第8話
休日は2話投稿、平日は1話投稿にでもしようかと検討中です。
では8話目です。どうぞ。
「私の名前は郷田颯太と言います。康太の父です」
父さんも神楽さんの手を取るのやめてくれ。
「康太を末永くよろしくお願いします」
えっ、彼氏彼女を超えちゃったよ……。
俺は自分の部屋のドアを閉める。
「いやぁ~~、康太のお父さんとお母さんおもれえなー」
「なんか私、頬の筋肉が痙攣してるんだけど」
母さんたちに迫られてる時、引きつった笑みを浮かべてたからな。ほんとすまん。
さて、目的のエロ猫だが……。今はいないようだ。外でハッスルしてるのかもしれないな。
「ハッスル?」
「要するにあれだろ? 子作り。元気な猫だな」
さっきまでのお詫びとして、帰ってきたらエロ猫のご主人を神楽さんにしてやるよ。世話は俺んちでするけどな。
「それにしても残念。猫さんはいないのか~」
まぁ猫なんざ気まぐれだからな。
「なぁ、今日は流石に帰るけど、また今度遊びに来ていいか?」
「私も!」
あぁ、もちろんだよ。神楽さんも次の機会にはエロ猫を愛でていってくれ。
「別れる前に一つ」
大輔のやつが耳打ちしてくる。なんだ?
「……エロ本、ないのか?」
あるかっ!
「内緒話は他に人のいない時にしてよ~」
1分間の読書、ありがとうございました。
頑張って今日の18時にも投稿します。