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ep6 宿決め

毎日更新途切れました。すみません。


皆さんにお知らせがあります!

小説に川口茂美を出すことが決定しました。

詳しい話は明日(ってか今日)しようと思うので、よろしくお願いします。

往人「あのなぁ・・・。俺たちは今日出会ったばかりだぞ?しかも、

    どこの馬の骨ともわからん二人組みだ。お前の名前も知らないし。」


 ???「私は神尾観鈴(かみおみすず)です。」 昇太「えっ!?」


 少女の名前に反応したのは往人ではなく俺だった。この子が神尾観鈴・・・。

 だとしたら、ここで彼女から離れるわけにはいかない。

 俺の使命は彼女を含む三人の少女を救うことだ。

 ならば、なるべく近くにいた方がいいだろう。


 往人「・・・国崎往人。ってそうじゃなくてだな・・・。」


 昇太「俺は塚本昇太。16歳だ。」 観鈴「同い年ですねっ。」


 昇太「そうなのか?」 往人「おい、勝手に話進めすぎだ。」


 昇太「なぁ、往人。せっかくだから泊まらせてもらえばいいんじゃないか?」


 往人「昇太まで何言ってんだよ。」 観鈴「おいしいものもありますよ。」


 往人「何っ!?」往人の目がきらりと光る。


 一緒にいて思ったんだが、どうもこいつは食い物関係に弱い。


 往人「昇太、お世話になろう。」 昇太「あ、ああ。」


 観鈴「じゃあ、行きましょう!」こうして、観鈴の家に向かった。




 往人「ガツガツガツガツ(ry」 昇太「俺までご馳走になってよかったのか?」


 観鈴「もちろん!往人さんも昇太さんも今日は泊まるでしょ?」


 往人「それはダメだろ。」超スピードで飯を食った往人が答えた。


 観鈴「え?どうして?」 往人「親が許さないだろ。」


 観鈴「お母さんだらしない人だから大丈夫。

    って自分の親をそんな風に言うもんじゃないか。」


 往人「俺たちは疲れたから遊ばないぞ。」


 観鈴「じゃあ、明日。明日がダメなら明後日。もうすぐ夏休みもあるし、

    時間はいっぱいあるから。」


 往人「ダメだ。」 観鈴「が、がお・・・。」


 まあ、確かに泊まるのは近づきすぎかもな・・・。

 そんなことを、考えながら静かに飯を食っていた。




 昇太・往人「何で俺たちがお前の宿題手伝ってんだ?」


 観鈴「にはは、だって二人とも私より頭いい。」


 飯を食い終わった後、俺たちは観鈴の勉強を見てやっていた。


 昇太「本当に家にいていいのか?」


 観鈴「うん、大丈夫。」ブロロロロロロ・・・


 観鈴「あ、お母さん帰って来た。」その直後家に強い衝撃。


 往人「な、何だ!?」


 観鈴「バイクで納屋に突っ込んだんだと思う。

    じゃあ、私二人のこと言ってくるね。」


 ???「却下。」


 母親らしき人は即座に反対した。昇太・往人「話が違うぞ・・・。」


 見ると、観鈴は泣きそうな顔をしている。


 観鈴「が、がお・・・。」


 それを聞いた、母親は観鈴をたたく。観鈴「痛い・・・。」


 ???「その口癖やめって言うてるやろ!だいたい、

     こんな若い男ら泊められるか!アンタら、観鈴とはどういう関係や?」


 観鈴が後ろで指示を出す。えっと、何々?


 昇太「クラスメイト。」


 ???「片方はともかく、もう片方は高校生ちゃうやろ。」


 また、指示を出す。往人「惚れるなよ?」 ???「惚れるかぁ!!」


 母親がどっから持ってきた?と聞きたくなるような、

 でかいハリセンで往人をたたいた。


 ???「ま、肝はすわっとるようやし、その辺は嫌いや無い。」


 観鈴「そうなの。二人ともとってもいい人。」


 母親がじっくり俺たちを見る。


 ???「分かった、泊めたる。」 往人「マジか!?」


 ???「マジもマジの大マジや。ただし条件は三つ!

     一つはそっちの銀髪しか泊められへんことや。若い方は帰り。」


 なん・・・だと・・・。ここで年齢が足を引っ張るとは・・・。


 往人「すまんな・・・。」 往人「お前一人で泊まるのかよ!?」


 ???「アンタまだ子供やろ?親に電話したるさかい、番号教えて。」


 往人「・・・親なんていないですよ。」 ???「ハァ?何言うてんねん。」


 昇太「俺が15歳のときに交通事故で両方死んだ。」


 昇太以外「!?」


 昇太「いや、正確には妹がいたから、三人死んだのか。事故以来、

    俺はずっと一人で生活してます。

    まぁ、泊められないならしょうがないですよね。」


 そう言って出て行こうとした。


 ???「待ちぃ。」 昇太「えっ?」


 ???「気が変わった。両方泊めたる。ただし、銀髪は納屋で、

     あんたはリビングで寝てや。あと、銀髪は二十歳すぎとるな?」


 往人「二十歳ちょうどだが?」


 彼女は笑顔で言った。???「酒に付き合い。」




 ???「んでな、その男最後にこう言うたんや。

     結局惚れていたのは僕のほうかもしれない・・・。

     なー!これうちの勝ちやろ?せやから言い返したんや。

     逃がした魚は人魚やでってな・・・。

     どないやー?これは効いたやろー?」


 往人「何でこうなるんだ?」 


 観鈴「にはは、お母さん絶好調。」 昇太「すごいな・・・。」


 ???「アンタも何かないんか?エロティックな告白でもかくし芸でもなんでもええから。」


 往人「そうか、なら・・・。」往人が人形を取り出す。


 それを、テーブルに置いて往人が手をかざすと・・・。


 往人以外「おっ!」人形が動いた。ゆっくりとテーブルの上を歩いている。


 が・・・。???「これ、オチないんか?」 往人「ガッ!・・・」


 ストレートに言うなぁ・・・。???「アカン、アンタ才能無いわ。」


 観鈴「で、でもすごいよね。種も仕掛けも無いなんて。」


 ???「関係あらへん。糸で吊ってんのがみえみえでもおもろいほうがええわ。」


 往人「寝る・・・。」 観鈴「わっ、自ら納屋に行こうとしてるし。」


 ???「アハハ。別に才能のうてもええやん。飲んで忘れよ、飲んで。」




 あれからしばらくして、観鈴が寝て俺たち三人になった。


 ???「うちはな、晴子いうねん。神尾晴子(かみおはるこ)や。」


 往人「もう一杯くれ、おばさん。」


 晴子「ダァ!そう言わせんとこ思て、名前教えたんやないか。気ぃきかん男やな。」


 また、でかいハリセンでたたく。晴子「で、アンタらの名前は?」


 往人「国崎往人。」 昇太「塚本昇太です。」


 晴子「よっしゃ、銀髪。お前のことは、これから居候て呼ぶわ。」


 往人「名前聞いた意味あったのかよ?」


 晴子「何かそっちの方が似合っとる。それより昇太、アンタさっき俺は一人言うたな。」


 昇太「はい。」


 晴子「よければ、少し話聞かせてくれへんか?」


 昇太「・・・少し、長くなります。」


 こうして、俺は過去を語り始めた。

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