ep2 ポリシー
明日も投稿する予定なのでよければ見てやってください!
昇太「救ってほしい世界がある・・・?」
いきなり何を言い出すんだこの人は。
昇太「そんなことは政治家にでも頼んでください。」
謎の女性「あなたが今いるこの世界ではありません。こことはまた別の世界です。」
ますます意味がわからない。この人マジでヤバイ人なんじゃないか・・・?
謎の女性「あなたは知らないかもしれませんが、というか知ってるはずありませんが、
世界はあなたのいるこの世界だけではなくほかにもたくさんあります。
わかりやすく言うとパラレルワールド。
あなたにはその内の一つを救ってほしいのです。」
何言ってんだ?本気かよ・・・。
謎の女性「その顔は、信じていませんね?」
昇太「そりゃ、まあ・・・。」
謎の女性「ならば・・・いやでも信じていただきましょう。」
そう言うと女性はゆっくりと俺のほうに近づいて来た。何をしてくるのかと思わず身構える。
俺の目の前に来ると、女性は俺の肩に手を置いた・・・はずだった。
昇太「なっ・・!?」
もう一度言う。確かに女性は俺の肩に手を置いた。
しかし、女性の手は俺の肩を・・・すり抜けた。思わず一歩下がる。
昇太「アンタいったいなんなんだ!今、アンタの手が俺の体をすり抜けたぞ!」
謎の女性「・・・私はすでに死んでいます。」 昇太「!?」
謎の女性「でなければ説明できないでしょう?なぜ、私の手があなたの体をすり抜けたのか。」
確かにそうだ。だけど、こんなにハッキリ見えるのに幽霊ってことか?
あまりにも非現実的なことが起きすぎて、頭が機能してくれない。
昇太「わかりました。とりあえずはあなたの言葉を信じます。でも、何で俺なんですか?
俺は普通の高校生ですよ?」
謎の女性「私は、あなたに救ってほしい世界から『救世主』を探しに世界をまわってきました。
そして、あなたにたどり着きました。あなたには『世界を救う力』があるのです。
あなたにしか救えない世界があるのです。」
俺にしか救えない世界がある・・・。
謎の女性「あなたが、世界を救ってくれたあとはこの時間にあなたをもどします。
だから、あなたの世界での生活に影響はありません。だから、
力を「もういいですよ。」・・・え?」
昇太「俺にしか救えない世界があるのなら、ここで俺が何もしなかったら
俺はその世界を見捨てたことになる。それは俺のポリシーに反するんですよ。
だから、力を貸します。」
謎の女性「あ・・・ありがとうございます!」
我ながら、すごい約束をしてしまった。だけど後悔はしていない。
助けを求めてくる人がいたら助ける。それが俺のポリシーだ。
昇太「で、俺はその世界にいつ行くんですか?」 謎の女性「今からです。」
昇太「今から!?」 謎の女性「はい。」
女性は静かに笑ってそう言った。
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