幕間『メモ』
SMS『エジンコート』
基準排水量:30,500t
満載排水量:33,650t
全長:210.7m
舷側:28.6m
喫水:9.1m
主機:アドミラリティ式重油専焼三胴型水管缶8基
+ブラウン・カーチス式ギヤード・タービン4基4軸推進
最大出力:45,500馬力
最大:21ノット(全力22ノット)
乗員:1,115名(平時)1264名(戦時)
兵装:
Mark VI/N(H) 34.3cm(45口径)連装砲 7基
Mark XI 15.2cm単装砲 8門(ケースメイト)
7.62cm(45口径)単装高角砲 4基
QF2ポンド砲Mk.VA 4基(両舷1基 砲塔上に2基)
Mark III .50"/62ヴィッカース 4基
装甲帯 :9in
甲板 :2.5-4in
バーベット:9in
砲塔 :12in
司令塔 :12in
(簡易表記)
12inchから13.5inchへの換装により船体各部の強化と、軽量な新型砲塔の設計がなされた。
新型砲塔は砲間隔が狭く、砲塔の高さを減じている。また水圧式ではなく俯仰・揚弾・装填はすべて電動式である。これらのシステムは華奢で繊細で、迅速な砲塔旋回をさせようとすると故障する可能性が高かった。
また俯仰角度の増加改修も並行して行われたが、最大仰角時には装填機構の故障が顕著となり、これらの問題が解決するのは1938年のオーバーホールを待つ必要があった。
水雷防御として水密区画増備の代わりのバルジが装着され、これにフランス式の水線下防御方式を限定的に使用している。これまで燃料か水を充填していたバルジに、ケーソンやエボナイトを充填したものであるが、効果は限定的であった。
装甲に関しては艦首部の102mm装甲帯を一部削減し、152mm装甲で妥協していた前甲板前部砲塔と、後甲板後部砲塔に新たに229mm装甲を施した。艦首部を延長しバルバス・バウを採用した関係上、艦首への被弾があり破損したとしても、予備浮力で持ちこたえることができるという計算になっていた。
弾薬庫にはユトランド沖海戦の戦訓から垂直防御装甲が追加で張られたが、重量の問題から機関部への装甲追加はなされていない。
ボラン少佐のメモ
ダンケルクで救ったのに、なぜダンケルクを殺さねばならないのか。