か』の付近に人の気配もしない。

 つまるところ、『何か』が分からない限り完全に手詰まりだった。


「ダメだ……何かに阻まれて視線の主を特定できないっぽい」


「それはどういう事ですか?」


 俺の呟きにニーナが興味を示した。


「何ていうのかな……俺は視線の主を探すために感じる視線を辿って逆算しようとしてたんだけど、その途中で何かに遮られるようにして視線が感じられなくなる場所があるんだよ」


「それはどの辺りか分かる?」


「あぁ。あの辺り。丁度、俺達から見て左斜め上。距離は二十メートルぐらい……かな」


「私には何も見えないけど……美弥、何か見える?」


「……分からない。でも、何かおかしな魔力の流れは感じる。とっても微細だから、私でも意識してみないと気づけなかったかも」


 長年魔法を使い続けていると、いつしか魔力の流れを感じ取ることが可能になってくるらしい。その力は『魔力眼』と呼ばれ、魔術師としての一つの『基準』になっているのだとか。俺にはまだわからないけど、みーちゃんはその魔力眼の感度が飛びぬけて優れているらしい。そんなみーちゃんには何かが見えているようだ。俺が指定した方に視線を固定したまま、難しい表情を浮かべている。


「……魔力の流れがあるって事は、あそこで魔法か魔道具が使われてる証拠。多分、魔力の流れ方からして魔道具だと思う……それを使用して、どこかのだれかが私たちを覗いてる」


「――天上の望遠鏡……ですか?」


「……ん。多分、使われてるのはそれ」


 ニーナの呟きにみーちゃんが頷いた。


 ――天上の望遠鏡。

 その名前は俺も聞いたことがある。


「確か……遠く離れた場所の光景を映し出せる、固有(ユニーク)魔道具(マジックアイテム)……だっけ。ミコイルだけが唯一所有してるっていう」


「……その通り。その天上の望遠鏡を用いて、ユウ君が感じてる視線の主はこっちを伺ってる。で、十中八九その視線の主は――」


「聖国ミコイルのトップ『教皇』――ウラノス……ね」


 雅の言葉にみーちゃんは頷く。


「……ん。それ以外あり得ない」


 何でもミコイルでも天上の望遠鏡を使用できるのは教皇の座に就く者だけらしい。


「敵のトップ本人がこっちを見てるって訳かよ……」


「一体何のためにこっちを見てるんでしょうか……やっぱり偵察や監視の意味が強いんでしょうか?」


「今のところは分からないわね。でも、警戒しておくには越したことは無いわ。奴らがどんな手段を用いてくるか予想は困難な訳だし」


 ニーナの疑問に雅が答えを返した。しかし、その回答は要領を得ない。

 分からない事が本当に多すぎるのだ。

 情報不足で敵の思惑を特定しきれず、結局後手に回るしかない。

 それが完全に悪手であると理解していながら、その選択肢に甘んじるしかないのだ。


「とりあえず、急ぎましょう。他に頑張ってくれている皆の為にもね」


 雅のその一言に各々返事を返して再び足を動かし始める。

 ともかく、警戒を続けることしか出来そうには無かった。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆


「ほぅ、こっちの視線に気がつきおったか」


 真っ暗な部屋の中で一枚の姿身を覗いていた老人――『教皇』ウラノスは少しばかり驚いたような表情を浮かべた。

 その視線の先、姿見には四人の少年少女の姿が映し出されている。その中の唯一の少年が本来は分からないはずであるのに、明確にこちらを睨んでいるのを見てウラノスは驚愕していた。


 この老人は、聖国ミコイルに伝わる固有(ユニーク)魔道具(マジックアイテム)『天上の望遠鏡』を介し、遠く離れたミコイル本土からアイゼルタリア城内部を覗いている真っ最中だった。

 ウラノスが城内を覗いている事に理由は特に無い。

 既に打つべき手は打ってある。成功しない可能性はほぼゼロである事は明白で、このように状況確認をする必要など皆無だ。


 故に、これは戯れだった。この年端もいかない少年少女達がどのようにして脅威に立ち向かっていくかという――たったそれだけの暇つぶしだったのだ。今、この時までは。


「ここまで感覚が鋭いとはな……『異様な能力』――か。なるほど。確かにそうであるな」


 ウラノスの脳裏に、先日受けた報告の内容がよぎった。

 曰く――新たな英雄である転生者は異様な能力を持っている、と。

 今までもその能力とやらには注目していた。

 しかし、その一端を実際に目の当たりにしてみれば、改めてその異様さに驚かされる。

 そして、既に打っている『手』に早急な見直しが必要だと実感した。


「サーシャを呼べ」


 傍に待機していた召使に巫女を呼びつけるように命令し、今も尚こちらの様子を伺っている鏡の中の少年に視線を送る。

 黒い感情を溢れさせ、ただただ老人は鏡を見つめる。


「こやつは……我が物としなくては」


 ポツリと。呪詛のような言葉が皺がれた唇から漏れ出した。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆


