第7話
今日は7話更新だけです。
それではどうぞ。
ただいまー。今帰ったでござる。
「おかえりなさーい」
家の奥――リビングの方から母さんの声が聞こえる。
初日のホームルームなどが終わった俺は家へと帰ってきていた。二名ほどのおまけ付きで。
「「おじゃまします」」
再度言うけど、母さんの性格は、気にしないでおくれ。
母さんただいま。いきなりだけど今日友達を連れてきた。
「あら、そうなの? 新しい友だち? 早いわね~…………」
母さんが一時停止中。やはりこうなりそうなのは予想していたが……
「あなたぁ――っ! 康太が! 康太が彼女連れてきたわぁ――っ!」
……すまんね、神楽さん。誤解はちゃんと解いておく。
郷田奏恵。俺の母親だ。母さんについてだが、容姿は超絶美人であること。好きなことは、美容、色恋、噂話、ゲーム。そして職業は専業主婦だ。
「こんにちは、康太の母です。改めて、いらっしゃい」
そんな神楽さんの手をとって、目を見つめるなんてことは止めなさい。
な、言っただろ。こうなるって。
「だな」「だね」
そして父さんは冷静だけど、おふざけやドッキリが大好きで絶対にこれに乗るから、もう少し我慢してくれ。
二階から駆け下りてくる音が聞こえてくる。
そら来た。
「なんだとぉ――っ!? ついに康太にも彼女か!」
1分間の読書、ありがとうございました。
また明日も読みに来てくださることを願ってます。