第4話
読みに来て下さりありがとうございます。
この世界の動物についてですが、やはり主人公以外には普通の鳴き声に聞こえることにしました。主人公だけが動物の声を聞くことが出来ます。なぜかって? ファンタジーっぽい作品なんですから、そういうもんだと思ってくださいな。
では4話目どうぞ。
朝食を食べ終わった俺は、学校指定のかばんを持って登校中だ。
父さんたちはまだ忙しいようで、先に行くことを伝えてある。
そのため今は一人だ。
「一人じゃにゃあだ。にゃあがいるにゃ」
邪魔だ。どっか行け。
「ふっふーん。そんにゃこと言っていいのかにゃ?」
……実はこのエロ猫も随分とモテる。家族でモテないのはペットも含めて俺だけという、大変悲しい事実が存在する。
ヘタレでコミュ症な俺が人と会話するためには、モテるこのエロ猫を餌に使うしかないのだ。
「そうだにゃ。にゃあはお前のことを思ってエロくあるのにゃ」
くそっ、いい気になりやがって。
「にゃ! 早速にゃあを見てる女子高生がいるにゃ。下着も見え見えにゃ」
やはりこいつは最低だ。罰を与えてやる。それ以前に付いてくるな。
「にゃにゃっ!? つまみ上げるにゃ~~!」
「ちょっと! 猫をそんな持ち方しちゃダメじゃない!」
……俺んちの猫だからいいんですよ。付いてくるのが悪い。放り投げてやる。
「にゃあ~~! (お嬢ちゃん助けてぇ~~!)」
「嫌がってるじゃない! 寄越しなさい!」
おいおい、後は知らんぞ。
「大丈夫、猫ちゃん?」
「にゃ~、にゃ~(にゃふふ~~おっきにゃお胸だにゃ)」
やっぱ最低だ。
ヒロインかは知りませんが、一人目の女子高生登場です。平凡?な日々の学園生活幕開け!
読んで下さりありがとうございました。