「―――――っ?!」


 ビクンッと、突然強くなった視線の中の『害意』に背中が震える。

 嫌な感触。いや、感触というよりか、『予感』。

 どれだけ走っても一向に離れる気配のない薄い視線の害意が一瞬だけ膨れ上がり、視線の主であるはずの『教皇』が明確にこちらに害意をぶつけたのを肌で感じ取る。


 警戒を続けるしかないと割り切った傍からこれだ。

 今は殆ど感じないが、あの害意はマズい。ヤバい。そう思わされるほどにこちらを害そうという感情がダイレクトに伝わって来た。必然、体が強張るし、警戒態勢を上げざる負えなくなる。一緒にいる他の三人には……特に変化はなさそうだ。やっぱり、この『視線』を直接感じ取ることが出来ているのは俺だけなんだろう。

 だとすると、一瞬でも気が抜けない。油断してしまうのが途轍もなく怖くなってくる。ここで気を抜けば、自分が、周りの誰かが死んじゃうんじゃないか――そんな予感が頭を過ぎった。


 辺りをより強く警戒する。何か敵が仕掛けてきていないか、とか。どこか『見落とし』はないか、とか。そもそも『見落とし』って何だ、とか。色んなことが頭の中でごっちゃになる。考えたいことが多すぎてもう一つ脳みそが欲しくなるくらい。

 けれどもそんな願いがかなうはずもないので、とりあえず頭の中で物事の最優先事項を付けて対処するしかない。


 まずは、警戒だ。これだけは怠っちゃいけない。未だに何も起こってないから忘れそうになるけど、ここは敵の陣営の真っただ中だ。寧ろ、何でこの城に侵入してるのに何も妨害が入らないのか不思議なくらいで、さっきの害意の視線との相乗効果でこれから何かあるんじゃないかと言う気さえしてくる。

 ……いや、ある。あるだろうと考えるべきだ。いつでも悪い事を想定しておいてマイナスになる事は無い。


「この先の扉を直進です!」


 丁度その時、ニーナが声を上げた。

 その声につられて前を向けば、少し大きめの扉が立ちはだかっていた。

 それを見た隣のみーちゃんが叫ぶ。


「……あの扉、魔法の結界が掛かってる。侵入妨害の結界。それも、結構強力。解除するのに結構かかるかも」


「分かったわ、この三雲(みくも)で突き破ってみる」


 みーちゃんの言葉を聞いて雅がそう返した。

 確か、雅の持つ三雲(カタナ)は魔道具であり、強力な魔術破壊の能力を持っていたはず。

 その能力で結界を破壊しようというのだろうか。


「『AGI鋭化』」


 俺の考えをよそに彼女の唇が紡ぐのは、己をより上の位階へと押し上げる言の葉。

 次の瞬間、雅は体から魔力の痕跡である光の粒子を放出しつつ一気に地面を踏み抜いた。

 急激な加速。真後ろにいる俺でも辛うじて目に映るかどうかという絶対的なスピード。

 まるで体が一瞬ブレたかと思うぐらいの速度を以て雅は一瞬の内に扉との距離を走破し、


「いやああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 緊迫の叫声と共にその手に握った刀――『三雲』を扉に叩きつける。

 圧倒的な速度による慣性、そして彼女自身のステータス値の補正を伴って放たれたその一撃の威力は、年端もいかない少女が放ったそれとは思えない程となっていた。

 刹那、扉から紫色の光が迸る(スパーク)。眩いまでの光が辺りを包み、そこかしこで百花繚乱の如く火花が乱舞する。

 次いで扉から浮かび上がるようにして顕現する、紫に怪しく光る魔法陣。あれが、みーちゃんの言っていた結界なのだろうか。幾何学な模様を描く魔法陣は雅の三雲と反発するように閃光を発し、やがてその『身』に歪な亀裂を刻み始めた。それだけじゃない。ギシギシと軋んだような音が鳴り出す。


「はああああぁぁぁぁ!!」


 気合の一声。同時に雅がその腕を振りぬいた。魔法陣を一刀両断の元に叩き伏せる。

 禍々しい光は消え、その効力を失った魔法陣が端っこの方から消えていく。そして数秒もしない内に消滅した。それが、(つい)。後に残ったのは息を吐いて残心する雅と放置されたかのように転がる扉だった物の『残骸』だけだ。

 雅が三雲を腰に吊るした鞘に納める。そんな彼女に俺達三人が合流する。


「どう、美弥。これで結界は消えたと思うけど」


「……ん。もう魔力の反応は無い。間違いなく結界は消えた」


 みーちゃんは扉の残骸があった場所に目を向けつつ太鼓判を押した。

 雅がそれを聞いてほっと胸を撫で下ろす。


「そう。なら良かったわ……それで、ニーナ姫」


 雅はニーナを呼ぶと、城の備品である扉を破壊してしまった事を謝罪した。それに対してニーナが気にする必要は無いと言うと雅は『ありがとうございます』と再度頭を下げる。

 そして俺たち一人一人の顔を見渡すと、表情を引き締めた。


「とりあえず中に入りましょう」


 そう、雅は言った。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 残骸となった扉を避けつつ、だだっ広い部屋をのぞき込む。

