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十二
これを聞いた叔母さん
「血が繋がってるから故人に好かれてた、って理屈が通じるのかどうか」
「な、何ですって?」
この形相を変えている女房を亭主が止め
「お、おい、やめろ!」
「だ、だってさ、あんた! いきなり現れて、相続人って言われても!」
「そりゃそうだが……」
これに叔母さん、余裕の笑顔で
「まあ立会いの方がお見えになれば、直にわかることですから」
ここで、よせばいいものをご本人自ら
「私、小銭程度でいいですう!」
これを聞いた叔母さん
「血が繋がってるから故人に好かれてた、って理屈が通じるのかどうか」
「な、何ですって?」
この形相を変えている女房を亭主が止め
「お、おい、やめろ!」
「だ、だってさ、あんた! いきなり現れて、相続人って言われても!」
「そりゃそうだが……」
これに叔母さん、余裕の笑顔で
「まあ立会いの方がお見えになれば、直にわかることですから」
ここで、よせばいいものをご本人自ら
「私、小銭程度でいいですう!」
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