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百七

 そしてその夜。

 とある町外れの家の中、一人の男が何やら荷物をまとめている。


「よし」

 一つだけ頷いた男、家の中を振り返り


「これでここともおさらばだ」


 そう吐いて、戸口より外に出たところ――


「ブヒ?」


 そして、数秒間の沈黙の後


「ブ、ブ、ブタあ?」

 その瞬間、お決まりどおりぶっ飛ばされ、再び家の中まで戻されてしまった。


「あいたたたた」


 腰をさかんにさすっている男、そこに提灯が照らされ



「あんさんも学習能力ゼロやな?」


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