ep11 旅人VS宇宙生物
12時までに投稿しようと思ってたんですが、間に合いませんでした・・・。
今回から、更新速度を3日に1回ペースにしたいと思います。
詳しいことは活動報告に書くと思うのでそちらをご覧ください。
キーンコーン カーンコーン・・・
5時間目の授業とそうじ、HRが終わり下校の時間になった。
昇太「観鈴、帰ろうぜ。」
観鈴「うん・・・往人さん、ちゃんと迎えに来てるかなぁ?」
昇太「アイツも任せられたことぐらいちゃんとやるだろう。」
下駄箱で靴を履き替え、校門に向かうと往人がいた・・・と思ったら、
なにやら見慣れない少女と話していた。
観鈴「あ、聖先生の妹さんだ・・・。」
昇太「誰だ、聖って?」
観鈴「この町にある診療所のお医者さんだよ。若い先生で美人で優しい人なんだよ。」
昇太「へぇ・・・。」
この町にも医者がいることに安心した。ここ、けっこう田舎だからな・・・。
とりあえず、往人のところまで行って声をかける。
昇太「おーい、往人。どうしたんだその子?不審者にでも間違えられたか?」
往人は少女に向けていた顔をこちらに向けると、
往人「やかましいわ!」と怒鳴った。
なかなか凄みのある顔である。子供が見たらトラウマものだろう。
特に目つきが悪い。
昇太「冗談、冗談。で、マジな話どうしたんだ?」
往人「いやそれがな・・・。」
以下往人視点&回想
観鈴と昇太を学校に送った俺は適当に町で人形芸をやった。が・・・。
往人「客、来ねえな・・・。」
そもそも、この町は人の数が少ない。
俺が回ってきた町の中でもトップクラスだろう。しかも、ガキの性格が異常に悪い。
見せてやっても、お金を渡してくるどころか拍手もなく、
ひどいときには「つまんな~い。」と言って逃げていく。
・・・一瞬俺の芸が悪いという考えが頭に浮かんだが、問答無用で消し去った。
往人「・・・もう店じまいするか。」
ちょうど、俺がそう言ったときに一人の・・・いや、一匹の客が来た。
???「ぴこ、ぴこ」
・・・なんだこいつは?突っ込みどころが多すぎてどうしようかと迷うが、
まず何よりもおかしいのが鳴き声だ。
ぴこって何だ、ぴこって。
また、容姿もかなり特殊だ。例えて言うなら白い毛玉といったところか。
その毛玉は俺の人形の前でひたすらぴこぴこ鳴いていた。
・・・ヒマだしこいつに芸でも見せてみるか。
往人「よし、いいもの見せてやる。」 毛玉「ぴっこり」
往人「・・・ハッ。」俺の掛け声とともに人形に命が吹き込まれ、
ゆっくりと歩き始めた。
毛玉「ぴこぉ!?」
毛玉は驚いたようだった。その後も人形を動かしたが、
ずっと物珍しそうにぴこぴこ鳴いていた。
往人「これで終わりだ。」俺がそういうと、人形は動きを止めた。
毛玉「ぴこぉぴこぴこ!」毛玉はどうやら興奮しているらしい。
往人「うんうん。これだよ、こういう反応だよなやっぱり。
どうだ?楽しかっただろう?」
満足げに俺がそう言った刹那!
毛玉「ぴっこ!」 往人「あ、待ちやがれ!」
毛玉はよほど俺の人形が気に入ったのか、人形をくわえて猛スピードで逃げ出した。
俺もあわてて追いかけるが、あの毛玉、見た目に反してなかなか速い。
クソッなんで俺がこんな目に・・・。
往人「ハァッハァッ。」 毛玉「ぴこっぴこっ」
俺たちはいつのまにか学校に来ていた。両者ともに体力は限界にきている。
往人「観念しろ。悪の宇宙生物め・・・。」
毛玉「ぴこぉ・・・ぴこっ!」毛玉は何かを見つけると、それめがけてとびかかった。
往人「待ちやが・・・れ?」
毛玉が飛び込んだ先には、一人の少女がいた。
???「あれぇ?ポテト、何で学校にいるのぉ?」
幼い喋り方と涼しげな青色の髪をした少女は、
毛玉に向けていた視線を俺のほうに向けて、
???「君はいったい誰かなぁ?」と言った。
往人「悪の宇宙生物に商売道具を盗られた一般人だ。」
???「悪の宇宙生物ってポテトのこと?ポテトは宇宙生物じゃないよぉ。
うちの近所の野良犬君だよぉ!」
往人「・・・やっぱり犬なのか?そいつ。」
ポテト「ぴこぉ、ぴこぴこ、ぴっこり」 ???「うんうん。」
ポテトと呼ばれた犬(?)が少女と何かを話している。
???「それはまた、ご迷惑をおかけしました!」
少女はポテトと話をしていたかと思うと、いきなり俺に頭を下げてきた。
往人「なぜ謝る?」
???「だって、ポテトが人形をここまで持って来ちゃったって。
君と遊びたかったみたい。」
往人「そいつの言葉がわかるのか?」
???「うん!親友だよぉ。ねぇ、ポテト?」 ポテト「ぴーこぴこ」
犬と親友の少女・・・俺は今までいろんなところを旅してきたつもりだが、
この町には俺の知らないことが多すぎる。この少女しかり観鈴しかり。
ふと、少女を見ると右手に大きなバンダナをしていた。
往人「ケガでもしてるのか?」
俺はバンダナを指差して言った。
???「これのこと?・・・ダメ!秘密だよぉ。」
往人「・・・?」少し気になったが、追求するのはやめておいた。
???「私の名前は霧島佳乃!君は?」
往人「国崎往人だ。」 佳乃「へぇ~。じゃあ往人くんだねぇ!」
君付けされるのはなれていないのでなんだか妙な気分だ。
往人「今、学校が終わったのか?」
佳乃「うん。そうだよぉ。何か用でもあるのぉ?」
往人「人を待ってるんだ。」 昇太「おーい、往人。」
往人「お、噂をすれば、だな。」 佳乃「わわっ!あたしも行くよぉ!」
往人視点&回想終了
往人「と、いうわけだ。」
佳乃「ねぇ、往人くん。あたしにもこの人たちを紹介してよぉ。
観鈴「あ、あの・・・私は神尾観鈴・・・です。」
観鈴が遠慮がちに自分の名前を言った。
佳乃「あーっ!君がうちによく来る観鈴さんかぁ!
前から友達になりたかったんだけど、
すぐいなくなっちゃうから・・・。でも、これで友達だねぇ!」
観鈴「にはは、よろしくね。」
観鈴は佳乃の言葉を聞いて嬉しそうだった。
きっと今までこんなことを言ってくれた人はいないのだろう。
昇太「俺は塚本昇太だ。よろしく。」
佳乃「君は今日転校してきた人だねぇ!よろしくだよぉ!」
こうして、自己紹介が終わった。
昇太「往人、これからどうするつもりだ?」
往人「人の多そうな場所に行く。まだ稼げてないからな。」
佳乃「だったら、駅がいいと思うよぉ。
最近人がいるって聞いたし。みんなで行こうよぉ!」
佳乃の提案により俺たちは駅に向かうことになった。
ポテト「ぴこっぴこっ」
・・・すっかり忘れられてたポテトを連れて。
感想お待ちしています。