 その部屋はどうやら王族が食事の為に使うダイニングのような場所であったようだ。

 明かりがついていない部屋は暗いが、長細いテーブルと椅子が置かれているのが見える。テーブルの上に乗っているのは燭台型の魔法道具だろうか。

 何はともあれ部屋の中にあるのはそれだけ……だと思う。他は何もないし、何も見えない。ただ暗くて見えないだけかもしれないけど。


「皆、気をつけてね。結界があった以上ここにも何か仕掛けられているかもしれないから」


 雅からの注意が飛ぶ。その言葉を胸に刻み、俺達は慎重に辺りを伺いながら部屋に侵入した。


「――静か、ですね」


「うん」


 ニーナの言う通りに部屋の中は静寂に満ちていた。正しく無音。何も聞こえない。

 ただ、相も変わらず纏わりついてくる例の『視線』だけが煩わしく思える。

 それにしても、この静寂は不気味だ。気持ちが悪いっていうか、違和感を感じるっていうか――そう、まるで本来は『そこ』にある『もの』が意図的に隠されているような……いや、それも違う……か?

 何なんだろう、この変な感じは。そんな事は自分でも分からない。けど、いつの間にか俺の中に生まれていた『変な感じ』はどんどんとその規模を増していっている。それは確かだ。とにかく、気を抜かないように注意するしかない。


「――ちょっと待って」


 そんな言葉を発すると共に、突然一番前を進んでいた雅が部屋の中程で足を止めた。そして辺りをきょろきょろと見回し始める。何かを探すかのように四方八方を睨みつけ、しばらくそうしていたかと思うと、今度はとある一点を凝視し始めた。

 しかし、その視線の先には何もない。

 何だろう、と俺が思っていると、雅は腰に差した刀の柄に手を掛けて言い放った。


「そこにいるんでしょ? ――出てきなさい」


 ――『そこ』には誰もいなかった。そう思ってた。けど、それは間違いだったらしい。雅の言葉に反応するように、誰もいなかったはずの『そこ』に一人の女性が姿を現したのだ。


 現れたその女性の背は俺よりも少し低く、かなり魅力的な体つきをしている。顔立ちも整っていて、早々見ることは出来ない美人であることは間違いない。

 しかし、何よりも目を引くのがその身に付けている服装だ。


「え……メイドさん……?」


 その女性はメイドさんの格好をしていた。

 現代風のミニスカメイドなどでは無く、正統派の清純なメイド服。

 どちらにせよ、こんな場所に普通にいる様な人種では無い事は間違いなく、場違い感がすごい――けど、それは外見だけの話。


 感じる。途轍もないプレッシャーが目の前の女性から放たれている。

 なんで今までこんな気配に気が付かなかったのだろう。己惚れるわけじゃないけど、俺自身の視線に対する察知能力はそれなりに高いと思う。なんなら、今でも魔道具越しにこっちを見ているであろう『例の視線』も感知できている。


 けど、この女性の視線は今の今まで察知できなかった。こんなのは初めてだ。

 それ以上に、どうやってこの女性は身を隠していたんだろう。魔法か? 魔道具か? それとも、彼女自身が持つスキルの一種だろうか。それを確かめようと鑑定を使ったが、浮かび上がって来たウィンドウに表示されたのは、名前やステータス、スキルに至るまで何もかもが隠蔽されたステータス表だった。という事は、この女性はニーナと同様に『超隠蔽』のスキルを持っているという事だ。

 つまるところ、この女性が何者なのかさっぱり分からなかった。


「――久しぶりですね、雅」


 俺が警戒心を露わにしていることなどお構いなしに、目の前に姿を現したメイド服の女性はその場で一礼すると、一切表情を動かす事無く無表情のままに雅に語り掛けた。

 その挨拶に雅はいつもは余裕を保っている表情を僅かにゆがめる。まるで思い出したくない、何か辛いものを見ているかのように。


「――えぇ、久しぶりね、ムーン」


 しかし、雅は一瞬の間にいつもの表情に戻ると、メイド服を纏った女性――ムーンに言葉を返した。

 俺はそんな光景を見つつ、みーちゃんに質問を投げる。


「あのメイド、誰? 雅の反応を見るからに知り合いなんでしょ?」


「……あの女は例の手紙を書いた『巫女』サーシャ付きのメイド――ムーン。一時は肩を並べて戦ったこともあるけど――」


 ――今は私たちの敵。


 厳かに、確実に、みーちゃんはそう言い放った。
















今回も読んでいただきありがとうございました(*´ω`*)

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